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「しねぇ!!!!!」
阿須が剣を振りながら、楽を追いかけていく。
だが、楽は全て避けてしまう。阿須自身、制御はしているように見える。
「お前、お兄さんはどこに行ったんだ?俺はお兄さんに用があるんだ。」
「お前とあいつになんの関わりがあんだよっ!!!!」
「秋雨とは古い仲なんだ。歳も同じだし。けど、急に見なくなっちゃってなー?朝霧家が化け物だけになって驚いたよ。」
「クソがよぉ!!!!!!! 」
阿須が怒鳴り、楽に剣を振り払った瞬間、
「阿須!!!!!!!!」
と大きな声で目の前に現れた人物がいた。
「す、、い、、????な、なんで、?」
阿須が振り払った剣が彗に当たり、彗の腹から血が流れ出した。
「落ち着け…、お前、もう闘うな、俺と出雲。後、蒼が来る。3人でやるからお前は下がってろ…。」
「は、?何言ってんだよっ!」
「いいから!!!!!」
彗が大きな声を出したと共に、彗の手から大きな光のリングを阿須にはめ、縛った。阿須は全身縛られているため動けない。
「おい、彗てめぇ…、」
「俺の友達、、野良猫たちがお前の能力で死にかけてた。説教は後で。今、ここは俺がやる。」
彗は阿須を置いて、楽の所へ向かった。
阿須は小さい声で舌打ちをし、そこに座り込んだ。色々考えている途中、蒼が通り過ぎるのを見た。
「蒼!!!!!!」
「?!阿須?!?!何してんの?!こんなところで!!」
「…、彗に…置いてかれた…」
「あー、相当怒ってたもの。そりゃ置いてかれるよね。 」
そういい、蒼が阿須に背を向け、彗の方に向かおうとすると、阿須は蒼のスカートの裾を掴んだ。
「は?!あ、阿須?!」
「これを外せ。動けねぇ、」
「嫌だよ、私も怒られちゃう。出雲先生が来るまで待ってて。後、多分あんたもう動けないんじゃない?彗にそんな縛られちゃって。」
「くっそ、あの男まじで…。」
忙しいからといい、阿須を置いて蒼は先へ向かった。阿須はぼーっとすることしか出来なかった。そんな自分にムカつく。
「彗!!来たよ!」
「蒼、わざわざありがと。ちょっと援護頼む。」
「うん、任せて。」
彗と蒼で楽に攻撃を仕掛ける。相手は炎。蒼が有利になる。
「あれ、阿須はどうしたんだー?彗。」
「俺らの後ろの方で座り込んでんじゃね。無力な男だからな。」
「俺は阿須に用があるんだ。」
「諦めろ。」
彗が手から電気を出す、楽は謎の空間を作りそこに入っていこうとした。
「ちょっとどこ行こうとしてるのよ!!!! 」
「阿須に用があったのに、阿須がここにいないんじゃしょうがない。戻るのもめんどくさいしな。仲間を連れて撤収するか。またお会いしましょう。次は阿須を頂く。では。」
そう丁寧にいい、楽は空間の中に消えていった。その瞬間、彗が膝を地面について腹を抱えた。蒼が驚き、何も言わず彗の腹を覗いた。大きな切り傷と火傷が見られる。
「彗、なに…これ。 」
「阿須が暴れてるのを止めた時、阿須の攻撃を受けたんだ。だいぶきつい。」
「なんで早く言わないのよ!早く、皆と合流して本部に戻るわよ!!早くしないと、麗乃に怒られちゃうんだから。私が。」
「麗乃が蒼に怒る時なんてあるの?」
「ある。彗のことになるとすっごい怖いんだから。」
「ふーん、そうなんだ。変なの。」
(どいつもこいつも鈍感でムカつくわね…っ!)
続