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なんだろう〜
朝起きて、ボーっと、亮を見つめた。
『本当に政治家の妻になってしまった』
この人、ホントに凄い人だなぁ〜
と、ジーっと見つめていると…
起きた!
「ん?おはよう」と、抱きしめられる
「おはよう」
「亮ってホントにすごいね」
「いや、それほどでも…」
「プッ、違うわよ!
ホントに努力家で、いつも一生懸命で、有言実行!
だから、私が入社した時も、頑張って昇進するためにいっぱい頑張ったんでしょう?」
「まあな、目標を決めたら、それに向けて頑張れるから…」
「だから、こんな高級マンションにも住めるし、政治家にもなれたんだよね。すごいなぁ〜」
「イヤイヤ照れるなあ〜」
「ね〜亮!私は何をすればいい?」
「舞には、俺のそばに居て欲しい。美味しいご飯を作ってもらって、洗濯や掃除をしてもらって、そして、出来るなら…俺の子どもを産んで欲しいかなぁ〜
でも、もし出来なかったら、2人で方法を考えよ。」
「うん。家事するだけでいいの?」
「だけって、大変な仕事だよ。」
「それは、そうだけど…」
「何より、俺のそばに居て癒やして欲しい。」
「ふふ、いつも居るよ」
「うん」チュッ
「さあ、ご飯作って食べよう」
「うん、もうちょっと…」チュッ
「ダメだよ、事務所、片付けに行かなきゃ」
「う〜ん…」チュッチュッ
「あ〜ん…もう〜おしまい!」
「えー!」
「ふふ」チュッ
顔を洗って、キッチンへ行く舞。
しばらくして、ようやく亮も起きて、
顔を洗って、リビングへ
新聞を見て、地元の速報を見る。
満足気に笑ってる
「ふふ、載ってる!」
「どこ?」
「うわ〜ホントだ、すごいね〜」
「嬉しいなぁ」
「うん、私も嬉しい〜亮、頑張ってたもん」
「ヘヘっ、あ、携帯、携帯。
うわ!すごいいっぱい来てる!」
「おめでとうメール?」
「うん。SNSの力は、すごいなぁ〜」
「若者は、やっぱり、そっちよね。」
「全員返すのに、何時間かかるかなあ」
「ホントだね。定型文を作ってコピぺすれば?」
「だよな、じゃないと無理だなぁ」
「有り難い悲鳴だね〜」
「うん。」
「とりあえず、先に食べよう!」
「よし、食べよ」
ご飯をお茶碗によそう舞
「うぅ!」
「ん?舞?大丈夫?」
「どうしたんだろう?ごめん、ちょっと気持ち悪い…」
「え?大丈夫か?疲れ過ぎた?」
「あれ?」
「ん?」
「もしかして…」
「ん?まさか!」
「そういえば…」
「マジ?マジ?」
「分からないけど…気持ち悪いのと、来てないのは確か!」
「舞〜♡」
「まだ分かんないし…あとで検査薬買って検査してみる」
「もう病院行った方がいいんじゃない?あとで一緒に行こうか?」
「いや、亮は忙しいでしょう?」
「一緒に行きたいなぁ〜」
「じゃあ、片付けが終わったら行く?」
「うん、行く!父として!」
「ふふ、まだ分からないよ」
「出来てたらいいなぁ〜」
「楽しみだね〜」
そして、事務所の片付けへ
スタッフさんがたくさんいらっしゃったので、
手分けして、片付けてくださった。
なので、すぐに終わったので、時間ができた。
午後から行こうと思っていた産科。
午前中に行けそうだ。
「じゃあ、行く?」と、亮に聞くと…
「うん、行こうか?」と、2人で行くことに…
たくさんの患者さんが来られている。
婦人科の方だ。
産科は、反対側なので、カップルで来られてる方も居て良かった。
「焦った〜女性ばかりかと思った。」
「良かったね。社会勉強だね。」
「うん、良い勉強になるわ。普段は入れないからなぁ」
「そうだよね。」
ネット予約していたので、時間まで少し待つ。
受付で、検尿用の紙コップを渡されたので、
「トイレ行ってくるね」と、亮に伝えて行く。
戻って来た
「あーなんか緊張してきた。どっちかなあ?」
「大丈夫!」舞の手を握る亮。
「藤堂さん、検査室へお入りください。」
「はい、行ってくるね。」
「うん」
簡単な検査をし戻ってきた舞。
「あとで、診察室に呼ばれるから…」
「うん」
「藤堂さん、診察室へお入りください。」
まずは、舞だけが入る
女医さんのクリニックを選んだ
「はい、ベッドに横に…」
お腹にゼリー状の物を塗られ、エコーを写す
「うん、妊娠4週ですね。まだ小さいけど、見えるかなぁ?ここに赤ちゃんが居ますよ。」
「本当ですか?」
「うん」
「ありがとうございます。」
安堵した様子の舞。
看護師さんが、「おめでとうございます。一緒に来られてる方は?」
「はい、主人です。」
「一緒に見てもらいますか?」
「いいですか?」
「うん、呼んであげて!」
「藤堂さんのご主人様ですか?」と、看護師さんが声を掛けてくださり、
「はい」
「先生がお呼びですが、一緒に中に入られますか?」
「はい」そう言って、中に入って来た亮。
ベッドに横になる舞を心配そうに見る。
「ご主人?」
「はい」
「ここ見てください!まだ小さいけど、赤ちゃんが居ます。妊娠4週です。」
「え?ホントですか?」
「うん」
「ありがとうございます」
「しばらく出来なかった?」
「はい、だから驚いています。嬉しいです。」
「なら良かった。まだ大事な時期なので、安静にね。もう一度見たいから、また、来週来てもらえますか?」
「母子手帳は?」と亮
「来週、診てから取りに行ってもらおうかな」
「はい、分かりました。」
「ん?藤堂さん!」
「はい」
「どこかでお見かけしたような?有名な方?」
「あ、いえ、最近、選挙活動で…」
看護師さんが、「市議会議員になられた…」
「あーどこかで見たことあるなと思ってたんですよ。ハハ」
「おめでとうございます」と看護師さん。
「ありがとうございます。」
「じゃあ、また来週ね。」
「お大事に〜」と、送られた。
「良かった」
「うん、良かった」と、手を握る亮。
車に乗って…
「舞、良かった、おめでとう〜」
「うん、良かった。亮パパだよ、おめでとう!」
ぎゅーっとする亮。
「嬉しい!あー大事な時期だから、あまり、ぎゅっとしちゃダメだよね」
「うん、ふふ」
「さあ、帰ろう!」車を運転する亮
「あ〜嬉しいなぁ〜」
「うん、ずっと楽しみにしてたもんね」
「あ、バレてた?舞が気にすると思ったから、あまり、言わないようにはしてたんだけど…」
「うん、言わないから余計に伝わった。
ずっと出来なくて、残念そうだったし、早く欲しいんだろうなって…」
「そっか…ごめんな、プレッシャーかけて…」
「ううん。だから、出来てすごく嬉しい」
「うん、舞との子どもが欲しかったから、あー幸せだ」
「ふふ」
「俺、もっと頑張る!」
「うん、頑張って!」
「親に報告はどうする?」
「う〜ん、まだ安定してないし、もし話さないといけないようなことがあったら、話してもらっていいけど、せめて3ヶ月に入るまでは…」
「そうだよな、でも、しばらく舞には、家でゆっくりしてて欲しいから、万一、なぜ事務所に来ない?とか言われたら、はっきり言うよ!舞が悪く思われたりするのは嫌だから…いい?」
「分かった。ありがとう。」
「絶対に重い物は、持っちゃダメだよ。」
「分かった。」
「だから、洗濯物は乾燥機を使って!掃除もしばらくは手抜きでイイよ。お掃除ロボがあるし…料理の材料は、宅配ので頼んで!」
「うん、分かった。しばらくは我慢ね。」
「どこか行きたい所があったら、俺が連れて行くから…」
「うん、分かった。ありがとう。」
「他に何か不便なことが出て来たら言って!初めてだから、分からないし…」
「うん。そうするね。」
「退屈かなあ?ずっと家に居るのは…」
「のんびり、映画やドラマを観たりしようかなあ?
きっと眠くなるだろうし…」
「そうだな、今まで忙しく、し過ぎたから、ゆっくりして。」
「うん。」
「悪阻でキツかったら言って!自分のご飯ぐらい用意するし、舞のも何か食べられそうな物を言ってくれたら、買って帰るから…」
「ありがとう。妊娠したら、すごく大事にされるんだね。」
「特に今は大事な時期だからね。」
「ぐうたらになって太りそう」
「少し太らないと、舞は細すぎだから…」
「そうだね。赤ちゃんの為に栄養いっぱい取らないとね。」
「うん。あー楽しみだなぁ〜」
亮は、すごくすごく優しい旦那様です。
良きパパになりそう。