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アズール
「まず、古代呪文語で1番
大切なのは単語の暗記です」
カリム
「俺、暗記って苦手なんだよな〜
眠くなってきちまう」
アズール
「そんなあなたにピッタリな
勉強方はコレ。・・・」
〜〜〜
カリム
「うん!なんだか苦手な呪文が
覚えられた気がするぞ!」
ジャミル
「…」
〜〜〜
アズール
「勉強の効率を上げるには、適度な
運動も大切。ただし、疲れ果てる
ほどは逆効果です」
ジェイド
「模擬試合はストレスも発散
できますし、いい運動ですよね」
フロイド
「アハッ、俺も暴れたいからやる〜!
誰か相手してよぉ」
カリム
「よし、では5人ずつに
分かれて、試合始め!」
〜〜〜
カリム
「あっはっは!試合って楽しいよなね
特訓の成果が試せるし」
「「はい、寮長!」」
ジャミル
「はぁ」
〜〜〜
[大食堂]
アズール
「僕達のような育ち盛りに1番大切な
もの。それは…そう、食事です!
必要な栄養分を過不足なく、かつ
八分目に採取することが午後の
パフォーマンスに影響を与えます」
ジェイド
「調理は食物に関する知識や、健全な
食生活を得る為にも非常に重要です」
カリム
「俺もたまには料理してみようかな?
自分で作れれば、毒の心配もしなくて
いいし」
ジャミル
「やめとけ。また怪我をするぞ」
フロイド
「んじゃ、ラッコちゃんは
鍋かき混ぜる係してよ」
ジェイド
「スープを焦がさないよう、
しっかり見張っていてくださいね」
カリム
「おう、わかった。任せとけ!」
〜〜〜
カリム
「できた!なんだ、俺もスープくらい
作れるじゃないか。あっはっは!」
ジャミル
「本当に鍋をかき混ぜた
だけだけどな ハァ」
〜〜〜
寮生
「こんな有意義な合宿なら、
学校に残ったのも悪くないな」
「そうだな。こうしてお前らと過ご
せるのも、学園にいる間だけだし」
「なんな、悪い夢を見てたみたいだ」
ジャミル
「っ!」
〜〜〜
アズール
「おや、もうすぐ3時だ。もう少し
勉強をしたら休憩をとりましょう」
ジェイド
「お茶を準備してきましょうか?」
アズール
「いえ、僕が準備しましょう
1番課題が進んでいますので」
ジャミル
「俺も手伝おう」
アズール
「それは助かります。では
行きましょうか、ジャミルさん」
バイパーとアズールが行くのを
見届け、僕達も後をつけた
ジャミル
「悪いが、これ以上君らを
スカラビアには置いておけない
海の底へ帰ってもらおう」
アズール
「ジャミルさん、急にどうしたんです?
僕、なにか気にさわることでも?」
ジャミル
「本当に分からないのか?
この俺の悲しい顔を見ても?」
アズール
「え、?」
ジャミル
「俺の目を見たな。馬鹿め
《瞳に映るはお前の主人。尋ねれば
答えよ、命じれば頭を垂れよ》」
ドクン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無惨
「頭を垂れて はいつくばえ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
歯がギジリと鳴る
僕の歯なのは、明確だった
ジャミル
「 スネークウィスパー
《蛇のいざない》」
アズール
「なにっ!?うぅっ頭がっ!」
ジャミル
「”抗えば苦痛が長引く。さっさと
諦めて従うんだ。さあ!”
アズール、お前の主の名は?」
アズール
「僕の主は_あなたです、ジャミル様
なんなりとご命令を、ご主人様」
ジャミル
「フ、ハハ。ハハハハハ!俺を平凡な
魔法士と思って油断していたな
オクタヴィネルの寮長ともあろう者が
ザマァない
まったく、お前らのせいでコツコツ
進めて来た計画がパァだ!あともう
少しでオンボロ寮のやっらが寮生を
たきつけて、カリムを追い出して
くれそうだったのに!
俺の手を汚さずにカリムを寮長の座
から引きずり下ろすために一体どれ
だけ面倒な下準備をしてきたと思って
るんだ
まずはアズールに命令して双子と共に
珊瑚の海へ帰省させて、いや、待てよ
アズール、君は先日契約で奪った能力を
持ち主に返還したんだったな?」
アズール
「はい」
ジャミル
「チッ、でなランプの魔人のように
コイツを便利に使うことは無理か
イッツアデュール
アズールの《黄金の契約書》ね利用
価値は高いが、コイツを長時間洗脳
し続けることは難しいし」
アズール
「ですが、契約内容は覚えています」
ジャミル
「なに?」
アズール
「僕と契約するに至った人物の秘密
悩み、弱み、欲望。僕は全て覚えて
いる」
ジャミル
「なんて趣味の悪いコレクションだ
やはりお前とは友人にならなくて
正解だったな
その悪趣味なコレクションの中に
学園長、ディア・クロウリーの秘密は
あるのか?」
アズール
「もちろんです。彼が漏らされたく
ない秘密を、僕は知っている」
ジャミル
「は、ははっ やった。やったぞ!!
これで全て上手くいく!やはりお前は
俺のランプの魔人だ、アズール!」
アズール
「ご主人様は、学園長の秘密が
お望みなのですか?」
ジャミル
「そうだとも。学園長の弱みが握れれば、
やっと俺は自由になれる。学園から
カリムを追い出し、寮長になれる
んだ!」
ジェイド
「話は聞かせていただきました」
ジャミル
「!?」
グリム
「やっと本性を表したんだゾ!
よくもオレ様達を騙してくれたな!」
ジャミル
「なっ お前達、どこから聞いて!?」
ジェイド
「最初から全て、ですよ」
そこからは寮生達も集まった
ジャミル
「アズール!命令だ!コイツら
全員捻じ伏せて、拘束しろ!」
アズール
「はい、ご主人様」
ジェイド
「くっ、アズール!いけません
正気に戻りなさい」
ジャミル
「呼びかけなど無駄だ!」
アズール
「はい。僕は、ジャミル様の忠実な
下僕…な、わけないじゃないですか」
実はバイパーのユニーク魔法は、
フロイド
「ウミヘビくんさぁ、ちょっと油断
すんのが早かったんじゃない?」
『!』
グリム
「ふなっ”!?オメー、
なんだその声!?」
フロイド
「俺、アズールと契約して、この低い
声をもらったんだぁ。どお?渋くて
いいでしょ。変わりにぃ、俺の自慢の
バインドザハート
ユニーク魔法《巻き付く尾びれ》を
アズールに差し出した」
アズール
「フロイドの ユニーク魔法
バインドザハート
《巻き付く尾びれ》は相手の魔法を
妨害し、矛先を逸らすことが出来る
魔法なんです」
カリム
「ジャ、ミル。これは一体、
どういうことだ?」
ジャミル
「カ、カリム」
カリム
「お、お前が俺を操っていたなんて、
嘘だよな?最近たまに意識が遠のいて
いつの間にか時間が過ぎてたりした
ことがあったけど、でも、ただの貧血か
居眠りだろ?
俺、どこでも寝ちまうからさ、お前
にもよく怒られてたし、なあ、そう
だろ?俺、居眠りしてただけだよな?
お前が俺を操るなんて、俺を追い
出そうとするなんて、するわけない
よな?
ジャミル、お前だけは…お前だけは
絶対に俺を裏切ったりしないよな?
だって俺達、親友だろ!?」
ずっと信じていたことが嘘になる
僕も杏寿郎が死んだ時、嘘だ、信じない
あの杏寿郎が死んだなんてありえない
絶対に
なんて考えてたんだ。鬼殺隊である身で、
絶対なんてあるはずないと、とっくの昔に
分かっていたのに
ポタ
でもな、その思いは
相手の受け取り方によっては
ジャミル
「はは、ははは。あははははは
ははは!!! そういうところだよ
俺はな、物心ついた時からお前のそう
いう能天気でお人好しで馬鹿なところが
大っっっ嫌いだったんだ!!!」
ただの重荷でしかないんだ
ジャミル
「こっちの苦労も知らないで、
ヘラヘラしやがって!!」
鬼殺隊の苦労を、
兄さんの苦労を知らないで
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうして殺したの?!」
「この人殺し!!」
「なんでもっとはやく
来てくれなかったんだ?!」
「あんたが遅れたせいで
家族が死んだ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕達を責め立てくるのが、大嫌いだった
混乱していたんだろう?大切な人が
死んだ。僕だって兄さんが死んだら嫌だ
感謝される事ももちろんあったさ
でもな、
ポタ
ジャミル
「お前の笑顔を見るたびにむしずが走る
もう、うんざりだ!!」
何も知らない。幸せな笑顔を浮かべて
いる人を見ると、どうしても僕の中の
醜いものが溢れ出てくるんだ
ポタ
ジャミル
「もう取り繕っても意味がない
俺はな、お前さえいなければと毎日
毎日願い続けてきただが、それも
今日でおしまいだ!」
僕は、鬼さえいなければと願いはしな
かった。そんな事を願っていても、鬼に
よって被害が出たという事実はなくなら
ない
そんなことを願っている暇があるのなら
僕達が1人でも多く助ければいい
でも、毎日毎日思っていたんだ。鬼が
いなければ、兄さんが苦しい思いをする
ことはなかったんだ。今頃幸せに暮ら
していたんだ
ポタポタポタポタポタ
もう溜まるまで、残りは少ない