クズです。学生(貴方)と先生(クズ)のパロです。○○というのには貴方の名前を入れて読んでください!
相手の名前はこちらで設定させていただきます。ご了承下さい。
クズ:鬱島 大(うつしま だい)
※エセ関西弁が含まれます!※
それでも良い方はどうぞ!
自分は今、鬱島先生に恋をしている。
学生と先生の禁断の恋、そんなもの自分はしないと思っていた。
しかし、今になってはどうだろうか。
鬱島先生は社会の先生だ。
おかげで社会は得意になった。
クラスメイトにはバレていないし、親しい友達にも話せない。というか、話したくない。
自分以外にも鬱島先生を好きな人がいたら嫌だからだ。
四時間目の終わりのチャイムがなる。
お昼はお弁当だ。自分が作った。
自慢だが、料理が得意だ。
しかし、誰かに食べてもらうのではなく、自分で好きなものを作り、自分を満たしたい。
それだけで料理を極めた。
「○○ちゃ〜ん、ちょっと用事あるんやけどええ?ごめんな、ご飯中に。」いきなり声をかけられた。
がつがつ食べているところを見られた恥ずかしさがこみあげる。
「部活のことなんやけど…。この弁当すごいな。○○ちゃんが作ったん?」
「あ、はい。自分で作りました。」
「へえー、すっげぇ。一口もろてええ?先生、お腹減ってん。」
「ああ、まあいいですよ。」
あなたならという言葉は飲み込む。
「じゃあ、卵焼きもらうわ。」
自分の心と初めての手料理を好きな人に食べられた。
部活の話なんだけど、と先生が話しを戻すが正直入ってこない。感想を貰えなかったことが少し悲しいが、聞くことも出来ない。
昼休みが終わり、5時間目が始まるがもちろん身に入らない。
先生のせいだ。
これを誰かに話そうにも誰もいない。
自分の中でぐるぐると黒い感情が渦巻く。
放課後、友達の部活が終わるまで教室で待つ。
本当ならば本屋やゲーセンに行きたいが、友達も大切だ。
本屋やゲーセンはまた今度行けばいい。
やることもなく、だらっとする。
「おーい、もう帰れ…って○○ちゃんか。どしたん。」
あの人の声だ。ガバっと起き上がる。
「あー…友達、待ってます。」
「ふーん..。な、学校は楽しい?」
私の前に鬱島先生が座る。匂いが、髪の動きが全て鮮明に映る。
「まあ、それなりに…です。」
「さよか…。なんか今日はぼーっとしてたし、ちょっと気になってん。今日は早めに帰って、はよ寝よな。」
「わかりました。」
ならよし、と鬱島先生は言う。
「鬱島先生、ちょっと今いいですか。」
主任が鬱島先生を呼ぶ。
「あ、はい。今行きますぅ。また明日な。」
鬱島先生は静かに微笑み、また明日、という口約束を交わしてくれた。
緊張した。糸がほぐれ、まただらっとする。
「○○ちゃん、卵焼き、美味しかったで。」
主任の後ろを着いていった鬱島先生は、忘れ物を伝えるかのように言った。
声が聞こえ、シャキッとする。
それが鬱島先生の目に入り、くすりと笑われる。
でも、その一言が欲しかった。私の心は貴方の心で満ちた。
「…鬱島先生、生徒のお弁当を食べたんですか?」
主任は鬱島先生の言葉を見逃さなかった。
鬱島先生は、ちゃいますやんなどと弁明している。今度こそ鬱島先生はいなくなった。
先生の声が頭の中で反響する。
“なんか今日はぼーっとしてたし”
それはつまり、見られていたということ。
先生の視界に入ったということ。
今日一日、変な寝癖はなかったなどのどうでもいいことを考える。
校庭から、ありがとうございましたー!という声が聞こえる。
少しばかり待っていると友達がやってきた。
「はあ、はあ…ただいまー…。つっかれたー!」
「おかえり、おつかれ。」
「ん、ありがとう。帰ろーぜ。」
友人との会話で先程までの事柄が夢のように感じる。
せんせ、もっと、ゆめみさせてよ。
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