テラーノベル
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死ネタってほどでもないけど、死ネタかな?最終的にはどっちも死にます。現パロ
若干フェリが黒いかもです
あと共依存ぽいかも?
「……はぁ。」
ため息一つ、冬の街に吐き出された。今日は彼の誕生日のはず、だったのだが、もうその彼はいないので祝う必要もない。
そもそも彼のいないこの世なんて生きている価値もないのだが、彼が生きてと望むので自分は生きる。
そう、彼というのは恋人だったフェリシアーノくん。
数年前、事故によって事故死してしまった私の愛おしい人。
その時は泣いて、泣いて、泣いて、なにもできなかった。生きる希望さえなかった。
そんな私が今生きているのは彼のおかげなのだ。生きてと彼が言ったのだから、私は生きなければならない。
まぁそんなこんなではや数年、毎年のこの日はまだまだ肌寒く、人肌恋しくなってしまうのだが、我慢をしている。
ああ、願うことならば私を彼と同じところに連れてって欲しい。
地獄でも、天国でも、何もない世界でも。
私は彼だけいればいい。
「…まぁ、彼が天国以外に行くことなどあり得ないのですがね」
ぽつりと息と共にはく。
「そうかなー俺ってそんなに良い人?」
「ええもちろん。こんな私と付き合ってくれていた、の……で……?」
思わず声がした方に顔を向ける。
「Ciao〜菊!」
「ふぇ、り…しあーの………くん?」
「ヴェ、そうであります!」
ぴしりと逆の手で敬礼をしたフェリシアーノくんが私の目の前にいた。
私は状況が掴めず、目をぱちくりと開いたり幻覚ではないことを確かめようと手で目を擦ったりしようとした。
が、それも無駄に終わり、これは現実だとようやく理解してきていた。
「な、んで…あなた、しんだ…でしょう?」
「うん、死んだよ。」
「でもね、菊が好きすぎて来ちゃった!」
いつ見ても眩しい、そんな笑顔を私に向ける。
ど、うしよう……これは、ほんもの?これは、ほんとうにふぇりしあーのくん?
私の頭の中ははてなで埋まり、なにも考えれなくなってしまう。そんな私を放っておき、 ぎゅ、と私を抱きしめた。
久しぶりに感じるフェリシアーノくんの体温、匂い、その全てが私に染み渡っていく。
「俺ね、菊のことがずぅっと心配だったんだ。」
「菊ってば、俺がいないとなーんもできないし、ストレス発散することも難しいもんね!」
耳元で優しい話し声が聞こえる。人間、一番最初に忘れるのは声だと言うが、その通りかもしれない。
久しぶりに聞いたフェリシアーノくんの声はとても穏やかで、なんだか泣きたくなってしまう。
吐息が耳にかかりくすぐったい。
「…ねぇ、菊。」
「は、い…」
「俺と、ずっと一緒に居よう?」
「……あたりまえです」
脳が危険信号を出している…?わからない、でも、ふぇりしあーのくんのこえが、きこえて
わたしのこと、を…よんで
【速報です。本日未明、○○県△△市で二十代後半の男性が高齢女性運転する乗用車にて跳ねられました。身元の確認は行なっておらず、詳しい情報は未だ入って来ておりません。
警察は事故として捜査を進めています。】
【次のニュースです。】
あつい、いたい、ここは…どこ?
ふぇりしあーのくんが、わたしのこと……よんで、
……うるさいですね、なにか、あったのですか?
ねぇ、なにか………
「これでずっと一緒だね、菊。」
いらないと思うけど補足
さっき聞こえたフェリは本物っちゃ本物なんですけれど天使なんてものではありません
神様に怒られようが菊がフェリと一緒に居たいと思ってしまう限りフェリはなんでもします
そのためこのお話では死ぬ予定なんてなかった菊を自分と一緒に居させるために死なせました
菊は自分が死んだかどうかはわかっているかどうか知りませんがフェリシアーノと一緒なら良いという感じです
ちなみにフェリシアーノも死んでいようが死んでいなかろうが菊と一緒ならどうでもいいです
つまりは共依存!!!
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