テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
こんにちは!🌞(こんばんは!🌛)
最近、朝も夜も暑すぎて萎えてます(笑)
本編どぞ!( `・∀・´)ノヨロシク
ーー第10話、使命ーー
守「…いつまで怒ってんだよ」
美湖「当たり前でしょ、急に何で…」
守「…まあ、翔太君のことも」
守「…悪かった……」
私は、駅まで守を迎えに行った後、家で
翔太の事を話した。
「ショウコ」のことも…
守「悪いがショウコなんて知らねえ」
守「…さすがに都市伝説だろ」
美湖「最初はそう思ってたよ」
美湖「……最初は…」
守「…で、俺にどうしろと?」
美湖「…勇樹さんに」
守「は?親父?」
美湖「…里内照子っていう名前の人が」
美湖「自殺した事件が無いか、調べてほしいの」
守「里内照子?ショウコなのか?」
美湖「…ショウコの生前の話」
守「…分かった」
美湖「あと、瀬戸内蘭っていう人も調べてほしいの」
守「瀬戸内蘭?」
美湖「うん」
守「了解…」
美湖「とりあえず、今日は翔太の部屋を使って」
美湖「…気味悪い?」
守「いや、別に」
美湖「そう」
守「じゃあ、おやすみ」
美湖「…おやすみ」
〜次の日、タイムリミットまで2日〜
〜リビング〜
守「美湖」
美湖「ん、おはよう」
守「おばさんは?」
美湖「町内会」
守「…ああ」
守「親父からメールが来た」
守「里内照子のことだ」
美湖「え」
美湖「早くない…?」
守「美湖ちゃんの為なら…だってさ」
守「…カッコつけてんのかな」
美湖「知らないけど、お礼言っておいて」
守「これだ」
守のスマホには里内照子の情報が書き記された紙が写されていた。
美湖「…2003年、甘岡高校で里内照子さんが自殺……」
2003年…今は2025年だから……
「22年前」
美湖「…」
意外と…最近……?
里内照子さんは当時高校1年であり、16の若さで亡くなった。
美湖「生きていたら今は…」
美湖「38歳…」
守「…瀬戸内蘭のことだが」
美湖「…」
守「今は結婚していて、名字が変わってるな」
美湖「…えっ」
私は守がスクロールした画面に目をやる
「記録2012年、宮城蘭」
守「宮城…」
守「今は福井県、草木町に住んでいるらしい」
(実際には無いよ)
美湖「やった…」
守「え?」
美湖「良かった…」
…そう私達の作戦はこうだ
ーー前日ーー
大和「もし、瀬戸内蘭が生きていると仮定する」
美湖「え…」
大和「ショウコを除霊するにはこれしかないからな」
美湖「まさか…瀬戸内蘭さん…?」
翡翠「恐らく、ショウコの目的は」
翡翠「自分を虐げて来たいじめっ子達に」
翡翠「復讐を遂げたら成仏するつもりだった」
美湖「!」
翡翠「…でも」
翡翠「ショウコの恨みが大きすぎたからか」
翡翠「呪いは暴走してしまった…」
美湖「…そんな」
翡翠「予想ですが恐らく、今のショウコに自我はありません」
翡翠「無意味に人を殺す殺戮霊です」
大和「…殺戮霊」
円花「祓えるの?」
美湖「…」
翡翠「今の状況も照子が望んだものとは思えません」
翡翠「自我を取り戻させることさえ出来れば…」
翡翠さんはこちらを真っ直ぐに見据え
翡翠「美湖さんは生き残れるかもしれません」
美湖「…!!」
大和「…問題は瀬戸内蘭だな」
そう、ショウコの除霊の鍵を握るのは
「瀬戸内蘭」なのだ
円花「どこにいるのかもわかんないの?」
美湖「…うん」
ーー現在ーー
守「宮城蘭に会えれば…!」
美湖「守、ありがとう」
美湖「これからは仲間達とやる」
守「良いのか?」
美湖「やらなきゃ、私は死ぬ」
美湖「…翔太のように……」
守「俺は信用できないってことか?」
美湖「もうショウコの存在を守が知った時点で」
美湖「守も次のターゲットだよ?」
守「…そうだな」
美湖「これ以上、被害者を増やさないためにも」
美湖「私は殺る」
守「…」
俺が知っている綾瀬美湖はいつも他人に関わらないやつだった
…というより積極的じゃなかった
他人より自分、基本そんなやつだ
でも、今目の前にいる綾瀬美湖は違うかった
「今」の綾瀬美湖は他人の為に動いている
ターゲットを見定めている、暗殺者の眼をしている
守「…俺は神奈川に滞在してるから」
守「何かあったら言えよ」
美湖「分かってる」
…だから、俺なんかが言えるのは
守「…無茶はするなよ」
これくらいだ
美湖「…うん」
〜守が綾瀬家を出て数分後〜
守「…いつの間に」
守「あんな頼もしくなったんだか…」
ー神社(聖域)ー
大和「福井県か…」
翡翠「どのくらいなの?」
大和「電車の片道で半日だな」
大和「約13時間」
円花「じゃあ、帰るには?」
大和「往復で約1日」
美湖「………」
翡翠「…帰ったら…美湖さんのタイムリミットまで」
翡翠「1日も無い…」
美湖「…もし何も情報が無かったら…」
美湖「蘭さんを見つけられなかったら」
美湖「残り1日では何も…出来ない…」
翡翠「…里内照子が自殺したのもこの村ですね」
翡翠「…甘岡高校は今もありますし」
美湖「行きます」
大和「えっ」
美湖「…もし、私が間に合わなくて」
美湖「死んだとしても」
美湖「大和達は憑依されないんですよね?」
円花「うん」
大和「…」
翡翠「聖域とは別の、神の加護を受けてますからね…」
翡翠「呪いには自動的に拒絶反応を起こします」
美湖「…なら、私の次に呪われるのは」
美湖「守です」
大和「…守って」
美湖「幼馴染なんです」
美湖「ショウコのことを知ってしまっている…」
円花「!!」
翡翠「なるほど…」
ショウコの事を知っているのは守だけじゃない
楓、渚、愛歌も知ってる
でも守はショウコに関わった案件が
3人の比じゃない
美湖「私が死んでも」
美湖「守は助けてください!」
大和「……そんなの」
大和「…全員助けるけど……」
美湖「…えっ」
翡翠「美湖さんも必ず助けます」
円花「うん」
翡翠「…それが」
翡翠「あなた達の平穏を守ることが」
美湖「…」
「我々、神樹家の使命ですから」
ーー第10話、終了ーー
お疲れ様でした!(・∀・)
次回もよろしくお願いします!
バイバイ!!(^_^)/~