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「 六月十五日」
珍しく晴れた天気が夏の面影を見せる梅雨の午前、一時間目から体育の授業がある。こういう時に限って晴れるから嫌だ、雨なら座学で楽なのにと思いつつ嫌々着替える。先生がお決まりの「二人一組になって」と言った、いつもなら嫌だが今はラッキーに感じる。綴とペヤになりたがる奴なんていないので楽々に組める、綴は何故かドラゴンバックの小さい版のポーチを携帯している。中身を聞こうとしたとき、先生が皆に呼び掛け一ヶ所に集めた。なんと間の悪い、どうやら今日は二人一組で障害物競走の様なことをするらしい。ペヤを集めてグループを作る、最初は入るのに渋られたがなんとか入れてもらえた。
自分達のペヤは男子(自分)が入っているという理由でペヤをどんな方法でもいいから抱えて走る、らしい。綴が自分を抱えると言い始めて笑ってしまった、一位の少し遅れ取りつつ番が回って来た。そこまで体力に自信がなかったが綴を抱えた瞬間、少しよろめいた。軽すぎる、いつもはジャージはブカブカで体型がわからない、それにま、制服はパーカーを着ているのでわからなかった。
身長はそこそこ小さいので平均は知らないが軽すぎるのは確かだ、そんなことを考えながら次のペヤが一位を抜かしゴールした。その後休み時間に綴に話かけた、今日もあの駄菓子屋にいくと話しているといきなり立ち上がり「秘密発見」
といつものポーズをして走り出した。ついていくと二階の男子トイレに着いた、綴はこちらに向き直ると「見てきて!」
と言ってきた、確かにそりゃそうだと変に納得してしまった。トイレに入るとヤンキー三人組が笑いながらしゃべっていた、その奥に個室トイレがガムテープが固く固定されているのが見えた。綴に先生を呼ぶように言いガムテープを剥がした、その頃にはヤンキー三人組は逃げていた。個室には大人しそうな男子がずぶ濡れになっていた、先生が到着し男子は着替えてヤンキー三人組は先生に詰めよられていたが、ヘラヘラしながら言い訳していた。そこに綴が来て「じゃあ何で足が濡れてるの?トイレの個室って少し扉と床に隙間があるからちょうど濡れるよねー」
ヤンキーは痛い所を突かれ黙りこんだ、その後はヤンキー達は二週間の停学処分になった。綴の特殊能力?は一緒にいるだけで退屈しない、雛千は興味とは違う感情にまだ気付いていない。この二人の関係は暫く進展しないでしょう、これからどんな秘密が発見されるのだろうか。
おまけ
今日は二百円でメロンクリームソーダをつくる!
メロンの形の容器に入ったアイスにパチパチする飴の駄菓子を溶かしたアイスに混ぜる、そして最後にメロン味のゼリーも混ぜて二百円メロンクリームソーダの完成!
意外と美味しい(雛千の食レポ)