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『ココ!幸せか!?』
『赤音を忘れる人生だってあるんだぜ』
と、イヌピーが聞いてきた。
『……』
忘れる、忘れないの問題じゃない。
忘れちゃいけない んだよ
俺は…俺が無力なばかりに大好きな人を死なせた。
俺は、幸せになる権利もないし、
忘れるなんて出来ない。
『バーカ 幸せに決まってんだろ?』
俺はそういう。一生、幸せを知らないで、
赤音さんを引きずって生きる。
俺が赤音さんから幸せを奪ったから。
ごめんな、イヌピー。赤音さん。
俺は、この“金”という鎖から解放されない。
されたくないんだ。
『┈┈┈┈┈!!!!』
2018年
『マイキーッ!!!』
『おい、早く救急車呼べ!』
『分かってるッ』
『チッ』
全員慌てた。俺でさえも。
マイキーが死んだ。かつての俺のボス、
花垣武道と共に飛び降りた。
パニくる三途、今にも自殺しそうだ。
コイツはいざと言う時にNo.2を発揮しない。
特にマイキーのことになると。
凄まじい忠誠心故の焦り。
そういう時にオレや灰谷兄、明石が動く。
『…解放の気分はどうだ?ボス。』
マイキーはもう動かない。
そもそも人の形を留めていない。
小さな骨壷になっている。
『三途が後追い自殺しそうなんだよ~』
『何とかしろよ…二代目梵天首領は三途だぜ?』
『前よりも薬の摂取量も増えた。今にも首なんか吊りそうだからみんな順番で見張ってるんだ
よ。』
やはりマイキーはピクリともしない。
ただの箱になってしまった。
『はぁ、新しい勝ち馬』
『探さなきゃな。』
『そんなの、全然嬉しくないよ…!!!一くん!!!』