ちょっと待って。笑
へ、恥ずかしいんだけど、
匂い_3話投稿するの忘れてたのに4話投稿してたの…?
え、話急に飛んでビビったよな!?
えぇ…、ごめんよ!🙇♀️💦
_____
馨「 はぁ… 」
家に帰ったのは1時、大体皆こんな時間だ。
仕事が忙しいのも無理はない、鬼は常に人手不足。
しょうがない、いつもそんな魔法の言葉で済ます。
馨「 し ょ う が な い。し ょ う が な い、ね ぇ… 」
しかししょうがないの魔法の言葉では済まないことがあるのだ。現に真澄さんに彼女説とか。
馨「 しょうがないじゃ済まないんだよ… 」
力無く床に倒れると床が冷たくて冷んやりしていて気持ちいい…。そう感じても状況は変わらない。この鬱憤に嫌気がさす。この気持ちを閉じ込めるように体を丸め込んだ。
色々考えふけっていると鞄から電話の着信音が鳴った。
馨「 はぁ… 」
身体を起こし電話を見る。
馨「 紫 苑 か。」
紫苑「 な ぁ に 真 澄 隊 長 が 良 か っ た か に ゃ ? 」
馨「 … 」
紫苑「 え、… あ ぁ 」
黙った理由が分かったらしい。
紫苑「 あ ん な ん た だ の 噂 だ ろ ー? 」
大丈夫だって。気に病むなよー?いつものおチャラけ感で言う。
馨「 …な ぁ、」
紫苑「 ん -、? 」
これを聞くのは紫苑に悪い事だと分かっているのに。
そう頭では分かっていても口が開いてしまった。
馨「 彼 女 の 中 で さ、薔 薇 の 香 水 し て る 子 って い な い、?」
別に真澄隊長の匂いと言わなければバレないはずだ。
最近仕事で組んでない限り…
暫くの沈黙が流れた後、息を吸う音が聞こえた次こう言った。
紫苑「 最 近 の 真 澄 隊 長 の 匂 い じ ゃ ん。 」
やっぱりバレてる、か。
馨「 はは… 疑 っ て 悪 い 」
紫苑「 ん ー ん。そ れ ぐ ら い 辛 い ん だ ろ、 」
紫苑の彼女の中に薔薇の匂いがする人がいるか。
その質問は『もしかしたらお前の彼女、真澄隊長と浮気してるかも』と遠回しに言っている事になるのだ。
馨「 ッ … はぁ… 」
あまりの自分の情けなさに顔を手で覆う。
紫苑「 …1 つ 助 言 」
馨「 ん、 」
紫苑「 香 水 の 名 前、馨。」
馨「 …ぁえ 」
なんで。そう言おうとした。
理解した瞬間には顔が熱くなる。
勘違いかもしれない、でも。信じたかった。
紫苑「 ふ は ぁ ー!馨 の 部 屋 に 行って 話 せ ば 良 か っ た ぁ ! 」
馨「 うるさ…ぃ 」
声が震える。
馨「 馨、かおる。 」
たまたまかもしれないけど。
『良かったな、』
あの言葉。
あれはどういう意味だったのか、気になっていた。
もし、もしそれが本当に。
馨「 ご め ん、用 事 出 来 た! 」
紫苑「 怒 ら れ な い ? 」
ド深夜に。行先は最早バレている。
馨「 怒られてもいいよっ 」
そう電話を切って走り出した。
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