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~いるらん~
カタカタカタ
今日も徹夜だな、、、
パソコンを打っていると余計なことが頭をよぎる。
「リーダーっているま君って人?」「やっぱいるまくんリーダーにしか見えない(笑)」
「いるまくん司会ほんと上手い!」「いるまくん、らんくんよりしっかりしてる説(笑)」
なんてことないコメントが徹夜の脳や心をえぐってきた。
誰も俺を見てくれない。誰も俺を認めてくれない。
どうして?何が悪い?もう嫌だ。そうだ、俺にはアレがあるじゃないか。
机からカッターを取り出す。
傷をつけることで誰かに心配してもらえるかもしれない。誰かに見てもらえるかもしれない。
そんな思いで始めたリスカ。気づいたら癖になっていた。
ザリッ、ザリッ、ガリッ、ザリッ、、、、、、
止められない止まらない、、、
夢中で切っていると部屋のドアが開いた。
「らん?」「いるま、、?」
「っ!?何して!?ちょっと待ってろ!」
「、、、うん、、」
「何やってんだよ。」
「ごめん、、」
「いや、謝ってほしいわけじゃなくて、ああ、くそ、なんでこういうことしたんだ?」
「、、、だって、、みんな俺のこと見てくれないんだもん。みんないるまがリーダーって言って。
いるまがリーダーだったらよかったのにね。ごめんね。俺なんかがリーダーで」
パソコンにはメンバーへのアンチコメントやらんの心をえぐるコメントがいくつも書かれていた。
ギュッ
「っ!、、らん、、ごめん。気づいてやれなくてごめん。いつも俺らが傷つかないようにしてくれてたんだな。
お前のことなんも知らないで、ひどいことたくさん言った。らんの努力に乗っかってそれを感謝すらしなかった。
本当にごめん。こんなになるまで、、ごめんな、それとありがとう。もう我慢すんな。」
「いるま、、、いるまは俺のことずっと見てくれる?俺、頑張ってるかな?」
いるまは優しく俺の頬に手を当てた。久しぶりに感じた人肌はとても暖かかった。
その手に手を添える。心から安心できた。
「お前は誰よりも頑張ってるよ。俺はずっとお前のそばにいるよ。お前のこと見てるから。」
「ふふっ、うれしい」
久々に笑った気がした。