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2026年 4月
『今年も満開だな』
駅前の図書館。
窓辺に映る桜を見ながら、そう呟いた。
ふと、横を見る。 隣に、君はいない。
前は、ここで並んで座って、 どうでもいい話をして、
たまに静かに本を読んで。
それだけで、よかったのに。
視線を落とすと、 少し古びた一冊のノートが、手の中にある。
君が残した、日記。
ゆっくりと、最初のページを開いた。
ーー
2020年4月2日 (木曜日)
こんにちは。今日から日記をつけていこうと思う、
この日記をつける理由を説明します.
それは、私が 『白血病』 だと言われたから。
毎日書いて、人生日記みたいにしたいです.
また明日!
ーー
『人生日記か、』
生前彼女が一回も見せてくれなかったノート。
タイトルは『白血病 共病文庫』
病気と共に生きた彼女の 人生 が残された日記
『読むか』
俺は、ノートをめくった。
ーーーーーーー
2020年 4月7日
高校一年生の春だった、
「はい、じゃあ次 月城」
『あ、はい。
××中学から来ました。月城 朔です.
趣味は、読書と寝ること。 得意なことは走ることです.
よろしくお願いします.』
パチパチ(拍手)
「〜ー?」
「〜!」コソッ
拍手の中に聞こえてくる声
俺の方を見てる、?
やっぱ顔か、顔目的だろうな
「よし、次 高橋」
「はーいっ! 高橋 陽彩
太陽 に 彩る って書いて ひいろ って読みます!
趣味は読書、ピアノ 特技もピアノです!
1年間よろしくお願いします〜。」
(拍手)
「〜!」
「〜ー」
さっきまで話してなかった
男子集団が会話してる、
顔がいいって大変だろうな.
お互い様だけど、
彼女との最初の出会いは、絶対そこだった。
ーーーー
高橋 陽彩 (たかはし ひいろ)
・2020年→高校一年生
・白血病
月城 朔 (つきしろ さく)
・2020年→高一