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20XX年 X月 XX日
<翔太side>
ー今日は新曲の振り入れの日。
本当は全員で練習出来たら良かったんだけど、ラウールはモデル、涼太はレギュラー番組のロケがあって練習に来れなかった。
照「……で、こんな感じかな。他はOK。」
翔「うん、わかっ…ゲホッゲホッカハッ…ケホッケホッ…。」
照からダンスのアドバイスを貰っている最中、急に喉が痛くなって咳が止まらなくなった。それに加えて気持ち悪くなって吐き気を催してしまった。
大「翔太!」
辰「あれ、しょっぴーむせた?」
亮「え、大丈夫?」
翔「ゲホッケホッ…カハッ……ッハァッ…。」
我慢出来ず、みんなが見ているにも関わらずその場で思い切り吐いてしまった。
康「えっ、翔太くん…?」
蓮「これって…?」
翔「…ッハ…なん…だ、これ……。」
俺の口から出てきたのは小さな紫色と白色の花だった。
亮「考えられるとすれば…花吐き病だね。」
翔「花吐き、病…?」
初めて聞く病気の名前に、俺を含めてそこに居た全員が顔を顰(しか)めていた。一見、ファンタジーの世界に来てしまったのかと錯覚しそうな病名だ。けれど、実際に俺は花を吐いた。これが現実。
照「初めて聞くな。」
亮「うん俺も。調べてみたんだけど……。」
阿部ちゃんから聞いた話によると、片思いをすると発症する病気で正式名称は「嘔吐中枢花被性疾患」。治療法は片思いの相手と両思いになることしか無く、白銀の百合を吐き出すことを最後に症状が治まるらしいんだけど……。
辰「え、しょっぴー今片思いしてるってこと?」
亮「そういうことになるんだけど…。」
康「翔太くん恋~?!だれだれ~?!」
大「佐久間さんも気になる~!!!」
翔「…ごめん、わかんない。誰なんだろ。」
全「え?!!?!」
to be continued…