雨が上がった午後、霊夢と魔理沙は境内の屋根の下で顔を見合わせる。まだ湿った石畳に水滴が光る中、二人は異変の後片付けを終えたところだった。
「魔理沙、手伝ってくれてありがとう」
「へ、当たり前だろ。霊夢が困ってたんだから」
霊夢は照れたように俯く。
でも、手を差し伸べてくれる魔理沙に、自然と笑みがこぼれた。
「ねえ、これからは…無茶しないって約束してくれる?」
「ああ、約束する。…霊夢の傍から離れないって言うのもセットでな」
魔理沙は少し顔を赤らめながらそう言った。
それと同時に霊夢の心臓が跳ねた。
無理に強がらなくても、二人でいることが一番自然で、安心できる。
手をつなぎ、雨上がりの境内を歩く二人。
少しだけ触れただけで、お互いの温もりを感じる。
甘くて、静かで、二人だけの時間が流れた。
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