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「…この人なら、俺のやりたいことも一緒に成し遂げてくれると思うんです。だから、俺はこの人を信じる。この人と出ます。」
「ほう、しかしそれは実験用に使用する使い捨てのゴミだ。かすみ君はそれでもいいのかい?」
「はい…自分でもよく分からないんですが、きっとこの人なら救えると、直感で感じるんです。」
「そうか…。最初の頃はあれほどヴァール君を可愛がっていたというのに、どういう心変わりかな?」
「あはは…忘れてください。ただの遊びですよ。あれだけ懇願されたら助けるしかないじゃないですか…。それに、あれからはおびただしいものを感じる。こちらで処分しておきます。」
「ふむ、では頼んだよ。そのゴミ…あぁ、拾った人間はどうする気だ?」
「一度屋敷に戻って、友人たちに預けます。俺はまだやり残したことがあるので。」
「…何度も言うが、定期的に身体検査とその友人や屋敷とやらにも調査が入るから変なことはするなよ。」
「わ、かってますよ…。この人もいるしあまり手あらに扱うわけにはいかないですし。」
「ならいいんだよ。そして早めに戻ってくると約束しなさい。例の研究が遅れたらかすみ君も処分だからね。」
「はい、資料はもう出来ているので俺の机から取っておいてください。名前は、どうしようかな…。」
「『暁』でいいだろう。ちょうど綺麗な暁が広がっているからね。」
「安直ですね…いいですよ。この人の名前は…まぁ後でゆっくり考えよう。とにかく今はヴァールさんの処分法をどうするか…。」
「あれは完璧に出来上がったものでは無い。むしろとんでもない失敗作だ。せいぜい死なないよう頑張りたまえ。」
「…長期戦になりそうだ。でも安心してくれヴァールさん、貴方が馬鹿みたいに信じてた俺に殺されるなんてきっと本望だろう。殺されるのは少し癪だが、それも運命ってことで、ね。」
「考えはまとまったかい?数日間の外出許可をだすから、またその都度考えるといい。あと、その人間のケアが終わったらまた戻ってくるように。」
「ありがとうございます。また戻って…はい。ちゃんと、戻ります…。」
「さすが完璧に出来たかすみ君だ。なるべく自分を傷つけるような事はしないようにな。では、私はこれで。」
「お疲れ様です………じゃあこの人の名前を…えっと…うーん…ふつ、ふと、ふた、ふたば…ふたば。いいね、漢字はまぁ適当でいいか。ほら、君は今から双刃だ。」
「ふ…た…?」
「そうだ。よろしくね双刃さん。まだ言葉と感情が死んでるから、少しづつケアしてこっか。ヴァールさんもなるべく早めに始末しないとだし、忙しくなるな。」
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「…殺してやる、かすみさんを絶対に俺の手でぶっ殺して俺も死んでやる…死んであの世まで追い詰めてやる。ははは…待っててねかすみさん。今すぐにラクにしてあげるからねぇ。」
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「…ヴァールさん、貴方はもう用済みだ。殺す、まではいかないがこちらで適正な処分をします。俺もいつ死ぬか殺されるかわからない…だからこそ俺の手で封印してあげましょう。」