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「宗親さん、私、赤ちゃんは……もう少し落ち着いてからがいいです。でも……今日はちゃんと最後まで……して……頂きたいな、とも思っています。この間みたいに中途半端なのは、イヤです。そうなったら私、自分に魅力がないのがいけないんだって落ち込んじゃうので。宗親さんはそんなことないって仰ってくださいますけど……どうしても考えちゃうんです」
加えてしどろもどろ、そんな風に言われたら堪らないじゃないか。
春凪を手中に収めたいと熱望しているのは他ならぬ僕の方なのに。
僕は、真実キミを僕のものに出来たわけじゃないと知っているから……だから、せめて身体ぐらいはって思ってるんだよ。
それを押さえつけるのに苦労していたというのに、キミはそんなことを考えて悩んでいたの?
そんな話を聞かされたら、さすがにセーブがきかなくなってしまう。
「春凪っ」
僕の全身全霊をかけてキミを愛すって誓うから。
だから今夜だけは、僕だけの春凪でいて?
***
春凪の秘部を慣らそうと彼女の入り口に手を伸ばしたと同時、ギュッと足を閉じるようにして春凪が眉根を寄せて。
「あ、あのっ、私っ」
泣きそうな不安そうなその顔を見て、前に春凪が「自分は〝濡れない〟の」と悩んでいたのを思い出した僕は、わざと水音を立てるように谷間に沿って指を動かした。
その際、外側でぷっくり勃ち上がってきている可愛い突起も一緒にこすってやれば、
「んっ、ぁ……」
堪え切れないみたいに小さく春凪が吐息を漏らして。
僕はその反応に痛いぐらいに自分が張り詰めるのを感じる。
「大丈夫、しっかり濡れて感じてくれてるから……何も心配しないで?」
春凪はいちいち言葉にしないで!って怒るかな。
でも僕はキミが〝僕で〟そうなっていることを逐一確認して、春凪に知らしめたいんだ。
キミをこんな風にしているのは誰でもない、〝僕だからね〟って。
もっと言えば、春凪をいやらしく乱れさせることが出来るのも、彼女の恥ずかしがり屋な乳首を勃たせることが出来るのも、〝僕だけ〟なのだと思い知って欲しい。
他の男じゃダメだって……。僕なしじゃいられないって……。そう、春凪の心と体と脳に刻み込んでもらいたい。
前に触れた時にも思ったけれど、春凪の膣内は処女かと思うぐらいに狭くて……。少し動かすたびに「これ以上は侵入ってこないで?」って警戒するみたいに僕の指をギュッと食い締めてくる。
乳首同様こんなに恥ずかしがり屋の春凪の隘路に、準備もろくにしないで挿入られたりしたら……そりゃあ痛いに決まってる。
つくづく春凪の初めてを奪った元カレの罪深さを実感させられたんだけど……今は過去を悔やんでも仕方がない。
「春凪の中、すごく狭いから……少しずつ解していくね?」
僕を受け入れたいと……最後までして欲しいと……そう言ってくれた春凪の勇気に敬意を表して。
僕は自分の欲望をグッと抑え込んで春凪に優しく触れる。
春凪のペースに合わせて、決して焦ったりしないと心に誓う。
最低でもここに僕の指を三本。難なく出し入れ出来るようにしてからでないと、僕のを彼女の中に挿入るべきじゃない。
初めての女の子相手にだって、ここまで慎重になったこと、僕はなかった気がする。
一応になるべく痛みを感じないように配慮はして抱いてきたつもりだけど、こんなにも〝痛いと思わせるのが怖い〟と思ったのは春凪が初めてだ。
そう考えると、春凪の元カレのこと、そう非難出来ない気がしてきてしまった。
僕だってもしかしたら、春凪以外の女の子を本気で愛しく思った男からどこかで恨まれてるかも知れないなって思ったんだ。
どの子にもトラウマなんて与えないセックスをしてきたつもりだけど……今のこの緊張感に比べたら話にならない杜撰な抱き方をしてきたと断言出来るから。
――春凪の〝快いところ〟、彼女の反応を見ながら優しく探らないと。
指に伝わる微妙な感触の違いと、春凪の変化さえ見逃さなければ、そこを難なく捉えることが出来るのを僕は経験から知っている。
けど春凪、少し緊張しているのかな。
身体がギュッと固くなったままだ。
――これじゃ、いくら触れても効果が半減しそうだな。
そう思った僕は、彼女の中に指を残したまま、春凪の顔を間近で見下ろしてささやくように懇願した。
「ね、春凪。キスしていい?」
春凪がギュッと閉じていた目をうっすら開けて、恥ずかしそうに視線を逸らせながら「……どうぞ」ってどこか事務的に言うの、逆に可愛すぎるんだけど。
春凪から返る反応の全てが愛しくて、僕はつい「好きだよ」って口走りそうになって。
そんなこと僕から言われても春凪が負担に感じるだけだろ、と思ってそれを飲み込むみたいに春凪の唇を塞いだ。
好きだと言う気持ちを舌先に込めるように春凪の口中を執拗に探る。
二人の唾液が混ざり合うのが嬉しくて……。舌を触れ合わせるたびに下に挿し入れたままの指が切なく締め付けられて、春凪の中がヒクヒク動くのが堪らなく愛しい。
――春凪はきっと、僕とのキスが嫌いじゃない。
そう思わせてくれるみたいに、春凪の吐息が熱く濡れてくるのも、彼女の身体全体がほんのりと桜色にそまって体温が上がってくるのも、何もかもが恋しくて堪らない。
変に緊張して込められていた身体の強張りがやんわり緩んできたのを感じて、僕は春凪の中に埋める指をもう一本増やした。
中指と人差し指の腹で、膣内のぷっくり固くなったところを見つけると、愛液で濡らした親指で外の気持ちいいところをゆるゆると擦りながら、内側からも二本の指で見つけたポイントを優しくトントンとノックした。
「ふ、ぁ……っ?」
途端春凪の身体がビクッと跳ねて、僕は心の中で「春凪、大好きだよ。お願い。もっともっと〝僕で〟感じて?」とつぶやいた。