~九月某日・とある抗争場~
「来い!佐野万次郎!ひねりつぶしてやるぜ」
「お前ら、勝つぞ!」
痺れた空気の中。
なんか知らんところがお互い睨みあっている中、俺らは空から落っこちていた!
「ありさか!!!ありさか!!!!!俺ら死ぬって!!!!!!」
「なんでよりによってこの姿でだるまとなんだよ!!!!!」
「知らねーよ!!!!!!!!」
「もうすぐ地面だって!!!!!!!」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
どこか遠くから聞こえる叫び声。
「ケンチン、なんか聞こえない?」
「おう、聞こえる」
「まあいいか」
「マイキー、上!」
「何だよ場地…ってあれなんだよ!?」
「おいマイキーどうした…っては!?」
「みなさん驚きすg…ええっ!?」
向こうのチームも全員上を向いて口を開けている。
そりゃそうだろう。
上から人が落っこちてきているのだから!
そしてその二人は…
見事に俺と敵の間に落っこちた!
「…ってあれ?生きてるわ」
「だるま浮いてね?」
「おあーまじだ」
「地面歩ける?」
「……無理」
「なんかずっと浮いてるのやりづらいわ…」
…こいつらなんだ?
いや、なんであの高さから落っこちて生きてんの?
そしてなんで片方は浮いてんの!?
もう片方もでっかい剣背負ってるしさ…
「おいてめぇらなんだよアアン!?」
向こうは威嚇してるけど…
多分一番しちゃいけない相手だよな!?
「俺ら?ん~ニート!」
…やばい、こいつら変人だ
そしてしばらくして気づいたのか、浮いてる方がみるみる青ざめていく。
「…ありさか、どうする?」
「逃げるが勝ち!」
「うおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
…嵐のように過ぎ去っていったんだが
…気を取り直して抗争だ、今は、うん。
じゃないと帰れない。バイク乗りたい。
「…始めるか?」
「…おう…」
……こんな最悪のムードで良かったのかは知らないが、取りあえず火蓋は切れたからよしとしよう
何とか勝った抗争終わり。
「タケミっちまたボロボロじゃんw」
「仕方ないっすよマイキーくん…」
本当に謎な二人組。
会うことはないと信じt…
「あ、そこの玉ネギ頭~!」
「だるま…ほんとすみませんねうちの子が」
…最悪だ
二度と会いたくない人No.1きたんだけど
「…なんですか?」
「ん?なに~知り合い?」
「いや、一ミリも知りませんよ…」
「俺も知らな~いww」
…本当に浮いてる方は何なんだ?
「あ、そうそうさっきはまともに自己紹介できなかったからと思って」
「俺は…だるまいずごっど!」
「…ありさか、よろしくお願いしますね」
…浮いてる方、名前めちゃくちゃなんだが
なんだよこの名前
…でも、根は真面目らしいな、自己紹介してくれたし
「俺は佐野万次郎、マイキーだ!」
「…龍宮寺堅、ドラケンだ」
絶対この二人状況楽しんでるよね!?
「…花垣武道っす」
…なになに無反応やめて
「…おう!よろしく!」
なんでワンテンポ遅かった~!?
「…あのさ~しす、バニどこ?」
しす!?バニ!?
もう訳わかんね~よほんと…
「それが本物だと思うのかい?」
「うるせぇドブ」
「おっほ☆」
なんかだるまいずごっど口悪くない!?
そして何おっほって!?
「めちゃくちゃだよホントに…」
「すいませんね~うちの鯖の子達が…」
苦笑してるけど内心笑ってないからな!?
もう大変だよ本当にさぁ…
「…賑やかになったね~」
マイキーくんはもう手遅れだ、ドラケンくんは多分大丈夫…
「だな」
…前言撤回、二人とも人外だわ
ほんとどうなるんだこれから…
コメント
1件
解像度高すぎ!?すごすぎます!!!