868×gt gt愛されR無し
なんでも許せる人向け
『』→ぐち逸
「」→ぐち逸以外
「“”」→無線
レダー視点
いつも通りの朝
だが、今日は珍しいメンバーが多く起きているらしい。そんな噂を聞いて俺は起きてきた。
朝アジトに入ると、夕コ、刃弐、音鳴、牢王蓮と珍しく初期メンバーが揃っていた。芹沢は相変わらずスヤスヤだが。
そして何より、ぐち逸がいる。とは言ってもまだ姿は見ていない。無線に入ってきて挨拶をしてから音沙汰無しだ。
たまにはアジトに居ればいいのにぐち逸はなかなかアジトに居ない。またいつものように人助けでもしてるんだろうな。
久しぶりに会った俺たちはこのメンツなのに犯罪するのは逆に勿体ないと意見が一致して今はアジトで雑談をしている。
バーカウンターで座っていると刃弐がカクテルを作ってくれる。なんともチルい時間だ。
「やっぱりナゲットにはケチャップだろ!」
「いーやマスタードだね。」
くだらない会話しかしていないがそんな時間が楽しくてたまらない。
と、そこにガチャっと玄関から音がした。そちらを見てみるとぐち逸の姿があった。アジトに来るなんて珍しい。
「おー!ぐち逸じゃん!おはよー」
「ぐっさ〜ん!久しぶりやな〜!」
『お久しぶりです。今日はなんだか人が多いですね。』
そう言いながらテーブルに医療道具となにか小瓶のようなものを置いた。
俺は勝手にその小瓶を手に取って観察する。オレンジ色でやけに可愛いその小瓶は香水だった。
「なにこれ香水?ぐち逸つけてんの?意外だわ。」
俺がそういうとぐち逸は少し嫌そうな顔をしてからああと話始める。
『これ別に私の趣味じゃないですよ。この香水知ってます?リラックス効果があるらしいんですよ。私が相手する患者さんの中には精神が不安定な方もいるので少しでもリラックスしていただけたらと思ってつけてるんですよ。』
ぐち逸は少し自慢げに言った。
「ふーん、これいくらしたの?」
『そこ気にします?なんかゲスいですね、、、』
「はあ?いいじゃん教えてよ。こんな容量少なくてめっちゃ高かったら面白いなあってさ。」
『さほど面白いですか?まあ、1億くらいですけど、、、。』
ぐち逸は面倒くさそうにそう言いながらコートを脱ぐ。その瞬間ふわりと甘い香りがした。
甘いくて、嫌な匂い。
「ぐち逸、シャワー浴びてきて。」
『え?』
「その香水の匂い、めっちゃ嫌い。」
俺の一言で場が一気に冷える。さっきまでの楽しい雰囲気とは一転してしまった。まあ俺のせいなんだけど。
『はあ。嫌い?』
「うん。嫌い。シャワー浴びて?」
「笑、リラックス効果ないじゃん笑」
夕コが場を和ませようと茶化すように言うがまったく和まない。俺とぐち逸の間に少しピリピリした空気が流れている。
『、、、はあ。』
俺が急かすような目線を送ればぐち逸は不満そうな顔をしながらも素直にシャワーを浴びに行った。
「で、どうしたん急に。元カノでも思い出した?」
「なわけないでしょ。別になんとなく、嫌なだけ。」
「ぐち逸が急患を追って忙しいの知ってるよね?なんとなくで面倒くさいシャワーさせるなよ。」
夕コの声が低くなる。俺たちが喧嘩になりそうな雰囲気を察して牢王蓮がおもむろにカクテルを作り始める。
気まずい空気が流れている。
「でもムカつくじゃん。あいつ金ないのにこんな効果があるのかも分からない香水買って。なんで患者のためにそんなするんだよ。」
「なにが不満なわけ?ぐち逸がしたいこと出来てるならそれでいいじゃん。」
「良くない。だってぐち逸はこんなに金も命もかけてんのに。それなのにほとんどの患者は、感謝を知らない警官か、金無いフリしてタダで治療してもらう半グレか、危ないことに巻き込むギャングかだよ?ぐち逸がかわいそう。」
「確かにそれはそうだけど、言い方ってもんがあるでしょ。ぐち逸のためを思ってるんなら尚更。」
「そんな優しく言ったってどうせこの香水使い続けるでしょ。なんか、変にやばい奴らに絡まれそうだからいち早くやめさせたいの。」
「使うか使わないかはぐち逸の自由だよ。」
「でも、、、」
まだまだ口論が続きそうな所にシャワーから上がったぐち逸が見えて俺は口を噤む。
にしても早い気がする。まだ5分も経っていない。
ぐち逸はまだビシャビシャの髪を鬱陶しそうに掻き分けながら医療道具と香水を手に取る。
『急患がいるので、行ってきます。』
そういうと自分に香水をかける。
甘い匂いが広がった。
俺は思わずぐち逸の腕を掴む。
「ねえ、その匂い嫌いだっていったよね?」
『ああ。でもすぐ外出るから良くないですか?』
「良くない。もうつけんなって言ってんの。」
『ああでも確かにここでかけると匂いしますもんね。外に出てからすれば良かったです。』
「そうじゃなくて!」
『レダーさん。あなたは私の何なんですか。これはリラックス効果があると言ったでしょう。医療に関しては私の方が知識があるんですから、変に口出さないでいただけますか?』
ぐち逸はそう言うと早く話してくださいと腕を少し動かす。
無理に離そうとしないのがぐち逸らしい。
俺はぐち逸の言葉で衝撃が走って動けないでいた。
あなたは私の何なんですか、、、変に口出さないでいただけますか、、、言われた言葉が頭の中で反芻して、グルグルと回っている。
「レダー。離してあげなよ。」
夕コの声にハッとする。跡が付きそうなほど強く掴んでいた腕を反射的に離す。が、すぐに離さなければ良かったと後悔した。
ぐち逸は逃げるようにアジトを後にした。
香水のことも、ぐち逸の患者のことも何も解決しないでただ関係が悪くなっただけの現状に俺は頭を抱えた。
「一旦冷静になって話そうよ。」
ぐち逸が居なくなったアジトでそんな夕コの声が響く。俺がイライラしているせいで空気は悪い。
「香水でそんな怒ると思わなかったよ。」
と夕コは言う。確かにイライラし過ぎな気もするけど、、、香水だけでそんな怒ってる訳じゃない。
「香水だけじゃないよ。他にも不満は沢山ある。」
「例えば?」
俺は他のみんなの顔を見回す。
「逆にみんなないの?」
「全然アジトに帰ってこないとこ。」
今まで黙ってた刃弐が間髪入れずに言う。だいぶ不満に思っているみたいだ。
「絶対他に寝るとこ無いくせに寝る時もアジト戻ってこないの見ると信頼されてないのかなって思っちゃうよ。」
悲しそうな顔をする刃弐に俺も同意する。信頼されていないのは前々から思っていた。
「あと、アジト帰ってきたと思ったら大体怪我してる!」
牢王蓮が刃弐に続く。
「最近病院に行ってるところ見ないぜ。他の人の治療は丁寧なのに自分の治療は適当なの心配になる。」
それもそうだ。ぐち逸は自分を大切にしない。
「あとさ〜、俺たちとはあまり一緒に居ないと思ったら敵とも言える警察と楽しそうに話してたりするんよ〜。なんで俺らじゃダメなんや、、、。」
本当にそう。
1度言い出したら止まらない。俺たちはぐち逸の事を仲間だと思って大切にしてるのに、ぐち逸がそれを分かっていないからずっと空回っている感じがして全員不満が溜まっていた。
ぐち逸の事を思うが故の不満に本当に愛されてるなあと思う。
「なんかさーもっと俺たちに頼って欲しいよね。」
夕コの言葉がやけにスっと心に入った。
自分の気持ちに整理がつかなくてずっとモヤモヤムカつくとか可哀想とか言ってたけど結局俺はぐち逸に頼って欲しかったんだ。
そんなに簡単なことにも気づけない自分の不器用さに嫌気がさす。
「あー、そっか頼って欲しかったんだわ。」
俺がそう言うと夕コはふはっと笑う。
「なに、そんな単純なこと言うためにあんなぐちぐち言ってたの?ぐち逸だけに。」
俺は夕コを睨みながら話し続ける。
「確かに俺たち頼られ無さすぎだよ。あのクソ高い香水だって言ってくれたら買ったのに、危険なところに行く時はついて行ってあげるのに、全部自分一人でどうにかしようとするぐち逸がもどかしくて仕方ない。なんか、ごめん。今気づいたわ。頼って欲しかっただけだわ。」
「ったく。お前は本当に自分の感情出すのが下手くそだね〜」
夕コの言葉に全員がうんうん頷く。なんかムカついたから1発殴っておいた。
モヤモヤした気持ちが無くなった俺はイライラしてたのも忘れて逆にスッキリしていた。
俺の機嫌が良くなったからかアジトの雰囲気が明るくなる。
「ぐち逸に頼ってもらうために何したらいいかわかんないけど、まずは一緒にいる時間を増やす所からじゃない?」
「うん。そうだね」
全員納得だ。まあぐち逸をアジトに引き止めるのには困難しそうだが。素直に頼って欲しいと言って頼ってくれるぐち逸ではないが一緒に過ごすにつれ頼れる仲間だと思ってくれたらいいと思う。
「いやーにしても怖かったよ。レダーと夕コがあんなに喧嘩してるの初めて見た。」
「ほんとだよ。まじでびびり散らかしてたぜ。」
メンバーたちが茶化すように言う。
「ごめんごめん。あーまじで後悔してるわ。」
感情任せに怒ってしまったことを今更ながら後悔している。
「はい。そんなレダーさんにはこのあっまいカクテルをあげよう。」
刃弐が渡してきたカクテルは匂いからして甘そうだ。甘いのは苦手だがせっかく作ってくれたものだからと恐る恐る飲んでみる。
「あっっっっま!」
すぐにカクテルを水で流し込む俺を見てメンバーたちはゲラゲラ笑っている。
完全にいつもの俺たちの雰囲気に戻ってきて楽しくなってくる。
だがその楽しい時間は長くは続かない。俺たちにある無線が届いた。
『“、、、た、たすけ、て、、、“』
今にも死にそうなぐち逸の声だ。
そう理解してからの動きは早い。
「“ぐち逸!?今どこいんの!?”」
夕コが聞くも返事は帰ってこない。
「“返事が難しかったら連打でもいいからなんか反応して!”」
やはり返事はない。
「無理だ。ぐち逸は返事できなさそう。だから俺たちで探しに行こう。」
夕コの一声で俺たちは直ぐにアジトを飛び出した。
「“すげー死にそうな声してたから事件に巻き込まれたんだと思う。犯罪現場それぞれまわっていこう。”」
夕コの意見に異論はないがどうしても嫌な予感がする。
だってぐち逸はなんども事件現場に介入しているはずだし、死にそうなくらいであんな無線は入れてこないはずだ。
ぐち逸の身になにかイレギュラーなことが起きているのか。心配でたまらない。
全員がそれぞれの犯罪現場に向かう。俺はアーティファクトに向かった。
早く見つけなきゃとはやる気持ちを抑えてヘリの上から丁寧に探す。だがぐち逸どころか人1人見つからない。
さすがにアーティファクトにはいなさそうと別の場所に行こうとした瞬間海に不審な物を見つけた。
海の青に目立つピンク色の物体、、、。慎重に海面に近づく。
「、、、うさぎだ、、、。」
それは俺たちの仲間の証のうさぎだった。ぐち逸のもので間違いない。
ドクンドクンと嫌な音をたてる心臓を無視して、なるべく冷静に無線をする。
「“アーティファクトの海にぐち逸のうさぎ見つけた。みんな早く来て。”」
俺は海岸にヘリを止める。そのまま躊躇うことなく海に飛び込もうとした瞬間「レダー!」という声が聞こえる。
「レダー、すぐ行きたいのはわかるけど全員一緒に探した方が効率いいの分かるでしょ。少し落ち着いて。」
そこには真っ直ぐこちらを見る夕コがいる。どうやら俺は随分焦っているみたいだ。
それから3分もしないうちに全員が集合した。刃弐が気を利かせて全員分の酸素ボンベを持ってきていた。俺たちはそれをつけて海に飛び込んだ。
だだっ広い海に途方がくれる。
遠くの方に流されていたらどうしよう。沈んでたらどうしよう。不安で仕方ない。けど泳ぐしかない。
全員ががむしゃらにぐち逸を探して5分程たった時夕コからの無線が入った。
「“ぐち逸いたっ!”」
居たなら安心してもいいのにまったく安心できない夕コの声に不安が募るだけだ。
「“どこ?すぐ行く”」
「“こっち!レダー!下下!”」
無線を聞き下を見るとぐち逸を抱えた夕コがこっちに泳いできていた。
ぐち逸はぐったりとしていて、2人が通った場所の水がうっすらと赤に染まっていくのを見て俺はヒュっと喉を鳴らした。
「っはあ!」
ぐち逸を陸に上げることに成功した俺と夕コはそのまま自分の重い体も陸に上げる。
陸ではすでにぐち逸の心臓マッサージをする刃弐がいる。
「蓮さん包帯巻いて。夕コさん電話。」
「分かった。」
血が流れ続けるぐち逸の怪我に包帯を巻き付ける牢王蓮と救急隊に電話をする夕コ。
俺ははあはあ肩で息をしながらその様子を見守る。音鳴はと言うとずっと泣きべそをかいていて使い物にならない。
「ぐち逸、、、」
まったく目を覚ます様子のないぐち逸の手をすがるように握った。頼むぐち逸。がんばって。
『ゲホッゲホッゲホッ!うッ、ゲホッ、、、ば、ばにさん、、、れだーさんも、、、?』
思いが通じたのかぐち逸は急に目を覚ました。安堵に目頭が熱くなる。本当に良かった。
『よ、よかった、、、』
ぐち逸はそういうとまた目を閉じた。
あまりに死ぬシチュエーションすぎて焦ってぐち逸の口に手を当てるとしっかり息をしている事が分かった。一旦、ひと安心だ。
それからすぐに救急隊が来てぐち逸を搬送して行く。俺たちは親鳥について行くアヒルのように救急隊の車にピッタリと付いて病院に向かった。
病院につくとすでに牢王蓮が巻いたお粗末な包帯は外され丁寧な治療が始まっていた。テキパキとした動きに俺はやっと肩の力が抜けるのを感じた。
ぐち逸がぐっすり眠っている。そういえばぐち逸の寝顔を見ることなんてなかった。貴重だ。これから貴重じゃなくなるけど。
俺たち5人は怖い顔をしながらぐち逸が眠るベッドを囲んでいる。
途中、通りがかった救急隊の人に呆れられた。
「少しすれば起きるから大丈夫だよ〜」
と言われたがぐち逸が起きた時に傍にいたいからずっと張り付いているのである。
かれこれもう1時間はこうしている。そろそろ痺れを切らした俺はぐち逸の顔に手を伸ばしその顔をペチペチと叩いてみる。
ぐち逸はうんともすんとも言わないかわりに夕コがやめなさいと優しく言ってくる。
そんな夕コの言葉を無視しながらさらにちょっと頬をつねってみる。やはり反応はない。次はボサボサの髪を撫でてみる。反応は無い。
「だからやめなって。遊んでるでしょ。」
「笑笑だって起きないんだもん。」
そういいながらぐち逸の頭を撫で続ける。早く起きないかなー。
と、ぐち逸がもぞもぞと動いたと思ったらゆっくりと目を開ける。さっきからずっと俺の思いが通じている気がする。
『、、、んぇ?な、なんですか?』
ぐち逸はちょっと引いたような顔をしている。
確かに起きて5人に囲まれていたら引くのも仕方ない。
「おはよ。ぐち逸。」
『、、、おはようございます。あの、なにが、、、』
そこまで言ってからぐち逸は自分の身になにが起きたのか思い出したようだ。
『ああ、無線、届いたんですね。』
「うん。届いたよ。ねえ、ぐち逸。今度からはさちゃんと無線してよ。」
『え?したじゃないですか。』
「そうじゃなくて、危険な目に合う前に言って。」
『そんな、この危ない街で事前に危険を察知するなんて無理な話ですよ。』
「でも、今からここ向かうとか、現場介入するからそばにいてとかは言えるでしょ。」
『はあ、それにはなんの意味が、、、?』
「あのねぇ」
起きて数十秒で口論が始まる。
まったく容量を得ない会話に思わず語気が強くなる。
「まあまあ、一旦落ち着きなよレダー。ぐち逸、最後助けてって言えたのは偉かったね。」
夕コはそういうとぐち逸の頭を撫でる。まったく、ぐち逸に甘くないか?
『偉い、ですか、、、迷惑だったかと思いました。』
「え、じゃあなんで無線したの?」
『、、、すいません。』
「いや!ちがうちがう。攻めたい訳じゃなくて、本当に理由を知りたいだけ。」
『、、、こわかったんです。皆さんを忘れてしまうことが。』
「え?」
デカイ記憶喪失を経験しているぐち逸からのその言葉は胸に突き刺さる。
『あんな海の底でダウンしてしまったら救急隊の助けはこないでしょう。それで、やむを得ずリスポーンした時、皆さんを忘れてしまうことが怖くなったんです。』
ぐち逸のその言葉に夕コは思わず涙を流している。震えた声が出ないように唇を噛む夕コの代わりに俺が口を出す。
「忘れたくないんだ。俺たちのこと。」
『はい。他のことはどうでもいいですけど、皆さんのことは絶対に忘れたくないです。』
「なんで?」
『なんで、なんだろう、、、。私が皆さんを忘れてたら皆さんが悲しむ気がして、、、。自意識過剰かも知れないですけど、、、』
どんどん声が小さくなっていくぐち逸の手を俺は強く握る。
「そうだよ。ぐち逸。ぐち逸が俺たちのこと忘れてたらきっと凄く悲しくなる。俺たちはね、ぐち逸のことが大切で仕方ないんだよ。」
『大切』
「うん。凄く大切。みんなそうだよ。」
俺がそう言うとぐち逸は周りを見回す。
みんなはダバダバと泣きながらうんうんと頷いている。
『な、なんか泣いてますけど。』
「これもぐち逸が大切だから。」
『、、、そうなんですね。』
急に自分に向けられた愛の大きさに少し引いてる様子だ。
「あのさ、ぐち逸、約束しよう。もっと自分を大切にして。それから俺達のこともっと頼って。」
『別に、大切にしていないつもりではないですが、、、』
「こんなことが起きてる時点で大切に出来てないの。ちゃんと大切にして?」
『あまり、分からないです。自分よりも、他の人が大切なんです。』
「うん。やっぱそうだよね。ぐち逸に何言ってもきっと自分のこと大切にしないだろうからさ、代わりに俺たちがぐち逸のこと大切にするね。」
『、、、お、お願いします。』
まさかお願いしますと言われると思ってなかった。急なデレ期かもしれない。
「あと俺達のこと頼って。」
『本当に、頼っていいんですか?』
「もちろん。」
『迷惑じゃないですか。』
「迷惑なわけない。」
そう言うと俺はぐち逸に小指を差し出す。
「約束しよう。俺たちはぐち逸を大切にする。ぐち逸は俺たちを頼る。」
ぐち逸はその小指を少し見つめてから自分の小指を絡めた。
「約束だよ。」
『、、、分かりました。、、、じゃあ、あの、早速頼ってもいいですか?』
「いいよ」
『あ、あの、家に、帰りたいです。』
「え?自分の家?」
『いや、えっとアジトです。』
「もちろん。帰ろう。」
ぐち逸が俺たちのアジトを家と言ってくれたことが嬉しくてたまらない。そしてそこに帰りたいと言ってくれたのも。本当はぐち逸はずっと俺たちに頼りたかったのかもしれない。これからは沢山頼っていいからね。
俺はぐち逸の手を握って病院を後にした。
帰りの車の中ではなぞにぐち逸大褒め大会が開催されている。
あまりの恥ずかしさにぐち逸は刃弐の腕にきゅっとしがみついている。そんなぐち逸が可愛くて仕方ない。
俺は楽しそうなメンバーたちとぐち逸を見て、ずっと愛されて育ってね。なんてことを思った。
あまり気に入ってないですが、、、。
レダーが牢王蓮のことをほぼローレンと呼ぶので書き方に困りました。
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