小説
ここは…どこだろうか?
荒れ果てた街並み。悲しみや怒りを嘆いたり、叫んでいる人々の姿。灰色のそら。ここは…地獄か?誰がこんな地獄を?……いいや……
「誰か」では無い。「僕」だ。「僕」自身が作った地獄だ。あの時……そう。第一次世界大戦で負けてしまった。原因は…イタリアの裏切りだ。あの時……裏切られなかったら、ここまで酷くならずに済んだのに。少しだけ、被害を受ける程度となったはず……だったのに。
でも、もうそんな事を思っても何も変わりやしない。昔は……良かった。ようやく、ひとつの国となって、帝国を築けた。だけど、今は傍から見たら、衰弱し何をやってもうまくいかなくなった。「栄枯盛衰」とは、この事なんだな。ハハハ……もう……疲れた。もう……死にたい…
???「君は……どんな世界を望む?」
🇩🇪(ワイマール)「え?君は……誰?」
???「君の中にいる『もう一人の君』だよ」
🇩🇪「もう一人の僕?でも…なんでそんな質問を?」
???「何故か…それは……みな、世界を憎んでいるからだ。全ては、自分たちの所為ではない。全ては……世界の所為だと。」
🇩🇪「……僕に、何をさせようとしているの?」
???「世界を変えるんだよ!こんな、意味もなく憎まれる世界を。自分を否定する世界を……自分の力を使って、見せつけろ!そして…新たな世界を……共に作ろう。」
🇩🇪「新たな…………世界。」
???「そうだ……共に、作ろう!新しい世界を!!」
🇩🇪「新しい……世界……全て……を……変え……」
スゥー……(🇩🇪(ワイマール)が深呼吸した途端……全身が血のように染まり、顔の真ん中には円が。そして……その円の中には……鉤十字が……あった。
ナチス・ドイツ「そうだ。私が……この意味のない世界を変える……『英雄』となる。」
ワイマールよ……お前は、よくやった。あとは……私に全てを任せろ。
ナチの本音(ようやく……邪魔なゴミが消えた。次は……私が新たな時代を……世界を……作って見せる……)
ハハハ……アハハハハハ!!!
こうして……『世界の英雄』(世界の大悪党)がこの世に誕生してしまった……
国民よ。立ち上がれ!今まさしく、世界に迫害されている。だが、我々はそんな世界を変える必要がある……
たとえ、非難されても憎まれても……世界を我々の手で変えるべきだ!
『ドイツは……生き続ける。永久に……』
おしまい。
コメント
6件
前半ドイツ帝国後半ナチス・ドイツ視点って事でおけ?
本当に語彙力とかないし、色々下手なので…許してください🙇♀️
えっと……今回は、ワイマールがナチになるというなんとも……なかなかない話です