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――矢向先輩が、告白を受けてしまった。
告白現場を目の当たりにしたわたしは、言葉を失った。
矢向先輩のあんな嬉しそうな表情を、わたしは今まで1度も見た事が無かったから。
わたしが矢向先輩を好きだった様に、矢向先輩にだって、好きな人はいたんだ。
最近凄く距離が縮まったから、そんな当たり前の事に気が付かなかった。
だけど、何でだろう?
矢向先輩を好きだった 筈(はず)なのに、失恋が決定したあの瞬間、凄く悲しかった 筈(はず)なのに、
思いのほか立ち直りの早い自分に、驚いている。
「おい、長谷川」
「!」
名前を呼ばれて、ハッとする。
「あ、ご、ごめんなさい!」
いけない、今は北本先輩に勉強を見てもらってる時間!
また、怒られちゃう。
慌てて問題集に目を移そうとすると、
「…今日はもう止めて、また明日にするぞ」
そう言って、北本先輩は荷物をまとめ始めた。********************
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