ウミ「サボ、私、ルフィのとこ行かなきゃ…」
サボ「まだ動かない方が良いんじゃないのか?」
ウミ「ん〜ん。大丈夫。ルフィに会わなきゃ。」
サボ「わかった。行こう。ルフィは船に居るから」
ウミはキッド、ロー、サボを連れてサニー号へ向かう。
皆が甲板に立っていた。
ウミはルフィの姿を見つけて声を出す。
ウミ「ルフィ、私は…」
ウミが喋ろうとした途端。
ルフィ「…ウミ!お前の本当の思いを俺達に言え!!!!!」
ウミ「!!!!!」
ウミは今さっきまでルフィについて行くか、行かないか、迷っていたが皆を目の前にして行かないなんて言う選択肢が見つからなかった。皆と一緒に冒険がしたい!そう思った。
ウミ「(´•̥̥̥ㅁ•̥̥̥`)お兄ちゃん…(இдஇ`。)お兄ちゃんの海賊王への道、手伝うから(இдஇ`。)…お兄ちゃん達と海で冒険がしたい!!!!!」
ルフィ「そっか!じゃあ!ウミ!俺達の船に帰ろう!!!!!」
ルフィの声と共に皆が微笑んでいる。
ウミ「!!!!!みんな.˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚.ありがとぅ…」
モブ男「お?やっぱ嬢ちゃんだったかぁ〜覚えてる?」
『(´・д・`)ウワァ…』
ナミ「今、良いとこでしょうが!空気読みなさいよ!」
モブ男「ふぇー!ごめんなさいィ!!!!!」
サボ「おい、アイツ、もしかして昔会った!」
モブ男「お?お前さんはサボくんだったっけなぁ〜。そういや後1人は?」
ルフィ、ウミ、サボ「!!!!!………」
モブ男「……やっぱりか。まさかとは思ったけど、2年前、マリンフォードで死んだ火拳のエースはあん時の…ま!今日、居たように感じたけどな!妹を助けに来てたみたいな感じがあったぜ!」
ウミ「私を助けに?…私、夢でエースに会ったよ。昔と変わらない笑顔で声で私の知ってるエースそのものだった…」
ウミが泣き出す。
ルフィ「…そういやウミ、お前、マリンフォードん時、背中、海軍の奴にやられたんだってな。」
ピクッ!)
ウミ「なんでそれを知って…」
ルフィ「ホンゴウから全部聞いた」
ウミ「!!!!!ホンゴウ…?」
ルフィ「ああ!」
ウミはあの日の事を話そうと覚悟を決めた。
ウミ「…私、あの時、インペルダウンには行かなかった。怖かったんだ…エースに怒られるのも、ボロボロになったエースを見るのも…ルフィがインペルダウンで暴れてたのは知ってた。でも、それでも私は行かなかった…逃げた!でも、見て見ぬふりは出来なかったし、エースも生きてて欲しかった。だからマリンフォードへは行った。ケムリンとはその時初めて会った……クッ!…ルフィはボロボロになってエースを助けてたのに、私は…私は何の役にも立てなくて!ただ足止め食らわされるだけで!何も出来なかった!目の前でエースが殺されて…それでも私は泣くことしか出来なくて!私は…私は…!」
ウミは泣きながら自分を責めた。
サボ「お前がそんな事言ったら俺はどうしたらいいんだ?俺はエースのこともお前達の事も全部忘れて呑気に生きてたってのに…エースを助けようとしたお前がそんな事言ったら俺はどうすりゃいいか分からなくなる」
サボが震えながら口を開く。
ルフィとウミは黙ったが、すぐにルフィが口を開く。
ルフィ「ウミ!お前!人の事言えねぇだろうが!馬鹿野郎!それに!お前!一緒に戦ったじゃねぇか!何言ってんだよ…!」
ウミ「え?…」
ルフィ「お前は背中に傷なんて残して!お前、何やってんだ!」
ウミ「!!!!!」
ウミはあの日の事を思い出したのと、今のルフィの言葉に驚き、再び涙を流した。
ミャー)
自分の足元で猫の声がしたと思い足元を見る。
そこに居たのは、
ウミ「…イシュ?」
イシュ「ミャー!」
そう、海賊万博で出会った猫、イシュだ。
ウミ「なんでここに…」
キッド「ついてきやがったんだよ。」
ウミ「イシュが?」
ウミは嬉しくなり、涙を落としイシュを抱きしめた
キッド「コイツにとってもバカザル達にとっても、お前は居ねぇといけねぇ大切な存在なんだろ。自覚をもてよ。お前はアホザルか。」
後ろからキッドが慰めるのか貶すのかどっちなのか分からないからことを言う。
ウミ「誰がアホザルだよ…でも、でも…ありがとぅ」
イシュを強く抱きしめ涙を流しながらキッドに感謝した。
ペロッ)
イシュがウミの涙を舐め取る。
ウミ「!…イシュ……私、私ね、ずっと自由になりたかった。あんな奴らに弱み握られてるの嫌だったんだ…」
ウミはイシュの名を呼んだがルフィや皆に向けて言っていた。
ウミ「私、お兄ちゃん達と居ても…いいのかなぁ…」
イシュ「ミャー!」
イシュが笑顔で返事をするかのように鳴く。
ルフィ「当たり前だろ!ウミ!今更何言ってんだよ!馬鹿野郎!お前に断る権利ねぇぞ!もう仲間だろうが!」
ウミ「!!!!!!お、お兄ちゃん!!」
ルフィを呼びながら座り込んだまま泣く。
モブ男「……(陛下の血はちゃんと受け継がれている…か)」
ウミはモブ男を見る。
モブ男「?なんだい?」
ウミ「お前も、ありがとな。私まで助けて貰っちまってさ。」
モブ男「礼を言ってくれるなんて〜ウミちゃん大人になった?俺には君達の未来を見てみたいって夢?があるからねぇ。君達を死なせる訳にはいかんのさ。」
ウミ「うるせぇ!お前がガキなだけだ!」
モブ男「え、泣く」
( ̄Д ̄;) ガーン
ローがモブ男をジーッと見る。
モブ男「ん?このイケメンは誰かな?」
ロー「まさか、お前がまだ生きてたとはな」
モブ男「勝手に殺さないでくれる!?…ん?その嫌な事しか言わないのは、ローくんかい?」
ロー「呼ぶな、気持ち悪い」
ローが軽蔑したようにモブ男を見る。
モブ男「君達、ほんと変わってないね!おじさん、悲しい!」
?「ウミ。」
皆の後ろから2人組が歩いて来て、ウミの名を呼ぶ。
ウミ「?」
ウミは振り返る。
そこに居たのは、
イワンコフ「ウミガール!久しぶりダッシブルねぇ。」
ウミ「イワちゃん!?」
ルフィ「イワちゃん!とう!」
ルフィが『父ちゃん』と呼ぼうとしたらジンベエに口を抑えられる。
ドラゴン「……」
ドラゴンは無言でウミを見つめる。
ウミ「???おっさん誰だ?」
『あああーーーー』
皆が声を出す。
ドラゴン「…名はドラゴン。」
ウミ「ドラゴン?どっかで聞いたなァ。どこだったけ?」
ドラゴンが少し拗ねるような顔をする。
サボ「ウミ。ドラゴンさんはルフィとお前の父上だよ。」
ウミ「?私の父ちゃん?……あ!じいちゃんもルフィも言ってた!」
ドラゴン「昔は虫のように小さかったのにな。」
ウミ「虫に例えんなよ。やだよ。」
引き笑いをする。
ドラゴン「ルフィもウミも見ぬ間に大きくなったものだ。」
イワンコフ「ドラゴンはね、超の付くほどの親バカダッシブル!」
イワンコフは面白がるような笑みを向ける。
ドラゴン「イワ、余計な事を言うでない」
イワンコフ「余計とはなんだ!ヴァナータが親バッカなのは事実ダッシブルね!」
イワンコフが怒鳴る。
ウミ「父ちゃん、なんだよな。」
ドラゴン「ああ。」
ウミ「…小せぇ時から、ルフィと私、父ちゃんと母ちゃんに会いたかったんだ。母ちゃんの話は昔からじいちゃんに聞いてたけど父ちゃんの話は聞いたこと無かったから、父ちゃんなんて居ないと思ってたんだ。でも、じいちゃんとかルフィとか海軍の奴らから父ちゃんの事聞いて、会いたいって思ってたんだ。…そんで今日、やっと会えた!」
ウミは涙を流しながら嬉しそうに話す。
ルフィも同じ気持ちだと言うようにドラゴンを見る。
ウミ「まださ、母ちゃんには会えてないけど…今日!助けに来てくれてありがとう!」
ドラゴン「……」
ドラゴンは愛おしいそうにウミを見つめる。
ルフィが船から降り、ウミの肩をポンと叩く。
ルフィ「大丈夫だ、ウミ。ひとりじゃねぇから」
ルフィがニカッと笑う。
ウミ「ルフィ…」
ドラゴンが2人に距離を詰める。
ウミ、ルフィ「???」
ギュッ)
ドラゴンが2人を抱きしめる。
『。。。』
2人は突然の事にぽかんとしている。
ドラゴン「本当にでかくなったな」
2人を抱きしめたまま、頭をポンポンと。
それから麦わらの一味に戻ったウミはサニー号と仲間達と海へ出た。
それを見送ったドラゴン達。
モブ男「お久しぶりです。ドラゴンさん。」
ドラゴン「…なぜモブ男と名乗っている?「グロウピース帝国大公、アクス。」
イワンコフ「!!!!!」
アクス「その名を呼ぶのはやめて頂きたい」
アクスがドラゴンを睨む。
イワンコフ「待ちなっシブル!グロウピース帝国の大公って【冷酷大公、プレミア・アクス】!?」
アクス「……」
アクスはイワンコフを横目で見る。
ドラゴン「冷酷大公と呼ばれる男がまさか、道化な事をしているとはな。」
アクス「あの子達の前ではあれでいい。」
ドラゴン「…アイツは元気にしているか?」
アクス「…自分で確認してみては?」
アクスは無表情で言葉を紡ぐ。
サボ「さっきまでの態度と全然違うな。」
アクス「お!サボくん居たんだったな!どうしたんだ?」
アクスは道化でサボに話しかけた。
サボ「さすがに無理だろ💦」
アクス「…まぁ、いい。じゃあ俺は帝国帰るんで。」
アクスは無表情でつけて去っていく。
サボ「裏表激しすぎだろ」
ドラゴン「あれはルフィ達の前だけだ。普段は寄せ付けない。【悪魔】や、【氷結な狼】とも呼ばれている。」
サボ「あの俺、知らなかったんですが。アイツの正体。ずっと、ただの変態だと思ってました。」
イワンコフ「可哀想ダッシブル💦」
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