ソフィア目線
少しの間、沈黙が流れる。このままではダメだと私は口を開くことにした。
ソフィア「…ねえジェシカ。」
ジェシカ「あら、どうしたのソフィア?」
そう言いながらこちらに微笑みかけるジェシカを見て私は……ものすごく、ゾッとした。
2日目 夜
夜、私はジェシカに話しかけた。
ソフィア「ねえジェシカ、君は本当に村側かい?」
ジェシカ「もう、ソフィアったら急にどうしたの?心配しなくていいわ、さっきも言ったけど私は市民側よ。」
ソフィア「…そう、嘘つくんだ?私が気付かないとでも思ったの?やっぱりジェシカ、人じゃないね。」
ジェシカ「あら…ふふ、ソフィアは勘が良いのね?」
あまりにあっさりと白状したジェシカに少し動揺しながらも言葉を続ける。
ソフィア「君の態度がおかしいからね。ジェシカは、自分が人じゃないと気付いた相手をどうする?」
ジェシカ「別にどうもしないわよ?貴女に私が売れるのかしら。楽しみよ。」
そう言って微笑む彼女に、私は言葉を返せなかった。
ジェシカ「ふふ、じゃあおやすみなさい。」
私は、正しい事をするんだ。そう自分に言い聞かせて口を開く。
ソフィア「ジェシカ…君、人じゃないよね。」
周りがざわめく中、ジェシカは私の目を見つめていた。
マイク「どういう…ことだ?」
ソフィア「私には、分かるんだ。ジェシカの態度が明らかにおかしい。」
ジェシカ「…酷いわソフィア。私を売るなんてね。」
泣き出しそうな声でジェシカはそう呟く、私は正面にいるから分かる。ジェシカの顔、明らかに今の状況を楽しんでいる。
ショーン「ソフィア、ジェシカが人じゃないと言うのは確実か?」
ソフィア「ああ、確信がないことを言って友達を陥れるほど、私は愚かじゃないよ。」
クリス「ソフィアは白だったんだろ?じゃあそこのジェシカってやつ吊ってもいいんじゃないか?」
アンナ「そう…なのかしら。黒じゃないだけで、私達の味方じゃないかもしれないでしょ?」
エマ「で、でも私はソフィアさんが村側じゃないからと言って友達を陥れるとは思えないよ。」
ミカ「私もそう思うわ。」
フランク「うん…じゃあ今日は…ジェシカさんを〜…」
気付けば投票は終わっていて、ジェシカが処刑されることに決まっていた。扉の前に立ったジェシカは私の方を見て、優しく微笑んだ。
「ジェシカが処刑されます。」
私は最後に、ジェシカに声をかけた
きっと私は君が処刑された今日の夜、殺されるだろう。だからその時は━━━━━━
「ジェシカが処刑されました。」
地獄でお茶でもしよう、ジェシカ。
ソフィア視点 完
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