スマイル視点
夢を見る…毎晩、毎晩…違う夢関わりの無い夢では無い、だって俺の大事な仲間の夢だから…けれどこれは自分の事では無いあくまでヒトの事、俺”だけ”が抱える必要なんて……無い筈なのに…
今日もまた…見慣れた壁紙を最後に瞼をおとし、
“夢”の世界へ_______
Nakamu視点inスマイル
〜学パロ〜
目を覚ますと知ってるようで知らない壁紙スマホの時計を見れば朝の5時
ムクリと体を起こし、歯を磨くために洗面所へと向かうスプレーで跳ねた寝癖を直しながらミントの歯磨き粉を口内で泡立てる
慣れた手つきで制服のネクタイを締め、キッチンで冷蔵庫をボーッと眺め、食パンと卵とベーコンを取り出し、お湯を沸かしながら油を引いたフライパンの上でベーコンと卵に焼き目をつけていくチンっとなったオーブンからトーストを出し上にベーコンと目玉焼きをのせ、口に加えながらミルクティーを持ってダイニングへ、
スマホの通知をざーっと上から下に流しながらミルクティーを飲み干し、鞄を肩に掛けて憂鬱ながらも仲間と会える学校へと向かう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
教師「テストはじめ〜」
今は科学の授業先日行われた授業の冒頭にある小テスト今回の範囲は文系の俺でもそこそこ得意で面白い内容だったのでそこそこ自信はある内容に惹かれ俺にしてはかなり真面目にテスト勉強もした
配られたテストの結果を見る
"89"
…….!やっっっった!
いつも60点、70点代だったけど…やっぱやれば出来ちゃうんだな〜w
……。
なんて、……w
どうしても君だけには…
勝てないんだよw
どんなに得意だろうと…
どうしても君だけには勝てない……
ねぇ?
きりやん……
kr「うぇーいw」
kr「当然の事、100点です」
nk「流石だよw」
kr「え?wでもNakamuも科学89点なんて珍しいじゃんwだいぶ頑張ったね?w」
nk「まぁねw」
多分君は褒めてくれてるんだろうけど……
俺には煽りにしか聞こえない……
嗚呼…
努力しても伸びなくて…
小さな自分だけの実力に満足して……
おまけに人の優しさを素直に受け止められないなんて……
やっぱ俺は…
ダメだなぁ……
スマイル視点
今日は、Nakamuの夢だった……
別に、良いのに……
努力という物をしただけでも褒め称えるべきなのに
俺なんて…よっぽどの事が無い限り、努力なんて気の遠くなるような事はしない…
Broooock視点inスマイル
〜歌い手パロ〜
今朝の引きつった冷たい気温に叩き起されるいつも通り充電ケーブルからスマホを抜いて時間を確認するこの寒さと眠気を利用して二度寝を狙ってくる睡魔と戦いながら氷の様に冷たい水で顔を洗って睡魔との格闘に勝利を収め、ダイニングへ向かう
青汁にシリアルというオリジナルの組み合わせの健康食を何とも思わず口にしながらスマホを眺める
「若手歌い手グループ『White tails』!!」
ー”きんとき”の声がめっちゃ好きー
ー”きんちゃん”歌上手すぎ!ー
ー”きんとき”爽やかボイス好きー
ー”きんちゃん”のイケボの破壊力エグいー
今日もファンのコメントがきんときのファンで埋まるそれも当然、彼はワイテルズで1番の歌唱力を持ち、控えめ且つ、尾も白いという点でファンが燃えている歌い手グループWTの人気ランキングでも堂々と1位を獲得している本人も「有難い事ですね、」と紳士的な言葉で返して「そう言うとこも好き!」ときんとき推しファンの心を奪う
ずーっと一緒に居たのに、皆同じぐらいカラオケでボイトレしたのに、何故こんなにも大差があるのだろうか…
産まれ持った”才能”か?
彼の”努力”の結晶か?
ファンの”好み”か?
仲間でありながらも褒め称える反面…
…嫉妬だってする……
…だって、僕達だって…僕だって……
同じぐらい…努力したんだもの……
彼に追い付くために…影で一所懸命…
…努力……したんだもの……
あーあ、…
でも、
1人のメンバーの、
きんときの、
努力の結果を…認められなかった時点で……
僕にはそんな未来は…
無いのかな……w
……、
スマイル視点
今日はBroooockの夢だった…
確かにきんときはメンバー共にリスナーまでもが認める程の優れた歌唱力を持っている
だけど…
俺なんかと比べたら…
Broooockだって、Broooockだって…
褒め称えるべき歌唱力の持ち主だ
何より…トリリンガルで…
英語の発音の良い歌声は、俺も聴き入ってしまう…
自分を…
認めてあげれば良いのに…な…
シャークん視点inスマイル
〜兄弟パロ〜
コトコトと鍋と鍋の蓋が揺れる音で、ぼや〜っと意識が戻って来る
リビングに行く前に洗面所で冬の冷たい水で完全に目を覚まし、早起きの兄達へ挨拶しに向かう
shk「きり兄…きん兄、おはよ…」
kn「おはよ〜」
kr「おはよ、」
kr「多分スマイルもうすぐ起きてくるから2人Nakamuとぶる兄起こして来て」
kn「おけーい」
shk「ん、」
軽く了解をし、俺はぶる兄を起こしに行く
コンコン、ガチャ
どうせ起きてないだろうから意味の無いノックも適当に扉を開ける
br「あれ?シャークん?」
shk「ぶる兄、?起きてたの?」
br「うん、大学の教授にレポート頼まれちゃったから、」
shk「徹夜…?」
br「うーんw、もう朝って事はそうなっちゃうねw」
shk「あぁ、大変だね」
kn「「ぶる兄ーー!!」」
突然きん兄の声が響き渡る
br「おぇ〜?どうした〜?」
kn「「Nakamu熱ーー!!」」
br「あぇ、まじか、直ぐ行く!」
答弁を返しながらデスクの上の書類をザッと纏めてNakamuの部屋に駆けてくぶる兄
それに俺も続いてNakamuの元へ向かう
nk「ぁ”…ぁ…熱い……」
br「辛いね、寝ちゃった方が楽じゃない?」
nk「……寝るの…つまんない……」
br「そっか〜wじゃあお話しよ!」
nk「うん…」
br「じゃあ、僕大学に電話して来るから、」
br「その間シャークんとお話してて?」
nk「わかった…」
br「じゃ、ちょっと待っててね」
nk「シャケ兄…おはよ」
shk「おはよw、大丈夫…?」
ぶる兄のように、なるべくニコニコと対応してみる
nk「大丈夫…に見える…?w」
shk「ごめんw…とても見えんw」
nk「でしょ?ッゴホ…ケホ…」
shk「いま、きり兄がお粥作ってるけど…喉に物通りそう?」
nk「ん…頑張る……食べないと悪化しちゃうからね」
nk「い”…ッッッッッ!?」
shk「!どうした?!」
nk「う”ウ”〜………」
shk「え、え、どう…しよ…」
nk「あ”た”ま”ッ…い”た”ぃッ…」
shk「ず、頭痛ね…?!」
shk「えと、えと…」
頭痛ってどうすればいいんだ!?
腹痛とかは暖めるとか…吐き気だったら背中擦るとか…
頭痛って何…!?どうしたらいいんだ!!?
nk「シ”ァケ”…にいぃ…」
shk「えとッ…Nakamuッ…えっと…」
あぁッ…
shk「「ぶる兄ッ!!!!」」
ガチャッ!
br「はいはいはい!?」
shk「Nakamuが…あたま…いたいって……」
nk「い”たぃ……」
br「なかむ〜?」
br「この薬だけ飲んじゃおっか」
br「飲めそう?」
nk「うん……」
br「はい、カロナール」
br「飲んで暫くすれば治まるから」
kr「ぶる兄〜?」
br「はーい?」
kr「卵ってもう無い〜?」
br「あ、今日生協の日だから玄関に来てるよー」
sm「ぶる兄……Nakamuの学校から電話…」
br「あ、今行くー」
shk「……。」
ぶる兄……徹夜でレポートやって、結局大学休んで……Nakamuの看病して、正しい薬飲ませて、家の物の管理も出来て……
年上だからかもしれないけど……俺だって下から2番目弟が1人いる…しっかりしないといけないのに……
なんで俺は出来ないんだろう……ダメだなぁ…
自身の兄にすら嫉妬するなんて……
なんで俺は出来ないんだろう…
スマイル視点
今日は、シャークんの夢
正直……俺には兄弟なんていた事無いから…分かんない…何とも言えないけれど……
そんなに責めるべき事なのだろうか…
兄弟だぞ…?長男と四男の差だぞ??
多少長男より劣っていても、何も可笑しく無いのではないか?寧ろそれで自分を責められる事が出来るのは凄い事だと思う…
今の夢で…シャークんに非はあったか……?
俺は…無いというよりかは、
元々存在しないと思うのだが……
きんとき視点inスマイル
〜マフィアパロ〜
今日も今日とて任務を熟す今日の任務はNakamuとの任務で、村を襲うモンスターの処理だ
……こんな事言うのもなんだが、
正直、Nakamuとの任務は苦手である…Nakamuの事は嫌いじゃない、寧ろ今までズッ友として共に歩んできた仲だ
そう、Nakamuとの任務、が嫌いなのだ
自分の……劣等を目に見せられるから……
Nakamuは氷魔法の使い手で、氷とはほぼ一心同体いつかNakamuすらも氷になってしまいそうな程、使い熟しているそして何より、ヒール能力が遥かに高い宣言した通りのヒールを対象に与えるまさに有言実行だNakamuが「お前ならまだいけるでしょ!」って言ったら気付いたら全回復しているそれに人当たりも良いので、任務先での依頼者とも上手くやっている
そんなNakamuに比べて、
俺はただの水魔法……
ただの、
水魔法……
……w
素っ気無さ過ぎて…
言うことも無い……
何故、こんな俺を
Nakamuはギルドに招き入れてくれたのだろうか……
Nakamuより、劣っている
ならまだしも……
俺は、ギルドで最弱だ……
プロの水魔法の使い手ならまだしも……
俺は準1級…
皆は1級上級者
だから、憧れてしまう…
なんでも出来る親友に……
ズッ友を誓ったNakamuに……
嫉妬してしまう……
幼い頃から同じ道を歩んだ筈なのに…
なんでこんなにも大差があるのだろうか……
俺はどこで…道を誤ったか……
スマイル視点
今日はきんときの夢まぁ…能力が使えない世界に居る俺からしたら……能力というものを使えてる時点で凄いと思うが()
同じ道を歩んだ筈……かぁ……
そもそもそんな事は可能なのだろうか……
いくら一緒にいたとしても…性格等も反映される人生に……2人が全く同じになる事など……
有り得る事なのだろうか……??
もし有り得るのなら……
この世を作った神様は……
相当つまんねぇ奴だな……w
きりやん視点inスマイル
〜軍パロ〜
kr「ん”ん”〜〜」
ずっと椅子に座り、自ら負担を与えた体に伸びをする
とはいえ、この書類達はNakamuとBroooockが溜めたものであり、仕方なく皆で手伝ってやってるのだ
コーヒーを啜り、暫く休憩しているとインカムからザッ、という雑音が聞こえた
shk『あー、こちらシャークん』
shk『これから暗殺任務行ってくる』
shk『俺の書類は適当に部屋に置いといてくれ』
shk『夜やるから』
kn『了解…無理はすんなよ?』
shk『うぃ〜』
シャークんは軽い返事をし、任務へと出掛けた彼は近距離部隊隊長、小柄ですばしっこいため、暗殺任務や侵入任務を得意とするしかも近距離部隊隊長の癖に全然遠距離も出来る
おまけに彼は引くほどのデータ厨、書類仕事等も直ぐこなしてしまう、寧ろ書類仕事というものを楽しんでいる
そう……、
今、俺の目の前にあるものと同じ…書類……
俺の目をしょぼしょぼと萎ませ、腰と背骨と首に負担をかける
出来れば1枚でも減らしたい…
書類…
俺は大嫌いだ…
けど、シャークんはそれを自分のでは無くても快く受け入れて直ぐに終わらせてしまう、
そんな…遠距離も近距離も出来る彼……
俺は、総統代理として…
同じ幹部として…
彼の隣に並んでいいのだろうか…?
俺に、そんな資格はあるのだろうか…
どう考えても、無い…であろう
戦闘だって得意では無い…
俺は…だいたい…シャークんは確実に、的確に…
たとえその差が少なくとも、いつそこをスキに狙われるかは分からない
なんで、こんな俺が…
シャークんを差し置いて総統代理なのだろうか…
あぁ…余り者だからか……w
スマイル視点
今日はきりやんの夢、正直、疲れてもやってる時点で俺以上ではあるな()
いや…確かにシャークんはPSも高いし編集も凄いし、ゲームバランスの管理も出来るけど…
きりやんだって編集出来るし、ワールド用意出来るし企画出してくれるし……
別に…そんな凹む事なのか…
俺には分からないが……
少なくとも、きりやんが
シャークんよりも劣っているとは思わない
……だってあいつすげぇもん…
ここまで全員の夢を見てきた、
皆、すれ違うように憧れを持って自分を責めている
何か……心臓をチクリと刺す様な…引っかかりはあるが、
先に…
皆を励まさなくては…
Nakamu視点
スマイルに呼び出されてスタジオに行くと他メンバーとも玄関先で会った全員スマイルに呼び出されたらしい何だと思い、中に緊張感を抱きながら入ると
L字のソファーを独占するように寝っ転がってうとうとしているスマイルがいた
kr「……は、」
shk「なんでコイツ寝てんだよ」
kn「wwwやば」
br「僕らのドキドキ返して欲しいわw」
nk「ん、来たよ」
スマイルの顔の前で手を左右に振る
nk「おーい!w」
意識を半分夢の世界に持ってかれていたので、肩を激しく揺すった
sm「んんぅ……」
nk「おはよ、」
sm「ん、来たか…」
nk「なんだお前呼び出しといて」
sm「お前らに話がある」
欠伸をしながら言うもんだから大した話では無いだろう
と思ったけど、何だこの立ち位置…俺ら5人がいつものソファーに座って机を挟んで向かい合うようにスマイルが床に座ってる
俺らのが高い位置に居るから……コイツなんかやらかしたのか…?
sm「なぁNakamu、」
やっと話したスマイルはいつもとなんも変わりも無いでれでれとよく回らない舌で気怠げ話始めた
sm「なぁNakamu、」
sm「きりやんってすげぇよな」
nk「…え」
sm「なぁBroooock、」
sm「きんときってすげぇよな」
br「え…」
sm「なぁシャークん、」
sm「Broooockってすげぇよな」
shk「ッ……」
sm「なぁきんとき、」
sm「Nakamuってすげぇよな」
kn「…….」
sm「なぁきりやん、」
sm「シャークんってすげぇよな」
kr「ッ……」
sm「ほら、」
sm「皆気付いてないだけで、」
sm「皆、お互いが憧れなんだよ」
WT-sm「……」
俺らの無言を染めるように、スマイルは語り始める
sm「仮にきんときが思うNakamuが凄さをnと置こう」
sm「きんときのn倍がNakamu」
sm「そんでNakamuはきりやんが凄いと思ってる」
sm「1人の憧れを1とすると今の時点で2n」
sm「きりやんの憧れがシャークん、3n」
sm「シャークんの憧れがBroooock、4n」
sm「Broooockの憧れがきんとき、5n」
sm「そんで何が当てはまるか分からない整数n」
sm「それが5個分」
sm「今の時点でそれもう何倍だよ?」
sm「多分だけど、このnには想像を遥かに超えた膨大な数が当てはまる」
sm「ほら、皆で合わせたらワイテルズの、Nakamu、Broooock、シャークん、きんとき、きりやん…」
sm「5人の凄さって何倍だよ、数えらんないだろ?」
sm「逆に考えたら、皆落ち込んだら」
sm「5n分下に下がるんだよ」
sm「真上とは言わないから、せめて、斜め前でもいいから、上の方に5n倍してくれ…」
sm「NakamuはNakamu」
sm「BroooockはBroooock」
sm「シャークんはシャークん」
sm「きんときはきんとき」
sm「きりやんはきりやん」
sm「一番身近な当然の真実こそが救済って事も有り得るんだよ」
優しくそう微笑むスマイルは、俺らを包み込むような温かさをもっている
でも何処か遠くに焦点の合わない視線を向けている
その理由はもうわかってる俺以外も、今の話で全てわかってる…
今度は俺らがスマイルに手当てをする番だ
最初に動いたのはBroooock、消えてしまいそうなスマイルを優しく抱き締める
br「ねぇ〜…」
br「…なんで5nなの?」
sm「……?」
nk「どう考えたって6nだろ…!!」
sm「ぇ…」
kr「いや10nだろ、今ので俺らの憧れがそれぞれ2nになったから」
kn「どうやって俺らの悩み読んだんだよ」
br「それな、絶対に表に出さないようにしてたのに」
shk「逆にちょっと怖ぇわw」
kn「とにかく、客観的になり過ぎお前」
nk「主観も入れないとお前こそ『スマイルはスマイル』っていう真実を見失うよ?」
sm「……」
sm「…w」
nk「え、何なにw」
sm「ついさっきまで自分見失ってた奴らに言われたかねぇよ!w」
kr「はぁ?w」
kn「お前にも言われたかねぇわw」
sm「こっちこそお前らには言われたくねぇw」
kr「はぁ?w」
br「もうお相子だよ!お相子!w」
WT「www」
WT(心臓の苦しみは、皆…同じだったのか…w)
END
コメント
17件
うわぁ(´。✪ω✪。 ` )投稿お疲れ様です*_ _) すっげぇ!なんて言うんやろ、表現が凄いと言うか、最高というか、とにかく凄い!みんながみんなのこと思ってる、なんて言うかわかんないけど最高!!!
う’’ぁ’’…なんでそんな最高な小説が書けるんですか…好き(?)あとスマイル推しなんで神です()