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その後〜
ブルロの青監でお世話になることになり
私、雨はっ主に雑用係で、使用後のホールの掃除や選手達のタオル、スポドリ準備、etcをこなしつつ、マネージャーさんのお手伝い。
ライ・バテンカイトス、私のご主人は動ける人なので、ルールを知ってもらい選手達の練習相手やウォーミングアップの手伝いをしながら元の世界に帰ることを考える事に。
そうしながら生活が少し落ち着いてきたと思っていたら、いきなりご主人が不機嫌になったのだ。
不機嫌なご主人に私はあたふたしつつ、深く話したくても、すぐ仕事であっという間に時間が過ぎて、夜になってご主人の部屋に行けば、「、、なんでもないからッあと今日は寝るッ」とで、、そんな日を数日繰り返して、落ち込み始めていたところをルナ様と出会す。
あの爽やか貴公子顔で「どうしたの?」と聞かれ、素直に、私はかれこれ、、こんな感じでッと相談をしたら悪戯顔で「面白そうだから、協力してあげるよ!普段お世話になってるしね!」と言いながら、、、、こういうのは男同士の方が話しやすいかも、、しれないしねッと小さく呟いていた。
私は首を傾げつつ、よろしくお願いします。と頭を下げる。「うん、素直な子は嫌いじゃないよ、扱いやすいからねッ」と貴公子スマイルをしてくるが、ルナ様の腹黒さが滲み出てる感に苦笑しつつ立ち去るルナ様を見送る。
そんな一方、ライ・バテンカイトスは苛立っていた。
ここに来てから、周りの男共はすぐメイドに話し掛ける。隙あらば肩や頭をベタベタ触り、パブロってやつは特にメイドを見掛ければ、すぐ寄って来て抱きついたり、手を握ったり、、、思い出しては再びイラとする。
メイドを気安く触った奴らは、ウォーミングアップとやらで、ぶっ潰しやったけど、、それでも倒れないヤツもいるから厄介だァ、、。
「ぁー、、全部喰ってやりたいッ、、」
しかし、それはメイドとの約束に反する。
ここに世話になる時に約束を交わした。
「この世界で生きるならまず、ちゃんと自分で食い扶持を作らねばなりませんっしかも私達は身分証がないので、この世界の外だとかなり不利です、まともな生活は出来ないです。」
「悪い事をせず、穏便にっ帰れる方法を見つけましょうっ幸いここは、有難い事に衣食住がある環境でお給料も貰えますっっここは大事にしたいですっなのでこの世界の人に迷惑が掛かるのはよろしくないので!絶対食べちゃダメです!!」っと力説されてしまい、、頷くしかなかった、、。
メイドの心配の気持ちも全部俺たちを思っての事だから、、分かってはいるんだけどさァ、、ここに来てから、全然雨色に触れていない。
あんま話せてもいない。
なのに、周りヤツらがベタベタ触ってたら、嫌気もさすでしょ、、。
「チッ、、、俺たちのメイドなのに、、」はぁ、、とため息を吐きながら、飲みモノを飲みながら一人、休憩のベンチに座り、上を見上げていると遠くから声が聞こえた。
ルナ「おぉ〜、いたいたッ君を探してたんだッ」
爽やかな笑顔で近づいてくるお兄さんだが、どこかァ、、どす黒さを隠している感じがする。
ライは横目でチラリと一瞬見るがすぐ上を見上げ「何?、、俺たち、休憩中なんだけど、、、」と興味なさげに言う。
そんなライの反応を見て笑いながら
ルナ「ははッ予想通りの反応だッ君のお連れさんから頼まれてたんだよ、話を聞きに行っても、相手にして貰えず、落ち込んでいたお連れさんにさッ」
ライは無言のまま「(メイドのことか、、)」と思うが視線だけ、ルナに向ける。
ルナは気にせず、ライの隣に座り、貴公子スマイルでライを見ながら「彼女さ、、結構人気だよねぇ、基本素直で、愛想良いし、周りのヤツらも、うちのパブロも彼女に結構お熱で、見ていて楽しいよッ」
ライ「ふーん、、んで、お兄さんは何が言いたいわけェ?」そのスマイルがやけにイラッとさせるが、ヤツの言葉に、本題が含まれていない事を察し、さっさと終わらせたくてライはルナの顔を見ずに、尋ねる。
ルナ「へぇ、、案外話が早いな、、少し驚いたよ、なんも反応しないと思ってたのにッ」もう少し揶揄いたかったなぁっと笑いながら言うが、すぐ会話を切り替えるルナ。
ルナ「ここってさ、エゴイスト教習所みたいな場所でさ、ここに居る限り、君もその中に含まれてるだよね。選手じゃなくても、ウォーミングアップであんなに彼女に触れた奴らばっかり、選手を煽ってぶっ潰ししてる君も、ねッ」
ライ「、、、で?」
ルナ「君もさ、、エゴイストらしく、してみたらどうだい?そしたら、、きっとそんな嫉妬なんて、しなくて済むかもしれないよ?まぁ、、お子ちゃまには無理かもしれないけどッ」
ふっはははと笑いながら言うルナを
ライはシカトしつつも、言われたエゴイストの言葉が引っかかり、一瞬考え、ハッと良い方法が思いつき、その場を立ち上がる。
立ち上がったライを見てルナは、視線だけライに向ける。
ライは振り返りながらルナを見て「ご助言、どうもゥ、、お兄さんッ」と口角を上げながら、ニンマリと嗤い掛ける。
そのライの笑顔にルナは一瞬ゾクっと背筋が凍てつくが、すぐ貴公子スマイルに戻り「どう〜いたしましてっだっけ?この国のお返しの言葉は?」と笑顔で言う。
ライは小さくふっと嗤い、足早に雨がいる場所に向うと、雨はパット入りのラフなノースリーブに、ジャージ姿でいつも通り青春の男共の囲まれていた。
ライはチッと舌打ちをし、眉を寄せながら雨に近づく)
雨は自分の背後に、久々に見るご主人の姿を見つけ、顔を明るくし、声を掛ける。
雨「ご主人っお疲れ様ですッ」
ライ「うぅーん、お疲れ様ッメイド、、んで何してんのゥ?」
首を傾げながら、「皆さんに作ったスポドリを配ってましたッ」にこっと笑いながらスポドリを両手で持ちあげて見せる。
そんなメイドにライはニヤリと嗤い
メイドのノースリーブの胸元をグッと掴み自分の方へ引き寄せる。幸いライの後ろには誰もいないので、ラッキースケベを的な視覚にはならず、ライだけがメイドの素肌がガラ空きの胸元を間近で見つめ、そのまま胸元に顔埋め、吸い付く。
雨はいきなりのライの行動に驚愕し、思考が真っ白になるが、ライの吸い付きにビクッと体が跳ね、慌てて真っ赤な顔で、ライの引き寄せで掴まれたノースリーブの服を掴んでるライの手を両手で掴み、離してもらおうと慌てる雨。
「!っっごっごしゅっじんッッ」
ライはメイドの抗議に近い言葉をシカトしつつ、赤く痕を付けて胸元から顔を離れ、メイドの顔を見上げる。
彼女はなんでこんな事をッと真っ赤な顔して、眼を潤ませながら自分の手を解こうと必死になってる彼女に、久々の劣情が湧き立ち、ニヤリと嗤い、空いてる片手でメイドの後頭部に手を当て、自分の顔の方にグッと引き寄せ口付けをする。
雨は突然の口付けにさらに混乱し、引き寄せられた後頭部を離そうと、抵抗するが、ビクともせず。
ライに好きなように、角度を変えられたり、啄むキスや深い口付けに思考が停止し、ビクビクっとその度に体が浮いてしまいっ息継ぎを忘れそうになった瞬間、ライは雨の唇を離す。
雨は足に力が入らず、ライにもたれかかるように膝から崩れ落ち、肩で息をする。
久々の雨のキスと周りの青春野郎共へのあてつけに、ライは北叟笑み、そのままメイドを横抱きをし、 雨はもう何が何だかわからず、真っ赤な自分の顔を両手で隠す。
その姿にライはメイドの髪にチュっとリップ音を出し、周りに見せつけるように、口元をニンマリ嗤いながらその場を立ち去るのであった、、、。
その後、呼び出しがあったのは、、言うまでもない。