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滉斗が一瞬、言葉を探すように視線を落としたあと、ゆっくりと息を吸った。
「……一緒に止まりたいんだよ」
その声は、さっきまでの軽口とは違って、ひどく真面目だった。 「涼ちゃんが立ち止まってるなら、俺らも横にいたい」
「置いてかれたくないし、置いてもいきたくない」
元貴も続く。
「答えが欲しいわけじゃない」
「正解とか、完成形とか、そんなのどうでもいい」
「たださ……黙って背中向けられるくらいなら、
ぶつかってくれよ」
「音じゃなくて、言葉で。今ここで」
スタジオの時計が、カチリと小さな音を立てた。 涼架は二人を見つめたまま、しばらく何も言わなかった。
「……俺はさ」
ようやく口を開いた声は、少しだけ震えていた。
「自分の音が、みんなを縛ってる気がしてた」
「俺が弾かなきゃ、俺が決めなきゃって思うほど、怖くなって」 「だから、距離を置けば楽になるかなって……」
元貴の表情が、ふっと緩む。
「それ、逃げだって言ったけどさ」
「怖いって言われたら、話変わるんだよ」
滉斗が頷く。
「怖いなら、怖いって言えばいいじゃん」
「涼ちゃん一人で抱える必要、最初からなかったんだよ」
涼架は小さく笑った。
「……ずるいな、二人とも」
「そうやって、簡単に言葉にするから」
「簡単じゃないよ」
元貴は首を振る。
「でも、言わなきゃ始まらない」
涼架は鍵盤に視線を落とし、そっと一音だけ鳴らした。
今までよりも、少し弱くて、少し近い音。
「……じゃあさ」
顔を上げて、二人を見る。
「俺が黙ってたら、ちゃんと呼び止めてよ?」
「音じゃなくて、名前で」
滉斗が苦笑する。
「今さら何言ってんの」
「毎回呼ぶに決まってるだろ」
元貴も小さく息を吐いた。
「背中向けて逃げる前に、振り向けよ」
「その代わり、俺らも黙らないから」
深夜のスタジオに、さっきまでの張りつめた空気はなかった。
冷めたコーヒーはそのまま、放置されたギターもそのまま。
けれど、三人の距離だけが、ほんの少し近づいていた。
涼架は椅子に座り直し、鍵盤に両手を置く。
「……じゃあ、もう一回やろっか」
「今度は、みんなで」
最初の音が鳴った瞬間、 その“間”は、もう誰の孤独でもなかった。
かずさぁぁん。ごめんなさい( ._.)ゴメンナサイ…
セッ〇スにいけないかもしれない、、ごめんなさいm(._.)m
かずさんすみません、、、せっかくコメントしてくれたのに、、、
ほんとごめんなさい😭すみません