参加型

飛行機の中は空気で満たされていた。いさなは窓の外を見つめ、遠くを思いながらリラックスした様子で座っていた。隣には萌香、お菓子を食べながら「ハワイって楽しみだね！」と何度も口にしていた。みりんは、ちょっとした不安を感じていたのか、何度も窓の外に目を向け、白髪の三つ編みが揺れる。ゆうなは景色を撮影しながらも、少しマイペースにリラックスしている。

「もうすぐだね、みんな準備いい？」と萌香が声をかけるが、いさなは返事をせず、無言で前を見つめていた。彼の背中には、大きなサメのタトゥーが浮かび上がっていた。それが彼の無言の強さを物語っているようだった。

突然、機内の空気が変わった。激しい揺れと共に、ノイズが走り、スクリーンに不明な警告が表示された。シートベルトの警告灯が点灯するも、数秒後には激しい揺れに包まれた。ゆうながカメラを落とし、萌香が「きゃあ！」と声を上げて手をつかむも、すぐに状況が悪化していった。パニックの声が飛び交う中で、飛行機は突然、何かに引き寄せられるように急降下を始め、視界が白くなった。

次の瞬間、全てが静寂に包まれた。

気がつけば、4人は不安げに目を覚ますと、海岸線の上に寝かされていた。肌は砂に触れて冷たく、風が強く吹いている。その瞬間、身体を見回した彼らは、思わず顔を赤らめる。何故なら、みんな裸だったからだ。

いさなは最初、驚きと混乱の入り混じった顔で辺りを見渡しながら、体をすぐに手で隠した。いさなのいさながその巨大さとともに露出しているのが恥ずかしかったのだろう。「こんな…、どうしてこうなったんだ？」と、呟く。

萌香は顔を真っ赤にし、手で胸元を覆って立ち上がる。「どうしてこんなことに…！飛行機はどうなったの！？こんな状況で裸って…！」と慌てる。ピンク色の顔を隠そうとするが、まだ恥ずかしさを感じているのが伝わってくる。

みりんは、「なんでこうなるのよ…！勘弁してほしい！」と分の体を隠す。しかし、彼女もまたその場の状況に言葉を失っている様子。

ゆうなは、カメラアイでその風景を捉えようとしているものの、自分が裸であることに気づき、頬を真っ赤に染める。「え、え？何これ、カメラどころじゃないよ！」と、慌ててカメラを投げ捨てる。

いさなは立ち上がり、全員を見渡しながら、冷静に言った。アレが見えているのに。「まずはこの状況を整理しよう。今、何が起きているのか、どうすれば生き残れるのか、考えろ。」その口調には、いつも通りの冷静さと強さが感じられたが、ふと顔を赤らめた。さすがに裸の自分と仲間の【ピー】と【ピー】を直視するのは恥ずかしいが、それを必死に隠すわけではなかった。だってニヤけていたからな。アイツ。

彼らは何が起こったのか理解できていなかった。ただ、目の前に広がる荒れ果てたビーチと、何もかもが不確かな状況に立ち尽くしていた。