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その夜、高専の一角にある家入の私室は、異様な熱気に包まれていた。
テーブルの上には、リムルが「お祝いだ!」と言ってテンペストから持ち込んだ最高級の魔導酒と、シュナ特製のおつまみが所狭しと並んでいる。
「……あー、美味い。やっぱり酒はこれくらいガツンと来ないとね」
家入が、ジョッキに並々と注がれた魔導酒をグイッと煽る。そのペースは、再会して1時間ですでに5杯目。
「ちょっと硝子、飛ばしすぎじゃない? 僕ら、ついていけないんだけど……」
五条がコーラ(お酒が弱い設定)を片手に苦笑いする。
「悟、お前が変わらなさすぎるんだよ。……硝子、あまり飲みすぎるな。明日、二日酔いで倒れても私は知らないぞ」
夏油が甲斐甲斐しく家入の皿に料理を取り分けてやる。その光景は、10年前の放課後と何ら変わりなかった。
「……はは、傑。あんたにそんなこと言われる日がまた来るなんてね。……あんたが死んだ時、私はもう、一人で飲むしかないんだと思ってたんだよ」
家入が少しだけ潤んだ目で、夏油を睨む。
「……あぁ、悪かった。……これからは、嫌っていうほど付き合うよ」
夏油が優しく微笑むと、家入は鼻を鳴らして「当たり前だ」と呟いた。
「よし! じゃあ、改めて……さしす復活と、リムルのチートっぷりに! 乾杯!!」
五条の音頭で、3人のグラスがカチンと鳴る。
「おい、俺をチート扱いするなよ!」
リムルがスライム姿でプルプル揺れながらツッコミを入れ、部屋にはいつまでも3人の(と1匹の)笑い声が絶えなかった。