テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

日常の平和

一覧ページ

「日常の平和」のメインビジュアル

日常の平和

8 - 何でも出来る本

♥

200

2025年09月16日

シェアするシェアする
報告する

昼が過ぎ、暗い紺色の皿の上に星が舞う頃


僕は、あなたという大きさに留まらない宇宙そらを見るのが好き



悩んだ時はいつでも貴女を見に行く



どうしたら、貴女に逢えるのだろうか


いつも考えている



そんな、飛ぶことばかり考えていた少年と




忘れ去られた彼の本の追憶の物語





少年の名はヨゼ。空を見上げてはいつも飛ぶ事を考えていた


好きな人が、あそこにいるらしい



あ、私は彼の本…の中身の奇跡の根源のニコと申す者です。何でも出来る筈なんですが…訳あって本になってます


いつか誰かを好きになれば…出る勇気も出るかもしれませんが


誰も求める事ありません。


いつも開かれるページは三十七頁の彼


お金、恋人、相棒…


笑いや、夢はあまり開かれた事がない


彼なら開いてくれるかな。






ずっと空を見ていて、本を読み漁ってます


今日もそんな感じかと思ってましたが、何か大きいものを作り始めました


でもやっぱり、パァンと弾けてしまう 体の中に染みる音がしました…どうせ失敗したんでしょうけど、もっと見てあげたかったなぁ

早くこの塔を登ってきてほしい物です


僕に会いにきてほしい…いや、この本を開いてほしいだけなのかもしれない


本というのは開けてほしいという本能が備わっています 綺麗な彼に開けてほしいという本能も勿論ありますが



少年は…綺麗な目をしています


こっちを見る時に見えた顔は


眉目秀麗で、鼻立ちもスッとしていて…


まるで山羊のような瞳孔に、


睫毛は太陽の色でして


男の子にしては女の子っぽい顔立ちで、神が本気マジで書いたみたいな顔です。


髪の毛はふわふわと、本当の羊さんみたい


そんな少年が、私なりに好きだったんです




塔の中は…息苦しい物で、どうしようもなく割り切れない空気は大嫌いで…連れ出して欲しくて堪らなかった




此処は魔女の塔って奴です。しかも相手は驚愕しますよ!



漆黒を吸ったようなおかっぱに、目は茶色…


そうです。彼女は…


東国の大魔女、大厄災亜利亜です


そんな彼女の実験に頁を何度も捲られて


弱くなり乍らも願いを叶えてんです!


お外のお日様を浴びないと私達は弱るんですよ!本のくせにですが!!!話せないし何も言えずに私は死ぬんでsッ…??あれ、ぇ




あの少年…飛んでる、?やばいやばい



村の高い所から滑空してきたのかな!?凄い発想だね??やばい凄くやばい!!


私の魔力と言霊に吸い寄せられたのかな!?


なんかごめん!!!


不味い不味い、唯一の外が見れる窓が突き破られてもおかしくありませんよ!?



でも、あれは魔法で出来た物ですし、いやいや多分落ちて終わりますね…


なら少年は、10年ぶりの外への希望は…


消えてしまう…??



え、やだ





ガタガタガタガタガタッッ‼︎




キィイ…




「…え、嘘嘘なんで〜!?」

「なんか何もしてないのに窓開いてるし」

バァアンッ!!

「ヒイェア!!!何々×2!!」

え、…少年、??




「お前だな!!空が言っていたんだ!」

幼気な瞳の少年が…今目の前に



此処で願えば私をひらけば君は会える



「私の求めていた人…ヨゼ。」



「うわぁ喋ったぁ…本??本が話した?」

「どこだ!喋ってるのは!」

「私を開きなさい。」


光り輝く、空みたいに澄んだ声をしてる

…この本だ

俺の目で分かる。俺の目は特別だから

汚れた血のヨゼ


悪魔の末裔、死んでしまえ!!


そんなの俺には関係ない、

俺は、彼奴に会いたいだけだ!!

ガタガタガタガタガタ…


パァッ…


世界で一つだけの私の奇跡です




意思が強ければ強い程私も強くなる


さあ、貴方が開くのです!!




「空を飛ばせてくれーーッ!!」

あ、呪文言ってないこの少年!!





パァァァアア…




「何だこれ!羽!?…あれ消えた??」

「そら呪文言わないと…この本は魔術本なんですよ。まさか分からないまま来たんですか?」

「言えばいいと思ってたんだよ!」

あぁ〜…やっとここから出られると思ったのに…


「苦しいとか、ずっと聞こえてたから…空が聞いてたから!俺来たのに…これじゃ」

!!!

「亜利亜、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」



「…少年、私と亜細亜に行こう!!」

「何で!?!?」

「魔法の奇跡をずっと探していたものの、結局亜細亜に諸々の根源があるのだよ」

「私と一緒に…空に会いに行こう。」

「…うん!大体わかった。」

「私を連れて行きなさい。空へ向かいし者」


「うん、分かった。えっと…名前は?」

「…は?」




紙の擦れた音は、急激にキュンと音を立て


頁に隠していた素顔は真っ赤になって



いつの間にやら…体は本から飛び出していた




三千年の呪いは解けていた





ありがとう少年




「私は、大魔王のウィリアム・ヒル・ブライア…何でも出来る”人”です」


「何で人になったんだーーーッ!!!」

「訳あって本になってたんです!」


「知ってるそれ、封印されてるーーとか言ってた…意外に大きい大和男児らしい殿方ではありませんか。実験に丁度いい。」

「落ち着きすぎだろ…おかっぱのねぇちゃん!」

空を飛びたい少年に、何でも出来る人



それと、少し落ち着いた日本の女の子の



シルクロード横断の旅






また次回〜!





この作品はいかがでしたか?

200

コメント

1

ユーザー

えええええぇうおぉぉぉおおお…結構バラバラに進めてて自分的に失敗したと思ってたら…二百!!!!わーー!!!!ありがとうございますありがとうございます!!日常の平和の中でこれ続いて欲しいなぁ〜って作品があったら遠慮なく言って下さいね!!頑張って二、三話作ってみます!!!!!これからも応援よろしくお願いします!!!本当にありがとうございます!!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚