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「ぎ、銀さーんっ、!」
気がつくと、真っ暗な空間に一部だけ明るい場所があり
覗いてみれば、そこには布団のような物に寝っ転がりながら本を開く少女がいた
これは、なんだ?
ってかコイツ誰?というか、ここどこ?
「銀さんかっこよすぎ、むり死ぬ、原作でも夢小説でもかっこいいってなに?最強じゃん」
うっわ分かるわ。銀さん超かっけぇよな
、って、何で私共感してんだ、
というか誰だよ銀さん
「あ、そういや、今日ジャンプの発売日じゃん」
「最近鬼滅も盛り上がってきてたし、どうなったのか気になんだよねー」
あー、そういやこの後信号無視の車に轢かれたんだっけ
、ん?いや、何で私この後の展開知ってんの?
「宇髄さんの活躍あると良いなー♩」
、いや、知ってる
コイツは私だ
そうだ、私この後ジャンプ読めないまま死んだんだ
ってことは、これよく夢小説にある転生ってやつ?
「、いや銀魂じゃないんかーい!!!」
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「、、んぁ?」
飛び起きると、そこは冷たい地面ではなく暖かい布団と見知らぬ部屋にいた
「、え、どこここ、」
私が困惑しながら辺りを見回していると、襖が静かに開いた
「あら!良かったー目が覚めて!」
「、え、あはい、どーも、」
襖から出てきたのは可愛らしい女性であり、私の姿を見ると安堵したように微笑んだ
「どこか痛いところは?あ!もしかしてお腹空いてる?おにぎり握ったから食べて!」
「、あ、どーも。あざす」
半分以上聞き取れなかったが、とりあえずおにぎりを差し出されたので受け取る
「ってか私、森で寝てたはずだけど、」
「えぇ!朝、山菜を取りに行ったら貴方が倒れてたから、運んできたのよ!」
モグモグとおにぎりを咀嚼しながら女性の話を聞き、とりあえず事情は把握した
「あ!そうだ、お店の方ほったらかしにしちゃった!ちょっと待っててね!」
「何か用事があったらこの紙を廊下にだしといてね!」
女性は慌ただしくそう言うと、そのまま部屋を後にした
「、はぁー、」
私はその場で大きなため息をついた
いや、普通ご都合展開なら銀魂にトリップするはずでしょうが
何でわざわざこんな危険な世界に転生しちゃう訳?
よりにもよって鬼滅とか、いやまぁ確かに好きよ?
鬼滅は夢創作多いし、推しもいる
けどさぁ、実際に転生するのは違くね?
あれはあくまで見てるから楽しい訳で、実際に転生なんかしたら細切れだぞ
えなに、私前世でなんかした?何もしてないよね?
神様のいじめか?いじめなのか?上等だゴラ
「はぁー、こうなったら、」
私は近くに置いてあった紙を取り、既に墨が入っているいろりに筆をつける
「とことん救済して、原作を捻じ曲げてやらぁ!」
もうこの際どうでも良い!!これが神様のいじめなら、
神の思い通りになんてさせるかってんだ!
あとちょっと銀さんになり切って生きてみたい!!
あ?なに、そうなったら炭治郎達の成長とかはどうなるんだって?
いや知らん。あれはあくまで漫画の世界な訳だろ?
私にとってはこれが現実、漫画の世界とは違う
つまり、私が言いたいのは
「死ぬ奴が分かってんなら、助ける以外の選択肢はない」
他の夢主みたく
“原作が捻じ曲がったらどーしよー?キャピ”
“みんな大好きだから助けるぞーキャピ”
そんな余裕な思考が出来んのは最強夢主やら愛され夢主だけだ
原作がどうとか、私には関係ない。
死ぬ奴が分かってんなら、ソイツらを助けるまでだ
「さて、そうと決まりゃあ、どいつから手をつけっかな」
前世で読んだ支部の時系列によれば、宇髄が忍びの里を抜け出したのが15歳、
「、ん?いやちょっと待て、15?」
宇髄は今14だぞ?って事はこれ、一年ズレてんのか?
いやなんでだよ!、あまって、抜け出すの提案したのも、嫁先に結婚させたのも私じゃん
えまって、これさ、ワンチャン宇髄さんの時系列だけ一年ズレてんじゃね?
「バカじゃねぇの私、これじゃ余計にややこしくなっただけじゃねえかよ」
私は頭を抱えつつも、現在の日付を確認する
「、錆兎を助けるまでまだ余裕はある。それまでに傷を治すか、」
とりあえず先程の女性に、ここら辺の土地のことを聞きながら、傷の回復に専念すっか
「あー!どーせなら銀魂の世界で銀さんとハッピーラブ生活したかったー!」
やる事を書いた紙や墨などを片付け、布団の上で手足をばたつかせた
その後、刺された箇所に激痛が走ったのは言うまでもない
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