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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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千歳が外出してる間。
休みの日だし、今日の本免実技講習も終わったしで、俺は自分のパソコンでVRchatに入り、俺のファンと話していた。千歳に聞かれたくない話もあるので……。
俺のファンは本当に喜んでいた。
[会いに来てくれて嬉しい]
「うん、まあ……よく考えたらこないだのは全然ファンサになってなかったな、って。怒鳴ってごめん」
[金谷千歳氏と仲良く暮らしているのか?]
「まあ普通に仲良し。でも、俺が望む仲良しと、千歳の思う仲良しは別なんだよね」
俺は事情を話した。千歳は恋愛も性愛も全くピンときていないこと。俺に対しては親愛と友愛しかないこと。もちろん俺も千歳に対して親愛と友愛があるんだけど、恋愛も性愛も抱いてしまってること。
「でも千歳は全く気づいてないし、俺に子孫を残させたいから俺に他の人と結婚しろってせっつきまくるんだよなあ」
[なるほど、千歳氏に思いを告げると【子孫を残させる】が破綻してしまうのか]
「まあ現状の仲良しだけでも俺は嬉しいけど……でも、いつまでもこんなこと続けられるかって言うと、わかんないからねえ」
[なるほど、理解した]
「ファンサってこんなもんでいいの?」
[十分すぎる。個人的な事情を打ち明けてくれて嬉しいよ]
「そっか。ごめん、もうすぐ千歳が帰ってくるから切り上げるね」
[わかった、ありがとう]
そういう訳で千歳は帰ってきたのだが、なんかまたトラブルに巻き込まれてるようだった。
「不特定多数にモテモテ!?」
『でもお前普通だから、なんでだろうと思って』
千歳は首をひねった。
「それは……」
俺は思案し、そして気づいた。俺、既にどうしようもなく千歳が好きだから、効いてても効いてないのと同じに見えるだけじゃない!?
俺の表情が変わったのがわかったのだろう、千歳が聞いてきた。
『え、なんか原因わかったか?』
「あっいやその……俺、宇迦之御魂神様とか閻魔大王様に守ってもらってるから、それじゃないかな?」
『あっ、そっかあ』
千歳は納得したようだ。
『明日どうしようかなあ、星野さんと一緒に業務用スーパー行くんだけど』
千歳、俺が平気に見えるせいであんまり深刻に捉えてなくない?
「星野さんが変になっちゃったら、すぐ帰ってきな。あと、金谷さんにも報告した方がいい」
『うん。でも星野さん、誰かに惚れるような歳じゃないし平気だろ』
しかし、星野さんは全然大丈夫じゃなかったのであった。
コメント
1件
うわあ……このエピソード、めちゃくちゃ切ないですね。主人公がVRchatでファンに本音を漏らす場面、胸が締め付けられました。「俺が望む仲良しと、千歳の思う仲良しは別」っていう言葉に、恋愛と親愛のすれ違いが凝縮されてて。そして最後の「千歳、俺が平気に見えるせいであんまり深刻に捉えてなくない?」で、思わず笑っちゃいました。星野さんが大丈夫じゃなかった伏線も気になる……このバランス、絶妙です。