「嘘だろ…?ここに…ここに置いたのは俺だぞ!?」
ビルに囲まれた狭い空から差し込む光を頼りに、
ゴミや廃棄物で汚れた路地を見渡す。
だが、そこに時速30kmを軽く突破するロードバイクの姿はなかった。
(な…何が起きてるんだ?)
胸の鼓動が早まり、空気が薄いように感じる。
累(るい)は濃い酸素を求めて、元来た道を振り返った。
瞬間――。
「容疑者発見!ここだ!包囲しろっ!!」
「相手は火器を携帯している!こちらも射撃準備を!」
複数の警官が怒号とともに押し寄せてきた。
「射撃…?う、嘘だろ…?」
「動くな!抵抗した場合は即座に発砲するぞ!」
ホルスターから黒光りする回転式拳銃を抜き取り、大声を張り上げる警官達。
現実離れした光景を目の当たりにした累は、
瞬時にパニックに陥り走り出した。酷く無様に。
「ひっ…な、なんなんだよ!違うぞ…こんなんじゃない!」
(俺*****************************
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