「カルマくん、お誕生日おめでとう!」
パンパンッ、とクラッカーが何個も同時に自分に向けて打たれる。
「……え、皆?殺せんせーまで…」
「渚くんから、今日はカルマくんの誕生日だと聞きまして、せんせーケーキとお菓子とカルマくんの好きな煮オレシリーズをたくさん買ってきてしまいました!」
それでみんなの机くっ付けてその上に物が色々置いてあるわけか……
「残ったら、とか考えないわけ……?」
いや、残ったとしてもせんせーが全部食べるから問題ないか。
皆がわいわいとお菓子を食べたり、何かを用意してたり……俺、置いてけぼりなんだけど?
と思ってたら、渚くんが此方に来てくれた。
「ほら、カルマくんが主役なんだから、早く行こう!」
手を引かれて、皆の所に連れて行かれる。
煮オレを飲んだら甘くてびっくりしてる奴が居たり、腹が減ってんのか、主役の俺より先にケーキを食べようとしてる奴が居たり、とにかくE組の教室は、賑やかだった。おおよそ、学校ですることじゃ無いと思うけど……未成年が暗殺なんて、一番関連付かない所が関連付いてるから、何でもありなんだろうね。この教室は。
きっと俺は、いつの間にか皆に絆されてたんだ。
嫌な事全部忘れて、らしくない笑顔浮かべて、今までで一番はしゃいで……
今年で一番、中学生らしい事したかもしれない。
「「「「「「カルマくん、お誕生日おめでとう!!」」」」」」
「ありがとう、最っ高だよ!」
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