テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
前回の続きから。
「大丈夫。怖くなったら俺の手ぎゅうって握ってて? 」
『………、っはい、』
ぷるぷると震える力の入った身体を緩めさせる為に、さらりと髪を撫でる。大丈夫、大丈夫。えらいねなんて呟いてやりながら。段々強ばった表情が柔いできて、ゆっくりと体から力が抜けていく。表情から安堵が少しづつだが増えてきて、必死に身体を労りながら指をつぷり、と1本挿入した。
『ん、…っ…、』
小さな声を漏らして身を捩らせる。初めてのことだから当たり前だが慣れない感覚だろう。
「大丈夫?痛くない?」
『だいじょう、ぶ、です…、…っいたくは、な…、』
ふ、ふ、と小さな息を吐き出しながら目をきゅっと瞑る。肩から首、耳、頭にかけて順に撫でてやり、ゆっくりと指を進めていく。やっぱり開発されていないソコは窮屈で、指も動かしずらい。なんとか自身で道を切り開き、快楽を付与出来る場所は何処かと縦横無尽に指を動かしている途中、びくりと大きく体が濡れた。どうしたのなんて問おうとすれば、彼自身も訳が分からないと言いたげな表情をしていた。
『ッぁえ…、っ、??…?』
…みーつけた。
「どうしたのトラゾー?ココ?気持ちい?」
とんとん、と痼のようなものを指で脈打つように刺激する。その度にぴくり、と震える身体が愛おしくて。
『ぁ、っぁ…んッ…、!…、っ!、?』
「ふふ、かわいい。……あ、今ナカきゅぅってした。嬉しかった?」
『ッ〜〜〜!!も、ぅ…いや、だ、くろのあさん、きら、ぃいッ!?♡♡っぁ♡』
言葉を遮ってぐ、と強く痼を押してやると甲高い嬌声をあげて腰を反らす。
「きらい?そっかぁ。トラゾーは嫌いな人にこんなことされて喘いじゃうんだ」
『ぁ、゛、ぅう゛……っ、』
恍惚とした視線に耐えられなくなったのか目を両腕で隠された。ちょっと、ちゃんと顔見たいのに。なんて訴えかけても首をふるふると横に振る。そうか、それなら。
「ほら、ちゃんとこっち見ましょうねー」
トラゾーの腕を無理矢理退けさせて、纏めて片腕で押さえつける。嫌々と抵抗する彼に口付けをした。
『っん゛!?ん、んん…っ、ぅ、ん、…っふ、んぅ゛…っ♡ 』
深く深く舌を侵入させて、トラゾーの舌を吸ったり、絡めたり、厭らしく水音をたてながら口内を荒らす。
口を離せば銀色の糸がつぅ、と引いて。
「…っは、目元までとろとろになっちゃったね?トラゾー」
酸欠と快楽で脱力した身体が艶めかしく見える。
「…そろそろ、大丈夫かな。…苦しかったらごめんね。俺も…余裕ないから、さ?」
カチャカチャとベルトを外して、彼の痴態を見て興奮しグロテスクに腫れたソレが空気に触れる。
『ぁ…っぁ、ぁ…、』
「こーら、笑……逃げちゃダメでしょ。」
ソレを見て火照っている顔が一気に青ざめた。腰を引いて、捩って。そんなの入らないと、必死に訴えかけるようにうるうると健気に瞳は揺れる。けれど、ここで止まれるかと言ったら答えはNOだ。怯える彼を少しクスリと笑った後、少し低いトーンでそう告げる。驚いてびくりと震える肩。大人しくなって、するりと腰を撫でてやる。そのまま、孔に自身のソレを宛てがった。
「俺も痛くしたくないから。………!!…、(笑)……トラゾー、さぁ…さっきから嫌々言ってるけど、」
ずうっとココ、早く欲しいって言ってるよ。
上の口とは裏腹にまるで受け入れるかのようにひくひくと緩く開閉を繰り返すソコに酷く興奮した。弁論する間もなく、待ち望んでいるかのような孔にぐ…っとソレを先端だけ押し込む。
『っァ゛…っ♡ひ、ぐぅ゛…っ♡♡』
「っはは、腰ガクガクさせちゃって。まだ先っぽしか入ってないよ?ッほら、頑張れ頑張れ。」
そう言ってぐ、ぐ、とゆっくり奥へと目指していく。混乱したかのようにはくはくと口を開閉させる姿が可愛くて仕方がない。ああ、壊したい。そんな煩悩を自制しつつ、静かに反応を楽しむ。
『ン゛っ、ん゛…〜ッ♡♡ぁ゛、ぇ゛♡は、ァ゛、っ♡♡』
…ああ、見たい。この表情が完全に快楽に蕩けて自分から欲すようになる姿を。そう思うと、腰は制御されてくれなかった。半分まで入っていたところを、ぐっ、と一気に根元まで咥えさせる。
『ッぉ゛〜〜〜!?♡♡んぁ゛ぁ゛ッ!ふ、ぅ゛う〜〜っ!!♡ぇ゛ふッ♡♡か、ひゅッ♡』
穢く麗しい、声を上げては脚をガクガクと震えさせながら絶頂に達する。ナカでイった反動か、ぴゅく、ッぴゅく、と小刻みに少量の精液を排出している。一瞬目が白になってまた黒目が帰ってきて、口からはだらしなく唾液が垂れ流されている。
「…っ♡♡トラゾー、きもちい?」
『っ?っ、♡♡、!きもちく、!ない、♡れ゛すッ…ッ♡♡』
まだ虚勢を張るのか、其の顔で。それなら、容赦なんてしない。
「そっかァ〜。じゃあ、これも耐えてね 」
どちゅん、ッどちゅん♡卑猥な音を立てながら抽挿を繰り返す。まだ挿れただけだ、終わりなわけがない。俺が満足するまで付き合ってもらおうじゃないか。
『ぇ゛ぁ゛あ゛ッ♡♡へ゛、ぅ゛ッ♡♡ァ゛っ♡やら゛や゛、ら゛ゃぁッ♡♡くろ゛っ♡♡のぁ゛さ゛っ♡ぃ゛やぁ゛っ♡♡ごぇ゛っ♡ごめ゛ン゛なッ♡♡さっ♡ 』
「ッは、っは…、なにがごめんなさい?」
『う゛そ゛っ♡♡つい゛ぇ゛っ♡♡ごめ、ァ゛ッ〜〜〜っ!!♡♡』
モノから精液を出さずに絶頂したようで、足をぴんと伸ばしながら腰を震わせる。
「っふ、っふーッ…、もう1回、聞くよ?トラゾー、きもちい?」
『きも゛ち、きもちぃ゛ッ♡♡きもちぃ゛い゛、ですッ゛泣♡♡すきッ゛♡♡くろ゛のぁさ゛っ♡♡』
「っふぅー…っ、えらい、ね。(笑)俺もそろそろ、ッ限界だから…っほら、ちゃんと、受け止めて…っ?♡ 」
きゅぅぅ…と締め付けて俺のモノの形ぴったりになる最奥に、とぷりと精液を放出した。同時に何回目か分からない絶頂に達したようで、長く長く体を痙攣させてから、ぱたりと脱力した。…気絶しちゃったか。自身のモノを引き抜くと名残惜しく反応する孔、ソコからこぷり♡と流れ出してくる精液に背徳感を覚えた。ちゃんと後片付けを済ませてから、トラゾーの隣に横になる。
「ッぁ゛ー…やっちゃった、なぁ。(笑)でも、可愛かった。……、 」
眠りについている彼の髪をするりと指で撫でれば、ぎゅぅ。一瞬、固まった。突如として、抱き着いてきたのだ。
「っ、…ぇ…トラゾー?」
『…………聞こぇて、ますよ』
「……ッ〜〜、は…、……ねぇ、トラゾー。」
『…、なんですか』
「俺さ、お前のこと…めちゃくちゃ好きだよ。笑ってる顔も、根は真面目なとこも、可愛いカオも、色んな声も。こんなことしちゃって、遅いと思うけど……俺と、さ。…付き合ってくれませんか。」
ぽすりと俺の胸に顔を埋めて、『…はぃ』なんて微かに一言返事したのを俺は聞き逃さなかった。
あぁ、これを知ってるのは、俺だけなんだ。
幸せだ。なんて思って、彼の綺麗な黒髪に今一度キスをした。
krtr書けて満足すぎるかも。
1話、久しぶりの投稿だったのにも関わらず皆さん沢山の反応ありがとうございました!励みになります。
閲覧ありがとうございました〜〜👋🏻👋🏻
これからもまったーり書いていきます。
コメント
4件
こんなに素晴らしい作品に出会えて幸せです、オタクでよかった…🐈⬛🐯最高!ほんとに主様の最中の描写の解像度が高すぎて🤦♀️🐈⬛さんは絶対ちゃんと慣らしてくれるし優しくしてくれるけど、途中で理性のタガが外れてはげしくしちゃうのとかもう…好きすぎるし解釈一致、🐯さんの反応含めて大好き♡
待ってました!こんな素敵な作品を素早く描ける事に尊敬します🫢