〔 ◨◨ side 〕
五条 「 そういやぁ、短冊饅頭以外になんか書いたの? 」
花奈 「 え、あぁ、 」
何書こうかなぁ、
饅頭だけじゃ、織姫と彦星に悪いよねぇ、
1年に1回しか好きな人に会えないんだもん。
可哀想だよねぇ、
その年に1回しか会えないっていう、システム作った奴シバいてやりたいわ。
まぁ、明日はその特別な日だし、願い事はもっといいのにしよ。
五条 「 どこに付けようかなぁ、 」
花奈 「 ……. 」
彼奴と離れ離れになるってことでしょ、
あぁ、考えると胸がぁ、
いや、待て待て、彼奴と離れ離れになるなら、逆に名誉なことじゃんか。
嬉しい、嬉しい…….はず。
笹の上へ上へと短冊をつける彼奴は、私の視線なんかに気づくことなんてなく、笹と友達になっていた。
その姿を見て、私は1番最初に思った願い事を書いた。
ずっと貴方の隣にいられますように。
って、言ったら、多分此奴馬鹿にするだろうなぁ。
花奈 「 …….うん、饅頭だけ 」
五条 「 へぇ、夢のない女。← 」
花奈 「 お前だって、饅頭レベルのことしか書いてなかったじゃん💢 」
此奴まじ、いつか〆る。
でも、
花奈 ( 私、此奴のこと本当に…….
好き…….なのかな、 )
五条 「 お前が好きだ、花奈。 」
あの時、貰った指輪は、本当のことだったのだろうか。
恋愛としてなのか、ただただ親に言われてやったことなのか。
私にはまだわからなかった。
あの後、確認しようにも私が五条のことを気にしている感じがして、癪に触るから聞いていない。
恋愛…….だったらいいな。
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