テラーノベル
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考えたくないことが現実になってしまった。
夏休み前の日の休み時間、私は先生に職員室まで呼び出された。
「もうすぐ夏休みですね!一学期はどうでしたか?」
どうって別に答えるまではなかった。
「普通でしたかね、特に困ったことは無かったです。」
「それなら良かったです!たまに他クラスの子と一緒に見るのを見かけますが、先生とても嬉しいですよ!」
「まあ、友達ですし」
自分で言っておきながら内心結構キツかった。
だって私は……
実采のことが好きだから。
先生との話が終わり、私は気に入っている人気のないところに休憩しに行こうかと思った。その予定だった。
先着者が2名いた。男女2人組だった。
別に気にはならなかったがよく見てみると実采と見知らぬ男子が一緒にいた。
その男子はきっと実采と同じクラスだろう。
私は、気になった。でも、
覗かなければ良かった。
告白最中だった。
「なぁ……実采は彼氏とか作んないの?」
「周りの子みんないるよねー!なんでそんなに早くできるんだろう…私が遅いのかな?」
「はは笑、そんなことないと思うぞ笑」
「ちょっと…!そっちから聞いといて笑わないでよ!」
「ごめんごめん笑」
「…………」
「あのさ……実采。」
「?どうしたの?」
「…俺…お前のこと、好きなんだ。」
「……へ?」
「急にごめんな、その、夏休み前だし。多分会わないだろ?だから思い切って言ってみた。」
「……ど、どうするの?」
「俺は、お前と付き合いたいと思ってる。俺は真剣だ。」
「…………」
「……いいよ。付き合おっか。」
見てしまった。聞いてしまった。最悪だ。
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