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登場人物

(数伏  ふたは)  (辻  境介)

(中水  紀瑠)

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中水は、バシャバシャと水音を立てながら、水の中を進んでいた。

中水「歩きづらいわね、何よこの水!ふざけんじゃないわよ」

中水は、自分はまだ被害者だと思ってるのか、怒り心頭の様子だ。

そんな中水を見て辻は、何かこの後に起きる面白いものを待ち焦がれて居るような様子で歪んだ口を隠していた。

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そして

中水「ギャッ」

中水の汚い声がした。汚れていた水が、中水の立っている所から徐々に赤く染まっていく。

中水「痛い、なにこれ!何が起きたのよ。私の足になにか当たって」

中水は慌てふためき、耳障りな声で騒ぎ始めた。

あまりにも動揺したせいか、体勢を崩し水の中に手をつくと

中水「ぎゃあ、手が…私の手が」


中水の自分の手首を握って、怯えきった表情で震えていた。

中水の腕を伝うように、赤い液体が滴り落ちると、水に溶けていった。

苦しみ、慌てふためく中水の様子に辻は、もう笑いを堪えきれないようで、声を出して笑った

境介「ハッハッハ、なんだ…怖いのか?中水紀瑠。」

境介「お前に怖がる資格はないだろ?…お前がしたことなんだからな」


境介の言葉に、中水はやっと自分の状況を認識したようだった。

中水「ふざけんじゃないわよ!人殺し、人殺しがァ!私のは仕方なかったの。あいつが…あいつが私に指図したのが悪いのよ!」

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ふたはは、激高し怒鳴り散らす中水を見て、蔑んだ様子で見下ろした

ふたは「お前が言える立場か?…お前のように八つ当たりで人を殺す奴より。この変態(辻)の方がマシだ」

ふたはは黒いファイルを取り出した。中身は中水が何故人を殺したのかの内容だ。


ふたは「事件が起きた理由は、お前の完全な八つ当たりだ。中水、お前は日頃から自分に非があっても、認めずに怒鳴り散らす性格なようだな。」

ふたは「そして、事件の日前夜。被害者に、その性格で注意を受けた。お前は、殺してやろうという気持ちが湧いた。そしてバラバラに被害者をバラシ、生活排水の流れる排水溝に遺棄した。そうだろ?」

ふたはの説明に辻は頷くと、パチパチと拍手をおくった。


境介「ありがとうふたは、俺の説明の手間が省けた」

境介が、俺は説明は苦手でなと呟くと

境介「因みに、そのプールの水だが…お前が、死体を遺棄した状況をちゃんと再現している。」

境介の言葉に、中水はヒッと悲鳴をあげた。


このプールは汚れていて、足元なんかまともに見えない。自分を傷つけたものがまだあるかもしれない。その恐怖に中水は立ちすくんでいた。

そして、中水は助けを求め始めた。

だが、そんな様子を見ても辻もふたはも止めるつもりは微塵も持ち合わせていなかった。


すると、辻が何か思い出した様子で、最後の慈悲を与える。

境介「だがまぁ、約束は約束だ、そのプールを歩ききれば助けよう。」

それだけ言うと辻は、中水の何かを言う声に反応せず、部屋から出て行った。 ふたはも辻に続くように、なんの反応もせず、どこか辻に対して呆れた様子で出て行った。

一人残された中水は、自分にこんな事をした2人にあいつと同じように後悔させてやろうと復讐心でプールの中を歩き出した


3時間後

辻とふたはが部屋の様子を見に来ると。そこには真っ赤に染ったプールだけが静かに波打っていた。チラホラと、混ぜた覚えの無いものも浮いていた。

ふたは「死んだな。」


落ち着いた、冷静な声でふたはが言うと資料に今回のことをまとめた。

ふたは「今回の刑の名前は、何にする?」

ふたはは、プールを面白いものを観察するように見下ろす辻に声をかけた

境介「そうだな、水の中の…バラバラさんだな」

ふたは「ふーん、可愛い名前の刑だね」

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