テラーノベル
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以下の文を読んでから先に進んでください。
・無断転載、拡散、コピペは全て禁止です
・似てる誰かかと思って読んでください
・全ての方に関係ございません
・この界隈はnmmnだということをしっかり自覚してください
・nmmnのルールなどを確認してから読んでください
多いと思いますが、界隈を守るためにも必要なことです。それらを守ってお楽しみください。
🐷🍆
ウブウブなピンクさんが出てきます。
結構直接的な表現が出てきますのでご注意ください。
それでもいい方はどうぞ
・ ・ ・
今日、MENに誘われて少しいい所の飯屋に行った。
MENとは恋人関係になってからも、よくご飯を食べたりお互いの家で飲むばかりの、どこか友達の延長線みたいな関係が続いていた。
正直言って、もっと関係を進めたかった俺は、MENにキスやセックスの誘いもしていた。けれど童貞のMENは顔を赤らめて、まだでいいっすか…と視線を泳がせながら逃げてしまうばかり。結局頑張ってもハグ止まりで、抱きしめられている感覚の中、こんなのじゃ中学生のカップルかと思ってしまう。
せっかく付き合ったんだから、もう少し進展してもいいじゃないか。
しかし俺はMENより18も年上なのだ。
年上ならもっと大人らしくエスコートとか出来ればいいのに、ただMENを求めて先走ってしまう自分が異様に情けなくて、ずっと言えないままになってしまっているのだ。
だけど焦ってもいい事なんてない。こんなおっさんに迫られたら、MENも引いてしまうだろう。
もどかしさをぐっと飲み込んで、目の前にある美味いご飯を楽しむことに集中しようとした。
「ここ美味いっすね!」
「肉も柔けぇしな」
ふたりして美味い飯に感動して、沢山食べてお腹も満たされて気分は上がっていた。
MENが俺のためにわざわざこの店を選んでくれたのが嬉しい。だけど、弾む会話の内容やテンポはいつもの男友達のそれだ。
デートといえばいいのだろうが、心の奥底では、やっぱりこれはただの親密な友達なのでは?と疑問が消えてくれない。
その上いつものネガティブが入ってきてしまい、俺に魅力がないから?いっつも頼ってばっかでウザイから?とMENはそんなこと一言も言っていないのに、次から次へと悪い妄想が広がってしまう。
いつもは飲まない度数が強いお酒なんかも、ネガティブや胸のモヤモヤを誤魔化すために沢山飲んでしまった。顔が真っ赤になって、視界がぐるぐると回る。MENに心配される始末だ。
自分でも何言ってんのか分からなくて、言葉にならない言葉が口から出ている気がする。
「そんなガバガバ酒飲むからっすよ…店員さーん、水くださーい」
「みずいらない…」
「わがまま言わないでください」
呆れたような、でもどこか甘やかすような声。
MENの大きな手が、俺の肩をぐっと支える。
MENが心配して水を頼むが、酒のおかげでふわふわして何も考えられなくなった感覚を手離したくない。このまま眠ってしまおうかと、俺は瞼を閉じた。
・ ・ ・
今日のぼんさんは、どこか様子がおかしかった。
俺を見ながら悲しそうな目をすれば、甘えるような目を向けてくる。
しかもいつも滅多に飲まない度数の強いお酒を頼み、明らかヤバい頻度で飲みまくっている。
大丈夫か?と心配していたが、案の定顔が真っ赤になってフラフラしている。
向かい合った形から俺がぼんさんの隣に行き、介護をしている中でも、ぼんさんはいつものタレ目をさらにタレさせて、うるうるとした目でこちらを熱心に見つめてくる。
俺はこの目に心当たりがあった。それは、ぼんさんがそういうお誘いをしてくる時だった。
ぼんさんの気持ちも分かる。キスさえ出来ないヘタレな俺にもどかしさを感じているのだろう。
でも付き合うなんて俺には初めてのことだし、同性同士なのだ。ぼんさんのことは心から愛してる。
だけど、俺に勇気がないだけ。こんなのじゃぼんさんはいつか俺に飽きてしまうのだろうか。
そんな事ばっかり考えてしまうのだ。
しかし俺の腕の中にいるぼんさんは既にこくこくと船を漕ぎ始めている。
とりあえず店からでないと始まらないと思い、テーブルの上をざっと片付けて、届いた水をぼんさんに飲ませようとした。
「ぼんさーん、起きてる?水飲んでください」
「いや」
「嫌じゃないですよ。飲んで」
「めんがくちうつししてくれないとのまない」
「はぁ!?く、口移し!?」
思わず店内で素っ頓狂な大声を出してしまい、周囲の客からの視線が一気に刺さる。
いや、それよりも口移しって、あの口移し!?
そんなの急に難易度高くないっすか!?普通のキスですらまだなのに!
「いや、無理っすよ!自分で飲めるでしょ」
「じゃあのまない」
ぎゅっと俺の服の裾を掴んだまま、拗ねたように頬をふくらませ、ぷいっとそっぽを向いてしまう。
いや、あんた47歳のおっさんだろ。それは子供だけしか許されねぇぞ?
ていうかここでぐずられたらまずい。店員さんも困ってるはずだし、早く会計して店を出ないと…!
・ ・ ・
ダメ元でコップをぼんさんの口に近付けると、もう諦めたのか素直にこくこくと水を飲み干してくれた。濡れた唇を少し開けて、満足そうに溜息をつく姿は俺の心臓に悪い。
そのまま機嫌を損ねないように子供をあやす感じで、偉い偉いと頭を撫でながらレジへ向かおうとするが、ぼんさんはもう千鳥足どころかひとりじゃ歩けなくなっていた。
「ぼんさん?とりあえず先に会計してきますんで、ここで大人しく待っててくださいね」
「ん…」
ぼんさんの体ををそっと椅子に預け、離れてレジへ向かう。
素早く会計を終わらせて、1人にしてしまったぼんさんを急いで迎えに行くと、ぼんさんは目を真っ赤にしてグズグズと一人で泣いていた。
「ちょ、ぼんさん!?なんで泣いてるんですか!?」
「めんが…おれのこと、すてたから」
「捨ててねぇよ!会計しに行っただけですよ!」
周りの目を気にしながら慌てて駆け寄る。
どうやら今日のぼんさんは甘えたというか、子供っぽくなっている気がする。お酒が入っていても、普段はこんなふうに性格とかは変わらない人なので、その落差が異常に目立つ。
ぼんさんは俺の腰にしがみつくと、俺のTシャツにグリグリと顔を押し付けて涙を染み込ませ、挙句の果てには鼻までかみ始めた。
俺の右半身は、ぼんさんの涙と鼻水でびしょ濡れになった。
「ぼんさん、俺の服で鼻かむのは百歩譲って許すんで、とりあえず店出ますよ…」
ぼんさんに肩を貸す。背丈は俺と同じぐらいだが、俺より細くて軽かった。男の体としての筋肉などはあるが、腕の中にすっぽり収まってしまう華奢さに一瞬緊張が走る。
ほんとに普段からメシ食ってんのかと問いだしたくなるが、暴れ部でも1人でも鯨飲馬食を尽くす人だ。その辺は心配しなくてもいいと思い直した。
首元にかかるぼんさんの熱い息と酒の匂いに、俺の理性がジリジリと削られていくのを感じながら、夜の街へと足を踏み出した。
・ ・ ・
「ねぇ、めん」
「なんすかおじいちゃん」
「めんはおれのこときらいなの?」
「はぁ?」
また口を開けば変なことを言い始めた。
俺の事嫌い?なんて、嫌いだったらTシャツに涙と鼻水塗りたくられた時点でぶん殴ってますよ。
「そんなわけないでしょ。ほんとにボケました?」
「じゃあ、なんでめんはおれのことだいてくれないの?おれがきらいだから、おれにみりょくがないからきすもいやなの?」
最後の方はまたしゃくり上げながら泣き始めてしまい、言葉が途切れ途切れになってしまった。
けれど、ぼんさんがこの関係に本気で迷って悩んでいたことが痛いほど伝わってくる。
嫌なわけない。俺だって触れたくてたまらないのに、1歩踏み出す勇気がないだけなんだ。
この人はいつも自分が悪いと悩んで、ひとりで落ち込む悪い癖がある。それが今回の酒で一気に決壊したらしい。
「嫌じゃないです!抱くとかそういうのをすることに、勇気がないだけなんです!」
「うそだ、ぜったいうそ…!うそじゃなかったらここできすしてなぐさめてよぉ」
「はぁ!?」
唐突に課された激ムズミッション。
俺の大切に取っといておいたファーストキスを、居酒屋裏の汚ねぇ路地裏で捧げるのか!?せめて家とか、雰囲気があるとこでしてぇよ!
「と、とりあえず…キスはまた後日酒入ってない時にしませんか?」
「やだ!ずっと、ずーっとがまんしてきたの!ここできすしてくんなきゃ、おれどずさんのとこいく!」
ド ズ ル さ ん だ と ! ?
ドズさんはぼんさんのモンスターペアレントだ。
大切な嫁さんもいるくせに、ぼんさんの保護者までしているバケモン。俺以外の男の名を出された嫉妬と、今までの事をチクられてドズさんに社長室呼ばれて社会的に消される恐怖が押し寄せてくる。
俺は今、ここでキスをしないといけないらしい。
街灯の光さえ届かない、薄暗い路地裏。
俺の服をぎゅっと掴み、涙でうるうるした瞳で、じっとキスを待っているぼんさん。赤くなった頬と、酒の匂いが混ざった吐息が熱い吐息が目の鼻の先にある。
ドクドクとうるさい心音を無視して、ぼんさんの肩に手を置く。
覚悟を決めろ、おおはらMEN!
#めておら
栞 .#𓈒 𓂂𓏸@朝 弱
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