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~リスカ編~
⚠️ちょいグロ表現ありです。リスカシーンあります。
微Blです。地雷な方、苦手な方は回れ右です。
~なつすち~
ザリッ、ザリッ、ザリッ、ガリッ、、、
手を少し傾ければ血だまりが壊れて血がトロトロ流れてくる。
「あー、、深くいったな。」
けだるげに言葉を吐きながら内心では喜びと安堵に侵されていた。
最近毎日こうだ。いやなことがなくても切ってしまう。
安堵と喜びを求めて。痛みはある。それでもやめられない。
ガチャッ
「!?(ビクンッ)」
『なつ?』
あの人が?、、あの人がきた、、?
動悸がする。発汗が止まらない。
「なっちゃん?」
そこに立っていたのはすちだった。
安堵して名前を呼ぶ。
「す、ち、、?」
「、、、」
すちはすべてを理解したように瞬きをすると
無言でこちらに来て鞄の中から消毒液とガーゼ、包帯を取り出した。
「、、、」「、、、」
無言で手当てをするすち。すちの手は暖かくて自分の手が震えていたことに気が付いた。
手当てし終わるとすちはふっと息をついてこちらを見た。
「また切っちゃった?」
優しい声音だった。
「うん」
素直にうなずく。
すちはいつもこうだった。優しく手当てしてくれて理由も聞かないでくれた。
「次切っちゃったときは連絡してよ?なっちゃん、自分じゃ手当てできないんだから。」
「わかった」
ギュッ
「俺じゃない人が入ってきたと思った?」「あの人かと思った」
「そっか、怖かったね。ごめんね。驚かして」「別に、、すちは悪くないし」
「なっちゃんが生きててよかった」「うん、生きてるよ。」
「ご飯食べれそう?」「うん」
「待っててね」
いつか、すちには話したいと思う。自傷の理由を。