テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
確か中学三年生の冬の頃だったかな…
用事で夜遅くに帰ってたんだけど
路地裏の方からうめき声が聞こえてきたのよ
「うぅ…」って、もう痛くて呻いてる感じ
めっちゃ怖かったけど、誰かが倒れてたりしたら不味いかなぁと思って、水筒片手に向かった訳
んで向かおうとして、丁度路地裏だってとこの曲がり角で誰かとぶつかったの。
んでちょー吃驚したのが…
『あいでっ』
「うわ、」
『あ、すいませ…ぎゃっ?!?!』
ぶつかったとこにベタァって血がついてて…
よくよく見たらぶつかった相手の女の子の手とか血だらけだったんだよね…
『えちょ、血?!け、怪我してるんじゃ…ていうか何してたの?!』
「は?御前には関係ねェだろ」
『厭そうだけども…』
其の人めっちゃ怖くて、語彙も強めだったから尚更怖くて…めっちゃ足震えてたと思うわ
『そ、其れより怪我とかしてないの?!』
「してねェよ。つーかテメェ誰だよ。暗くて判らんが此処のモンか?」
『えっあ、ま、まァそうですけど…』
「何年?」
『え?』
「だから何年だって聞いてんだよ。耳ついてんのか?」
『ひぇっ…さ、3年…だけど……』
「チッ、んだよタメかよ…1年坊なら金貰おうと思ったのに…」
『うへぁ……て、真逆…』
んで其の時合点がいったのよ
3年生でこんな語彙強めな女の子…
『も、もしかしてぇ…あの…桜宮さん?』
「あ?何?知ってんの?」
『厭クラスメイト…』
「同クラァ?…誰だっけ御前」
『涼里粹螺…』
「……………あ〜。御前か、告られまくって浮かれてる頭空っぽ女って。通りで何も考えてなさそうな声してんなと思ったわ」
『頭空っぽの方が夢詰め込めるんだよ?!知ってる?!?!?!』
「うるせェ」
『あはいすいません…』
「つーか其処退けよ。邪魔なんだよ」
『厭桜宮さん見えないから判んないけど絶対怪我してんじゃん!!!!!せめて手当くらいさせてよ!!』
「テメェみてーな奴に心配される程弱くねェんだけど 」
『もう良いから!!ついてきて!!!!!』
「うわっ、引っ張んな御前!!!」
…みたいな感じで、無理矢理引っ張ってって家に上げたわけ。
んで手当してたんだけど…
『桜宮さんって意外と可愛いね』
「あ”?ストレートで殴られてェの?」
『厭莫迦にしてないって!!ほんとにそう思ったの!!!』
『だっていっつも怪我してて…授業中…寝てるし…学校終わっても今日みたいに帰ってないし…なんか事情でもあるの?』
「別に」
『厭絶対あるでしょ!』
「……親がずっと帰ってきてねェんだよ」
『えっ』
「できりゃあ帰りたくねェってだけだ。弟は別ん所で暮らしてるから今家には私1人だけだし」
『じゃあ一緒に暮らそうよ』
「は???何云っての御前。私がそう簡単に身体差し出す訳ねーだろ」
『身体目的じゃないわ!!!!』
『厭見ての通り私も1人だからさ…』
「…あっそ」
『だから桜宮さんさえよければ一緒に暮らそーよ!ほら、もうすぐ卒業だし…』
「……其処迄云うなら、まァ。しゃーねェな 」
『やった!ねェ、桜宮さんって名前なんて云うの?』
「………緋月」
『緋月ね、じゃ此れから宜しく!』
「…………おう」
🚬『ってのが始まりだった』
🩵『緋月ってグレてたんだ…』
🚬『ね〜、元ヤンって怖いよね〜』
😈『黒歴史暴露しないで…』
☀️『ま、まぁまぁ緋月さん!御茶でも読みましょう!!』
🚬&『』…粹螺
😈&「」…緋月
🩵…粹都
☀️…晴彦
コメント
3件
好”き”ッッ...
ああ、このエピソード、すごく好きです…!中学時代の出会いの話、っていうだけで胸が温かくなりました。緋月さんの尖った口調の裏に隠れた家庭の事情がちらっと見えた瞬間、粹螺さんが「一緒に暮らそうよ」って自然に言えるのが、このふたりの関係の原点なんだなって。強がりと優しさの距離感が絶妙で、今のふたりの空気感にじんわりと効いてくる描き方、とても惹かれました🌷
カメ吉(新アカ)
3,569
183
102
#オリキャラ注意
sasada
28