テラーノベル
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『貴方の言葉は嘘ばっかり.』
若井さん主人公.屑澤さん.
ノベルでちょっと見にくいかもしれないです。
その時は教えてください。出来るだけ見やすく頑張ります🫡
若井滉斗side.
「若井ぃ〜…一人でお仕事寂しいよ…っ!」
そう言って玄関で靴も履いたのに泣き言をいう涼ちゃん。
「頑張って、応援してるから」
そう言って涼ちゃんを抱きしめると、
涼ちゃんはシャンプーの匂いにする髪を揺らしながら笑った。
その表情に、大人の男の人だ、と勝手に顔が熱くなる。
Tシャツにデニム、スニーカーというラフな格好に、
シャンプーの匂いがするサラサラの髪。
ぱっちりと開いた大きな目に、それを縁取る長い睫毛。
吹き出物の一つもない綺麗で白い肌。
涼ちゃんはいつまで経っても魅力的で甘美な雰囲気を纏ったままだ。
メンバーで、決して手に届くわけもないと思っていた涼ちゃんが、
今では俺の恋人。
それが時々、信じられない。
「頑張ってくる!きのこご飯用意して待っててっ!」
そう声までも綺麗で透き通る声で言いながら涼ちゃんは俺にもう一度しがみついた。
俺が「うん。」と頷くと、涼ちゃんはまた笑って、
名残惜しそうに眉を下げながら仕事に出ていった。
…そんな、ありふれた、でも確かに幸せだった日常から一変。
「涼ちゃん、どこ行くの?」
「別に、どこでもいいじゃん、」
「ねえ、もう日付変わるけど」
「五月蝿いなぁ。いいじゃん別に。若井には関係ないでしょ?」
そう前と同じ様な笑顔で笑いながら涼ちゃんはこっちを向く。
前と同じ、綺麗で甘美な雰囲気を持つ、涼ちゃん。
いつもより気合の入ったお化粧を施して、
いつもは着ない様な高い服着て。
何があったの?
何が貴方をそうさせてるの?
「、…浮気…?」
「そんな証拠がどこにあるの?」
「僕は若井のことが好きだよ、?」
涼ちゃんはにっこり笑ってそう言った。
有無を言わせない、完璧で、それでいて美しい笑顔。
外面だけは強気なふりをしているけれど、
心の奥では不安でいっぱいだ。
__涼ちゃんが、もし本当に浮気していたら。
玄関で靴を履く涼ちゃんをぼおっと見ていると、急に目の前が塞がれる。
唇に柔らかいふわふわした唇が触れ。
「…愛してるよ」
涼ちゃんは優しく、前みたいにキスをした。
「…うん、わかってるよ」
その時にふわっと香ったのは、
シャンプーではない匂い。
人工的で、
甘ったるくて
鼻の奥を刺激して
クラクラしてしまいそうな、
甘い甘い、匂い。
そんな匂いが、涼ちゃんから漂っている。
その匂いに胸が少しだけちくちくする。
前と同じだけど、何かが明らかに違う、
綺麗で魅力的な涼ちゃん。
貴方の目には、誰が映ってるの?
ねえ、涼ちゃん。
「愛してる」も「大好き」も
あのキスも、あのハグも、
全部全部、嘘なんでしょ?
『貴方の言葉は嘘ばっかり.』
連載開始.
是非是非ご愛読よろしくおねがいします。
コメント
6件
ひやぁぁ、、、、、 くずなのすきだ、、、、、 掴めなくてふらふらしてて 心配させるくせに キスで誤魔化す、、、、、 続き楽しみだ、、、、 あとHappyBirthday🎉 ただいま0:04でございます😊
飽きない書き方まじで天才 説明力とか1以下の私がこんな人と仲良くていいのだろうか感謝でしかない
見るの遅くなってごめんね!! ノベルもいいなあああ、描くの上手すぎる、見習いたい、…今度教えてくれ、……若井さん普通に可哀想過ぎるけど可愛いな。涼ちゃんの掴めない感じが大好き。流石ですみのり様