他の現場では、こういうことはない。このテレビ局だけなのだ。
マネージャーに防犯カメラの映像を見せてもらえるよう頼んでもらう。
スタッフの女子更衣室に入る。
全然、別の人みたいになって出てくる。
自分たちの収録スタジオに入る。
番組のスタッフということになる。
プロデューサーに言って画像の女子を特定してもらう。
阿部に起こったことを話し、謝罪してもらう。
だが、女は、セッティングした場所に現れなかった。
目黒ー危険人物をそのままにしておくつもり?
岩本ーもう一度、プロデューサーに言ってみる。
目黒ー次、阿部ちゃんに怪我させたら、許さないから。
深澤ーどうする気?
目黒ー傷害で訴える。
ラウーめめ、阿部ちゃんのために凄く怒ってるね。
向井ー大事な人やからな。
そこへ、別のADがやって来た。
グループの楽屋に入るのは躊躇して入り口に立っている。
深澤ー何かな?
ADー私、倉橋と言います、彼女は伊藤です。私たち見たんです。
倉橋の話によると。
伊藤は、熱狂的な目黒のファン。
番組収録をいつも、目黒が1番よく見える場所から見ていた。
ある日、目黒と阿部は並んで立っていた。
そして、皆んなが拍手している時に、目黒が阿部の腰に手を回していた。
2人で顔を見合わせ笑ってる。
伊藤は、阿部が目黒の特別なんだと分かった。
阿部が憎らしかった。
嫌がらせをしようと思って階段でぶつかって怪我させた。
そしたら、目黒が阿部を守ってる。
ますます憎らしかった。
自分の大好きな目黒が阿部を大事にしている。
今はどこにいるか倉橋にも分からない。
倉橋が言うには、伊藤は射撃が出来る。
休みの日には、クレー射撃をしに行ってる。
クレー射撃銃も保持している。
佐久間ーまさか、阿部を狙わないよね?
深澤ー脅しには使えるだろう。
向井ー危なすぎる。
殺傷能力がどれくらいか分からないけど、危険なことには変わりない。
伊藤がそれを使えばの話だが。
阿部は自分の身体を抱きしめる。
怖い。狙われたらただで済まない。
マネー警察に連絡します。
目黒ー手首に怪我したところから説明してきて。
岩本ー倉橋さん、伊藤さんの射撃の腕前は?
倉橋ー趣味で練習に行ったり行かなかったりで、あまり上手くないと言ってました。
向井ー趣味やなかったら、何や言うねん。
目黒が阿部の肩を抱く。
「大丈夫だから」と言っている。
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