テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
.。 .:・.。. .。.:・
唇に竜馬の唇がやさしく触れた瞬間・・・嬉しくてジェニの目に涙がこみ上げた
彼の舌はあまりにも気持ち良すぎる、彼のキスの優しさと、情熱が麻痺したようになった体を震わせ、無防備な心が解き放たれた・・・ジェニは喘ぎながら彼の求めに応じて口を開き、竜馬のキスに身を委ねた
彼はジェニを舌でじらし・・・ジェニは、ほんのりウィスキーの味がする彼の舌を堪能した・・・彼の体が震えていることから彼もジェニと同じぐらい求めているのだとわかり、ジェニは悦びを覚えた
―もっと彼に触れて欲しい・・・彼の強さが欲しい―
ジェニはつま先立ちになって、彼のセットされていない髪に指を入れて引き寄せ、うっすら開いた唇から彼の舌を探った、彼の体は清潔な柑橘系の香りのボディソープとシャンプーの匂いがする・・・
次に竜馬が唇を離して屈みこみ、両手でジェニを抱き上げた
「キャッ」
息を呑んで彼の首に抱き着いた、ジェニの視線が竜馬の視線にぶつかった
「本当に君をベッドに放り投げるから覚悟しろ」
彼がジェニの頬に鼻をすりつけ、大股で暗い寝室へ歩き出した、こんなふうにお姫様抱っこで運ばれるのは初めてだった、この人はこんなに軽々しく自分を抱く逞しい男性だ、そしてそれを喜ぶ自分も女であることをすごく意識された
レストランの時からそうだったけど、この人と一緒にいたら自分がなにか大切な存在になったと思わせてくれる、運ばれているうちに気がつくと、彼にキスをして耳たぶをくわえ、背骨に沿って指先を這わせ、逞しい彼の筋肉の動きを感じ取っていた
すると信じられない光景を目にした、暗くしてあるリビングの天井まである窓からは、素晴らしい大阪の夜景が一望でき、今夜一緒に行ったレストランなど比ではなかった
二人がまるで空に浮かんでいるような気分にさせられる、そしてさらにキラキラの夜景の中から茶色い物体がこちらにやってきた、ジェニは竜馬に抱えられながら、思わず「キャァ」と叫んだ
「何?この可愛い子は?」
「ハナっていうんだ」
「あなたの子?」
クスッと竜馬が笑った
「そうだよ僕の子だ」
ハナは二人を見上げて、尻尾をパタパタし”ねぇ二人で何しているの?”と不思議そうにこちらをみている、ジェニは彼の肩越しにハナに愛想をふった
「この子に見られるわ」
また彼は笑った
「大丈夫だよ、ハナ!パパは忙しいからあっちで寝ておいで、後で遊ぼうな」
するとハナはくるりと向きを変えて、自分のゲージに入って行った、なんておりこうさんなの!ジェニは思った、
―あとであの子といっぱい遊びたい、でも今はこの人と遊びたい・・・―
ジェニはギュっと彼にしがみ付いた、彼の寝室も夜景の海に浮かんでいるようだった、こんな所で初体験なんて夢の様だ、そして彼の寝室もとても良い匂いがした、仰向けにネイビーブルーのシーツにおろされ、彼が隣に横たわった
顔がすぐ近くにあって、ゆっくりジェニのブラウスのボタンを上から外している
「君が欲しい・・・ジェニ・・・でもやめてほしければ言ってくれ、すぐにやめる」
興奮の稲妻が全身を貫き、ジェニは身震いして言った
「わかった」
#ロマンスファンタジー
百はな🍑
4,289
#魔法
しろのね
283
30
3
何を言おうとしたにせよ、その言葉はブラウスを脱がされた途端、頭から消し飛んだ
彼の唇が肌をかすめ・・・むき出しになったお腹を優しく撫でてくれる・・・覆いかぶさっていた彼が離れた瞬間、カチッと小さな音が聞こえ、ナイトテーブルのスタンドの明かりで彼が見えた、Tシャツの襟ぐりを引っ張り、脱皮するように背中から一気に脱いだら、黄金色の光を浴びた彼の上半身が露になった
筋肉の凹凸が際立っている、大きな胸筋を飾るように茶色い乳首がついていた、ジェニはじっと目を見開いて・・・ため息をついて彼の体を見つめた
ジムで見た時よりも、大きい体のような気がした、むしゃぶりつきたい気持ちと、同時に今すぐ逃げ出したい気持ちとでごっちゃになる
彼がジェニと目を合わせた・・・黒い瞳がキラキラスタンドの明かりに照らされている
「君を見せてくれ・・・すべてを」
ジェニの体に再び身震いが走った、明るい所で体を見られると思う戸惑いと、欲望がこみあげ、期待と不安で下腹部がよじれた、ろくに息もできないまま・・・ジェニは自分を裸にする彼を見つめた
最初にブラジャーを外され・・・つづいてホワイトパンツ、そしてショーツを脱がされ、一糸まとわぬ姿にされた、ジェニは思わず太ももをぴったり合わせ、手を伸ばして体を隠したい衝動と闘った
これまで男性にこんな姿を見せたことは一度もない、竜馬が大きく息を吐いた、眉を寄せ、胸からいちばんプライベートな場所まで愛撫するように、視線を動かされると肌が焼けるようで乳首が硬くなった
「ああ・・・とてもきれいだ」
やっと彼の唇が胸に到達しても、予想に反して乳首にはキスしてくれない・・・かわりに鼓動を打つ場所にまず唇を・・・つづいて頬を押し当てた
あたかもそれが大事なことであるかのように・・・あたかもジェニの心臓が動いていることに、何かの意味があるように・・・あたかも・・・あたかも私が生きていることが何より大切であるかのように
どうしてこの人は・・・これほど自分を慈しんでくれるのだろう?・・・喉が詰まり、涙がじわりと溢れてくる、ジェニはこみ上げた熱いものを呑みこみ、半渇きの彼の髪にキスをした、彼を求める気持ちが脈のように血管を駆け巡っていった
「リラックスして・・・」
竜馬が優しく言うジェニは我に返った
「え?」
「その脚・・・万力のように締め付けてくる、体の力を抜いて」
「う・・・うん」
その通りだった、彼に股間を触られると太ももが緊張して震えてくる・・・脚を開かなきゃ・・・どうしよう彼の家に来る時までは良い考えだと思っていたけど・・・いろんなことが不安になった
すると彼がふりだしにもどった、ジェニの太ももの上に手を置き・・・優しくキスをして両手でジェニの胸を中央に寄せ、谷間に鼻を突っ込んでため息をついた・・・温かい息がピンク色の乳首をくすぐり・・・口の中に含まれ・・・舌で舐めまわされてからそっと噛まれた
自然と体が弓なりにしなる、ゆっくりと温かく大きな手で魔法をかけられるかのように・・・体のフォルムを撫でられる・・・腕から胸・・・あばら・・・腰のくびれ・・・まるでその形を記憶しているように・・・徐々に撫でられ・・・とろけていった
ジェニは甘えきった子猫の様に・・・うっとりと彼の手に身を委ねた
―ああ・・・気持ち良い―
.。 .:・.。. .。.:・
誰かにこんなに優しく触れられたこと・・・子供の頃でもなかった、彼の指が濡れた中に入ろうとした時、ふとバイクの上で感じた痛みを思い出し、反射的に脚が閉じた
太ももに手を挟まれた竜、馬はジェニに微笑みかけながら言った
「さっきは何も知らなかったから痛かったね・・・ごめん、でも、もうわかったから大丈夫だ、僕を信じて」
そういう竜馬を信じてジェニは体を彼に委ねた、竜馬はゆっくりジェニの中へ指を滑らせ、中指で襞を撫で上げた
上へ下へ・・・優しくゆっくりとからかうように期待させ・・・安心させるように
「すごく濡れてる」
耳元で甘く囁かれて、ゾクゾクする・・・なんだかぼんやりしてる・・・フワフワ浮かべそうだ、たんぽぽの綿毛のように、また彼が乳首を吸ってこう言った
「すごく甘い」
そんなわけないでしょう?思わず笑ってしまった
コメント
1件
第94話、読み終えました。二人の距離がぐっと近づく大切なシーンですね。竜馬の「僕を信じて」という台詞が、彼の誠実さと優しさを象徴していて、すごく心に響きました。ジェニの戸惑いや不安、それでも彼に身を委ねたいという気持ちの描き方が丁寧で、自然と感情移入してしまいました。ハナ(わんちゃん?)の登場で一瞬和むところも、流れとして絶妙でした。星キラリさん、素敵なエピソードをありがとうございます。