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今作はcountry humans中心に書いていきたいと思います。
歴史は詳しくない方なので、一応は調べて書いてますが間違いや不適切な箇所があると思うので指摘してもらえると此方としても有り難いです。
では。
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country humans
⚠︎大日本帝国・ナチス・イタリア王国
日常パロ
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「邪悪の根源は枢軸にある」
現在ではそう思われても致し方ない。それもそうだ、第二次世界大戦を混沌に導いたのも彼ら枢軸国なのだから。
残虐無情、ナチス・ドイツ
アジアの狂犬、大日本帝国
ファシズム信仰、イタリア王国
こんなにもイカれた国が集まれば、イカれた戦争を繰り広げるのは当たり前の事だった。
しかし、そんな彼らも今は[旧国]となり、争いも起こさず、のんびりとした生活を送っている。
かつてのイカれた思想は捨てて、、、
日帝「ふぁ”あ、、、朝、、、か、、]
まだ薄暗い外で囀り合っている小鳥の歌声で目が覚める。これが私の毎日の始まり。
重たい体を起こし、思いっきり体を伸ばす。少ししたら、覚束ない足取りで居間に向かう。
居間と言っても、皆が想像する様な広い空間ではない。当たり前だ、私は一人暮らしの寂しい旧国。広くて大きな家を買ったところで1人では使いきれない。宝の持ち腐れというやつだ。
顔を洗い、風呂に入り、朝飯を作り、食べる。 その後には公園などで運動をした後、昼食を食べて帰宅し、夕飯を作り、食べて風呂に入り、寝る。
そんな毎日を過ごしている内に、日に日に積もり積もって湧いてくる感情は[あの時代に戻りたい]という気持ち。
戻りたいと言っても、、、また大戦を起こす訳ではない。ただ、あの時の友人たちと会いたいだけだ。
たったそれだけ、それだけの願い。
叶わない夢を抱きながら、今日も外で運動をする。
ふと目線を送ると楽しそうに、はしゃぐ子供たち。それを遠くから眺めている親たち。
私の時代では絶対に出来なかった事だ。
疲れた、、、あっという間に今日の目標距離を走ってしまった。道の傍にあるベンチに座る。目線の先には遊具で遊ぶ子供たち。誰しもが笑顔で走り回っている。
ぼんやりとした時間を過ごした。そろそろ帰ろうと立ち上がった時、ある物がないと気づいた。
勲章だ。アレがない。
しかも、、、あの人から頂いた大切な物なのに。
来た道を駆け足で引き返す。落ちていないか、しっかりと道を睨んで。
だが、そんな思いも虚しくいつの間にか公園を出ていた。絶望感に浸されながら、どんよりとした気持ちで家に向かう。
こんな事になるのなら来るんじゃなかった。それか勲章を置いて来るんだった。
ぶつぶつ自分に文句を言いながら横断歩道を渡る。
その時だった。
[日帝]
戦時中、何度も呼ばれた名をあの懐かしの声が呼ぶ。反射的に振り返ると、そこには、変わらないあの人の姿。
日帝[先輩、、、変わってませんね]
動揺と感動で何を言ったら良いのか分からず、つい本音が飛び出してしまった。
そんな私をニヤニヤとあの時と同じ様に笑う。
ナチス[それが久しく会った友に対する最初の言葉か?日帝、、、w]
さすがに軍服は着ていないが、黒い長袖の服に黒の長めのズボン、底が高い黒の皮靴、、、など全身黒色で統一されている姿。ギザギザした歯を手で隠す様に笑う。あの時と全く変わらない。
日帝[すみません、、、動揺しちゃって、、]
ナチス[いや、良いんだ。俺も此処で日帝に会えるとは思わなかったからな]
日帝[先輩は何をしていたんです?]
ナチス[あー、、、それ訊くか、、?]
ニヤリと笑うと、先輩は立ち話は辛いからファミレスに寄りそこで話そうと切り出した。無論、私には予定などないので即返答し、案内されるがまま着いて行った。
店に入り、指定されたテーブルに座る。
こんなところに来るのは初めてで目新しいものに目を奪われてしまう。
色の付いたガラスの照明に、自動的に開くドア、押せば色とりどりの飲み物が出てくる機械。
私が外に出ない間、こんなにも世界は新しくなったのか。目まぐるしく変わる世界に戸惑いを隠せなかった。
そんな私をマジマジと見つめている先輩。
すると、またもや懐かしい声が俺を呼ぶ。
[にってーい!!]
そこに立っていたのは、かつての裏切りパスタ野郎だ。あの頃と何も変わっていない。
高身長で、眩しいほどの笑顔。何やらイタリア語で書かれている白いシャツ、に少し破れているズボン、白の靴、、、と先輩とは真逆のような服装だ。
ナチス[、、、目がチカチカする、お前はもう少し落ち着いた服を着て来い]
イタ王[そんな!これでも抑えた方なんよ‼︎]
日帝[少なくとも、先輩には好ましくない服装なんですよ]
ナチス[日帝の言う通り、出直して来い。ピザ野郎]
イタ王[ピッツァなんね!!!!!]
それからは他愛もない世間話を話したり聞いたり。
どうやら、先輩とパスタ野郎は「すまほ」とやらに入っている「あぷり」の「らいん」という物で話しているのだそうだ。言うまでもなく、私はそんな電子機器は持ち合わせていないものだから、2人と会えるわけもない。
念を押されて、私も「すまほ」を買う事を決意しそれぞれ家路をたどる。
日帝[今日は本当に楽しかったです]
ナチス[そうだな、俺もまさか日帝と再開するなど夢にも思っていなかったものだからな]
日帝[私がすまほを使えるようになったら、また今日のようにお会いできますか?]
ナチス[勿論だ、お前とは馬が合う]
日帝[!ありがとうございます!!]
そろそろ別れる時間が迫ってきた。名残惜しい気持ちもあるが、先輩を困らせてはいけない。
日帝[先輩、私は此方なので、、、]
ナチス[ん、そうか]
日帝[今日は本当にありがとうございました。また会える日を楽しみに待っています]
ナチス[おう、またな。日帝]
案外にもサラリと別れを告げ、先輩を後にする。
すると、突如として肩を掴まれた。
日帝[!?先輩、、?どうかされました?]
ナチス[、、、何か忘れている物はないか?]
突然、そんな事を訊かれ、戸惑ってしまう。
忘れ物、、、?私は思考をフル回転させて考えるが、何も浮かばなかった。
「何か忘れるような物を持ち合わせていない」
それが答えだった。
日帝[すみません、、、思い出せなくて、、]
ナチス[wそうか]
すると先輩は、私の胸に何かを付けて去って行った。その背中を眺めて、目線を下にやる。
私の胸には、公園のどこかで落としてしまったはずの勲章が輝いていた。