「 ゴホゴホッ……ふぅ… 」
やっべ、食っとったら喉詰まりかけてもうた
…でもゼリーとカ〇リーメイトの組み合わせってええな、味せんけど
そう脳内でツッコんだりボケたり漫才?茶番?をしながら新聞を読み漁る
そこには我々国の放火事件?のことが記載されていて復興まで半年かかるとのこと
「 …これぐらい足止め出来とけばええ方か 」
苦い珈琲を喉に流し込む
苦い味が、微かにした感じがするが俺には関係ないことだ
黒いフードマントを着、月がうっすらと明るく輝く闇夜へ溶け込むように進む
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気がついたときには、我々国の同盟国でもあった国に放火していた
『 いやッ!来ないで!!! 』
『 うわぁぁぁぁ!!! 』
『 やだ!!!お母さん!!! 』
「 …鬱陶しい 」
人々の叫び声、嘆く声、泣き声、その生きようと足掻く姿、全てが鬱陶しい
だがその中で全てをかき消すように燃え盛る炎は綺麗で綺麗で、見惚れてしまう
まるであの人の瞳みたいで
……あの人?
あれ、俺何考えてんだっけ
分かんねぇ
「 おいッ! 」
「 ? 」
振り返ると太陽のような輝きを持つ金髪に青空を閉じ込めたような瞳を持つ奴が居た
顔は本能が見たくないと視線を逸らす
誰だこいつ
「 …誰? 」
「 ッ…… 」
なんで俺を見て泣きそうな顔すんだよ気色悪いわ…
…その顔すんなよ、何故か息が詰まって苦しい。心が痛い
「 …用が無かったら帰るわ 」
「 おいッ!!!tn!!! 」
「 ッ……は、? 」
なんでその名前知ってッ…
…あ、
相手の顔に視線を向けたらそこには──────knがいた。
いつも内ゲバして怒られて、大声で叫ぶからチワワ並みにうるさくて、いつも後輩に56されかけてて
でも場を明るくしようとしたり仲間の中で一番明るくて冷静で
「 …こ、……kn… 」
逃げたい、この場から今すぐ逃げて夜に溶けて消えてしまいたい
こんな見苦しい自分を見せたくない、嫌や
脳内がぐるぐると黒いモノが回って上手く動くことが出来ない
今すぐ逃げ出したいのに
こんなものを捨てて忘れたいのに
「 …tn、あのs((( 「 気安く話しかけんな 」
彼奴の姿を見たくなかった、声を聞きたくなかった、喋りたくなかった
そんな自分の我儘で顔を逸らして醜い姿を見せないようにする
今日は生憎豚の被り物を忘れた、最悪すぎる
ほんまに俺って運ないんやなw
「 kn!!!……と…tn? 」
「 え、tn…? 」
聞いたことある声が増えた
醜い黒いモノがぐるぐると脳内で回る感覚が鬱陶しい、早く治ってくれ
「 あ、あのさtn!! 」
「 …ッ、 」
やめろ、聞きたくもない話したくもない見たくもない
現実から離れたい、そんな自分勝手な欲で足を動かし走り出す
その場から逃れたくて、自分のこんな姿を見られたくなくて
こんな俺を見てどうせ失望するやろ?同盟国勝手に燃やした哀れな奴やし、俺
……哀れではないか
「 tn、!! 」
ガシッと彼奴が俺の腕を掴んでくる
思わず吃驚して相手の方に顔を向けてしまった、目線を合わせてしまった
俺の腕を掴んで逃げることを止めてきたのは寂しがり屋の彼だった。
「 ……と、tnッ…? 」
「 嗚呼、見られてもうたか… 」
そう一言呟き、俺は腕を掴み続けている彼奴の手を振りほどき足を動かして走る
その場から逃げるように、急いで
自分の犯してしまった罪から逃げるように、息が切れても必死に現実から離れようとする
……あぁ、本当に哀れだよ俺は
「 ごめんッ、 」
「 こんな無能で 」
本当は、いっぱい喋りたいし泣きたい
でもそれすら忘れそうなほどお前らと会うことに苦しみを覚える
俺が居なくてもやっていけてて俺は居て良いのか不安になった
勝手に消えてその上勝手に忠誠を誓っている国に放火したりしてお前らの仕事の邪魔することしかしてないから
……本当は、謝りたいけどそれが出来ない
俺は臆病な馬鹿やから
コメント
8件
~~~~~!(声に出ない声 さ、い、こ、う、です、(爆タヒ★
ヤバい(´;ω;`) このお話好きです チ───(´-ω-`)───ン
、 1回 泣いてもいいですか