カイランが歩み寄ろうとしているわ。こうなることを恐れていた。適度な距離を保って欲しい。元々理性的な人だから、想い人が遠く離れ滅多に会うことはできない状況で、ディーターへの面子も保たなければならない、私とは仲良くしておいた方が良しと判断したのかもしれない。お兄様と話して何か言われたのかもしれないし。ドレスの色を聞かれた時は動揺したわ、私も知らないのだから。つい、楽しみで笑ってしまった。このままハンクの子が宿り、今のカイランが知ったときどうなるのか。養子を探す手間が省けて喜ぶかもしれない、罵られるかもしれない。ハンクには私から伝えるなんて言ってしまったけど冷静に伝えられるかしら。カイランがこれ以上近づくようなら策を練らなければ。もし、閨を共にと貴族の義務だと言われたらなんて答えればいいの。嫁いできた私に否やが言えるの?リリアン様がいなくなった弊害が生まれてしまったわ。煩わしい人だったけど存在する意味があったわね。
食後、自室に戻ったキャスリンは鬱々と考え込んでしまった。
「お嬢様、本日はマリーゴールドになさいますか?」
キャスリンは頷き答え、ジュノと二人でマリーゴールドを湯に浮かべる。
日中、庭へ散歩に出て昨日とは違う匂いの花を束にしてもらった。庭師が葉も共に浮かべた方がいいと助言してくれた。
「爽やかな香りね」
少し気分が浮上してくる。昨日とはまた違う香り。黄色の花びらが浮かぶ湯に浸かる。ジュノが頭を洗ってくれる。お風呂はきもちがいい。夜着を着て浴室から寝室に戻るとハンクが待っていた。湯に入ったようで髪は湿っている。ハンクはジュノに手を振り、下がっていいと命じる。新しい布を持ち、私をソファへ座らせ髪を拭きはじめる。爽やかな香りのする香油を渡すと髪に塗り込み拭きだす。今朝同じことをしたばかりで馴れたようす。昨日はカイランが留守だったけれど今日はもう私の部屋に来ている。まだ起きてるはずなのに。声に気を付けなければ。私の髪を拭き終えたハンクは黙ったまま動かなくなった。後ろを振り返りハンクを見るがただ私を見つめるだけ。何かあったのかしら?
「余計なことは考えるな」
余計なことってカイランのこと?そんなに思い悩んでいるように見えたかしら。
「お前はただゾルダークの子を産めばいい」
結局いくら悩んでもリリアン様は戻らない、カイランの考えていることなど理解できない、そういうことよね、そうよね。カイランのことはハンクに任せておけばいい。何とかしてくれる。私が煩わしい思いをすることなんてないわ。
「はい」
私は笑顔で返事をして太い首に抱きついた。抱き締め返してくれる。私が選んだ、ゾルダークの子を産むと。ハンクも協力してくれる。頼ればいいのよ。どうしても嫌ならハンクにお願いすればいい、お互いの望みは同じ。ゾルダークの子を作ること。私は口を開けてハンクの中に舌を入れる。舌を絡め合い、お互いの隙間をなくして抱き締め合う。ハンクは夜着の中に手を入れ胸を包み込む。やわやわと柔らかさを楽しむように揉んでいる。時々頂に触れ私から声が出る。私も手を伸ばし硬くて太い陰茎を刺激する。これが中に入ると気持ちがいい。ハンクも私くらい気持ちがいいのかしら。鼻から甘い息が漏れる。強く摘んで欲しい。
「強くしてください」
ハンクは動く手を止め私の頂を潰した。私は嬌声をあげ震える。ハンクは私の夜着を脱がし、頂に吸い付き舐め口の中で転がしている。気持ちがよくて声を我慢できない。すでにカイランのことなど忘れていた。ハンクはもう一つの頂も指先で潰し、同じように口に入れる。私の口からは同じ言葉しか出なくなる。下腹も腰も足も疼く。ハンクは同じことを繰り返した。頂がじんじんと熱をもち少しの刺激で体が跳ねる。頂を弄びながら自身の夜着を脱いで陰茎の先で秘所を撫でる。これも気持ちいい。もう秘所はぬるついて恥ずかしい音が私にも届く。ハンクの腰に足を巻き付け、力を込める。
「中も気持ちがいいんです」
ハンクは逆らうことなく私の中に入り込む。大きくて硬く熱い陰茎が奥までゆっくり入る。私は喉を反らして嬌声をあげ痙攣する。ハンクは腰を掴み激しく動き出す。奥に当たる度、寝台が鳴り私の声が部屋に響く。腰を動かしながら頂を指で触れ摘む。しつこく虐められた頂は赤くなり刺激に弱くなっている。ハンクは自分の指を舐め頂を摘んで捻る。脚が跳ね強ばり続け、強い快感に中の陰茎を締め付けた。それでもハンクは腰を動かし中を陰茎で擦る。
「もぅだめぁ」
私の足首を掴み左右に広げ腰を叩き付ける。激しく揺さぶられ視界が揺れる。身体中が快感で震えて嬌声が止められない。ハンクは私の最奥へ陰茎を突き入れ子種を注いだ。
ハンクは細い足首を掴んだまま上からキャスリンを見ている。子種を注ぐと跳ねあがり陰茎を何度も締め付けてくる。その度に自身の腰が震える。小さな口が半分開いたまま唾液を垂らしている。悪戯に軽く突くと声をあげ悦び、空色の瞳が動いてこちらを見つめる。涙で潤ませ蝋燭の灯りを煌めかせている。散々苛めたせいで頂は赤く色づき白い肌に映える。この温かい泥濘から出る気はなく片手に足首を纏め横へずらし体を丸め口に吸い付く。中で陰茎の角度が変わったのか甘い声を出し悦んでいる。上から舌を挿し込み小さな舌と擦り合わせていると溜まった唾液を細い首が飲み込んでいく。頂に触れると体を跳ねさせ悦ぶ。
「気持ちいいんです、閣下も気持ちいい?」
空色が見つめて聞いてくる。
「ああ」
よかった、と呟く。細い腰を掴み体を回し、背中に覆い被さり硬さを戻した陰茎で突く。頂を指先で摘んでこねると悦んで陰茎を締め付ける。腰を持ち上げ後ろから突いてやると秘所から子種が音を出しながら泡立ち溢れ、赤黒い陰茎が秘所を突く様がよく見える。白い尻を撫で左右に広げると尻の孔まで見える。溢れる子種を指で掬い孔を触ると白い体が跳ねる。何をされているのかわからないのだろう。子種を纏った指先で孔を解し入れる。
「あゃなにぃへんなとこやめ」
孔に指を出し入れし腰も動かす。締め付けが強くなり中が蠕動する。孔から指を抜き、尻へ腰を叩き付ける。体が逃げはじめるのを片手で押さえ肌が音を出すほど強く突いてやる。悦びの声をあげ、達している中が締め付け鼓動する。陰茎から鼓動が伝わってくる。腰を小さな尻に押し付け子種を注ぐ。最後の一滴まで注ぎ陰茎を抜くと中から子種が震える度に溢れ出る。暫くは動けないだろう。震える背中に吸い付き跡を残す。刺激する度悦んで声をあげる。柔らかい尻に歯を立て跡を付ける。上から覆い被さり囲ってみても動かなくなってしまった。寝息をたてている。寝るにはまだ早いが小さな体を抱き掛け布をかけて寝に入る。
目を開けると月灯りだけの薄暗い寝室が見える。後ろからは腕が回され私は抱き締められていた。いつの間にか眠っていたようだ。ハンクの静かな呼吸を頭上に感じる。眠ってからどのくらいたったのかしら。外は真っ暗。蝋燭の灯りも燃え尽きたようだわ。このまままた眠っていいのか。カイランの考えがわからなくて不気味だったけどハンクは悩まなくていいと言ってくれた。私はハンクに従う。下腹には大きな手が添えられてある。温かい。早くハンクの子に会いたい。私は目を閉じ眠りに落ちる。
扉が鳴る。聞こえないふりをして目を閉じる。外はまだ暗いからいいだろう。小さな体を閉じ込める。
「閣下」
ソーマのせいで起きたか、起こすつもりはなかったが仕方ない。
「ああ」
「呼んでおります」
わかっている。だが手放せん。小さな体は腕の中で向きを変え俺の胸に吸い付く。吸う力が弱く色は付かない。何度も試している姿にまた滾りそうになる。
「強く吸え、無理なら噛め」
小さく赤い唇が強く吸い付く。口を離し撫で、やっと満足できたのかこちらを見て微笑む。そのまま顔を掴み口を合わせ舌を絡める。小さな舌を吸い込み自身の口に入れさせる。伝わる唾液を飲み込む。擦り合わせ過ぎたのか唇が赤い。
「またきてください」
潤んだ瞳で乞われ頷く。頭を撫で起き上がり夜着を着込んで扉に向かう。後ろから足音が聞こえ振り向くと裸のまま付いてくる。秘所から子種を溢れ垂らしながら歩く様は淫靡で滾らせる。夜着を下げ、小さな体を持ち上げ立ち上がった陰茎を突き刺す。手で口を押さえ声を消す。ここだと扉の前のソーマに声が届く。
「少し待て」
抱き上げ突き刺したまま歩き扉から離れる。体の震えが伝わる。達しているのを陰茎から感じながら、立ったまま腰を動かし中を擦りあげる。手を離すと嬌声をあげ悦んで震える。壁に押し付け口を合わせ腰を動かし続ける。小さな体が上下に揺れる。過ぎた快感に目は虚ろだ。しかし止まれん。中は陰茎を強く締め付け吸い付く。我慢がきかず奥へ子種を注ぎ出す。口の中に舌を入れ舐めるが反応が返らない。ぐったりと身を預け四肢も落ちている。陰茎を抜くと口からは甘い声を出す。寝台に乗せ口を合わせ、今度こそ扉へ向かう。居室にはソーマとメイドが侍っている。
「寝かせてやれ」
メイドに告げ、使用人用の階段からソーマと自室に戻る。ソファに座るとソーマが酒を差し出し一口で呷る。
「加減がわからん」
主がキャスリン様への執着を高めていることは知っている。セシリス様との閨はただの義務、しかも閨の度に痛い、嫌いと罵られ辟易していたと言う。忙しいのに子を作らなくてはならない。苦痛に近かったろう過去。だが今になって、主を怖がらずむしろ好ましく想ってくれる健気な若い娘が側にいる。心を奪われても致し方なし、だったのだろう。あまりにも遅い初恋に主も戸惑っている。どんなに欲しても息子の嫁、表立って触れることすらできない。たまの逢瀬に激情のまま動いてしまうのは仕方ない。人前でやらないだけ良しとしなければ。
「旦那様、キャスリン様は嫌がっていますか?」
「悦んでる」
「ならば翌日に影響が出ない程度でしたらよろしいのでは?」
ソーマは主が無理に抑えでもしたら確実に機嫌が悪くなり有事の際に正しい判断ができなくなっては一大事、と結論し主の味方でいる。
「私の方からもお体の調子をお聞きしましょう。キャスリン様はつらければつらいと仰いますよ」
ハンクは任せる、とソーマに告げ寝室へ入っていった。
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