「森のみんなと」
嵐が去った次の日、きつねのコンが、たぬきのポコに言いました。
コン(女の子)「昨日の嵐で、森の広場もめちゃくちゃだね。」
ポコ(男の子)「いくら片付けたって、元通りになんてならないよ。」
コン「森のみんなできれいにしているよ。手伝ったほうが良いのかなあ。」
ポコ「疲れるだけだから、僕は嫌だね。」
次の日、ポコが言いました。
ポコ「おい、コンちゃん。何してるんだよ。今日も一緒に、のんびりしようよ。」
コン「でもね、のんびりしていても、何だか気持ち良く無いんだもん。」
ポコ「疲れたら、もっと気持ちよくないじゃないか。」
コン「それが違うんだよ。みんなと一緒に働いたら、不思議な気持ちになったんだよ。」
ポコ「へえ。面白そうだな。不思議な気持ちってどんな気持ちなんだい?」
コン「そう言われてもー。そうだ。明日、一緒にやってみようよ。」
次の日、ポコが言いました。
ポコ「ああ、疲れた。でも、何だかすごく気持ちがいいなあ。不思議だなあ。」
コン「さっき、森のみんなが言ってたよ。今日は、暑くて疲れたけど、一番いい気持ちがいいひだね。って。」
コンが、みんなの方を見ると、みんながにこにことこっちを見ています。コンは、とても嬉しくなって、森のみんなに手を、振りました。
終わり







