第18話 まぁだから、つまり
「鈴野にばっかり任せるのは悪いし行ってくるよ」
「おー」
「いってらしゃーい」
公園に到着してしばらくすると、敦はそう言って園内を走り回る綾菜たちのところまで駆けていく。
ベンチに座っていた司郎と夕子は、合流した敦が貴を羽交い絞めにして捕まえ、ぶらーんとさせている姿を遠目から眺める。
綾菜は、そんな敦と貴の姿を微笑ましそうに見守っていた。
少しして敦の羽交い絞めから解放されたかと思うと、貴はそのまま屈み何かを見つけて大はしゃぎしている。
それをまた、穏やかな様子で見つめる綾菜と敦。
「――なんか家族みたいだねぇ、こうやって見てると」
本当に何気ない口ぶりで、夕子はふとそんなことを呟いた。
「……さすが兄と姉って感じだな」
いつもと変わらない、軽い調子で返す司郎。
少なくとも、本人はそのつもりだった。
「……」
ふと視線を動かす*********************
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