愛していいですか？

練習日。

目黒にラウールが言う。

ラウー相談があるの。

目黒ーん、おいで。晩ご飯どうする？

ラウー食べる。

目黒は、何となく渡辺のことだろうと思っている。

ラウールから、告白してきたとしても、応えてしまって、道を違えたのは自分のせいじゃないかと思っている渡辺。

ラウールも、何か感じたかもしれない。

目黒ーどうした？凄い数値でも叩き出したか？

ラウーゲームじゃないよ、翔太のこと。

目黒ー翔太くん、どうした？

ラウー綺麗に笑うんだけど、哀しそうなんだ。そう見えるんだ。

先に晩ご飯を食べようとなり、2人は食べ始める。

食べ終え、ゆっくりコーヒーを飲む。

ラウー何か怖くて。

目黒ーなんで？

ラウー離れていっちゃいそうで。

目黒ー悩んでたよ、ラウの告白に応えてしまって。ラウが道を違えたのは自分のせいだって。

ラウー違う！俺は、応えてくれたこと嬉しかったし、自分の意思で翔太を好きになって、後悔してない。

ポロポロ泣くラウール。

目黒ーもし、バレたら翔太くんが攻撃される。若いラウールに手出してって。

ラウーだから、翔太はあんな哀しそうなの？泣いてるの？めめのそばで泣いてるの？

目黒ー・・。

ラウー早く大人になりたい！翔太を守れるくらいの大人になって、あんな哀しそうな顔させない！

目黒ーラウ、そう思うなら、泣くな。

ラウーんっんっ。翔太が儚く見えて怖い。

目黒ーうんと、大事にしてやりな？翔太くんも、ちょっと不安だから。

明日は撮影はないと聞いた、収録がある。細々とあるが、大きいのは、収録。会いたいなぁと思いながらラウールは家に帰ってきた。

渡辺が来ている。

ソファに、シーツに包まって眠っている。

そばに、座り頭を撫でる。

渡辺ー・・ラウ？

ラウー翔太、どうしたの？

渡辺ー急に顔見たくなって。いなかった。

ラウーめめの家に行ってた。

渡辺ーラウ・・。

ラウー聞いた、俺のことで悩んでるの？

渡辺ーラウはまだ若い、違う真っ直ぐな道があったはずなんだ。

ラウーこの道を選んだのは俺自身だよ？

渡辺ーんっんっ〜んっんっ。

ラウー泣かないで、翔太のせいじゃない、俺が決めてこの道を歩いてる、翔太と一緒に。

渡辺ーまだやり直せる。

ラウー別れるってこと？

渡辺ー俺が引くから、ラウは・・。

ラウー翔太！そんなことさせない。

渡辺はシーツに潜って泣く。

ラウールは上から包み込み泣く。

しばらく2人の泣き声がする。

ラウー1年以上一緒にいたのに、何で今になってそんなこと言うの？

渡辺ー少しずつ大人になってくるラウを見てると、告白に応えなかったらどうなってた？って思ってしまった。

ラウー何年経っても変わらない、ずっと翔太に告白してる。

渡辺ー5年も6年も？今の目黒と同じ年になっても？

ラウー翔太だけ。大事で大好きなのは翔太だけ。

渡辺ーんっ〜ばか。ラウのばか。

もっと大人になったら、もう離してやらない。それでも？

ラウー嬉しいだけだし。

ラウールが、シーツを剥ぎ取り渡辺にキスをする。

ラウールの首に腕を回しもっととキスをする渡辺。

渡辺ー酷くしていい。

ラウー大事だからしない。

渡辺ーんっ・・優しくしないで・・。

ラウー翔太・・綺麗・・だから泣かないで・・。

渡辺ーはぁ・・んっ・・あっ・・もっときて？

ラウーゆっくり優しくだよ。

渡辺ー上になる。

渡辺ーはぁはぁ・・いい・・いい・・ラウ・・。

ラウー翔太・・気持ちいい・・。

渡辺ーあっ・・あっ・・もっと・・はぁはぁ・・んっんっ。

渡辺はラウールの上で激しく腰を振り、ラウールは渡辺を受け止めている。荒々しくしない。

乱れる渡辺を綺麗だと思ってあちこちにキスをする。

渡辺ーラウ・・たまんない・・もう・・もう・・だめ・・。

ラウー翔太・・一緒に。

渡辺ーんっ・・んっ・・イク・・イク・・はぁはぁ・・ラウ・・イク・・はっ・・はっ・・あぁ・・ラウ！

ラウーんっ・・翔太！

重なり合ってキス。

ラウールが言う。

ラウー翔太を離さないから。

渡辺ーラウ・・。

ラウーもっと大人になって、もっと翔太を好きになる。

渡辺ー離れられないじゃないか・・。

2人はまた泣きながらキスをする。

渡辺が、自分の家に帰ってきた。

目黒に電話している。

渡辺ー俺が応えなかったら、お前の年になっても、俺に告白してるって。

目黒ー自分の意思で翔太くんを好きになって後悔はしてないって。

渡辺ー案外、大人なのかな？

目黒ー相当の覚悟してる感じがした。

渡辺ー俺、身を引くつもりだったけど、このままでいいかな？

目黒ーいいと思うよ？

これから先、また渡辺が不安になるかもしれない。

だが、ラウールが離さないだろう。

それだけの覚悟をしている。