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「おやすみ、タブレットは今日はおしまいな」
お兄ちゃん、おやすみ~!
お風呂から上がって、お兄ちゃんのお部屋でタブレットとスマホの使い方を教えてもらった。横のボタンをポチってしたら画面がつくんだって。
寝るときは、ジュウデンキってやつをつけて、机の上に置いておく。そしたら、ジュウデンってのができて、明日も使えるんだって。
よし、おやすみなさい。
……ここは?誰かのおうち……ってわけでもなさそう。
「父ちゃん、大丈夫かな……」
「母さん、頑張ってるから、応援してあげるんだ」
お兄ちゃん……?でも、なんか小さい。4歳ぐらいかな。隣にいるのは、大森さん、僕たちのお父さん?お兄ちゃんたち、何をしてるんだろう。
「大森さん!産まれましたよ!」
「マジで!?……母ちゃん!」
「滉斗、走るな。一緒に行くぞ」
うまれた?……もしかして、僕が?だとしたら、ここは病院かな。
お兄ちゃん、僕が産まれるの楽しみにしてくれてたんだね。
「うわ!これが元貴?ちっちぇー!」
「滉斗もちっちゃかったんだぞ~」
「俺、元貴のことぜってぇ守る!」
あ、これは、いつだったか夢でみたな。
あの日は、お兄ちゃんが僕の部屋に来てくれたんだっけ。きっとあのときのお兄ちゃんの涙は、起こしたことに対するごめんねじゃなくて、もっと昔のことに対するいろんなごめんねなんだろうな。
「元貴~!ここがおまえの家だぞ!」
ここは、僕のおうち?今のおうちと比べたら小さいけど、木の色が綺麗なおうちだな。ずっと一緒にいれたらよかったのになぁ。
「もう無理よ……」
「でもそれでは元貴だけが!」
「しょうがないじゃない!滉斗は普通の子だから……」
あれ、喧嘩してるのは、お父さんとお母さん?……そっか、これが最後だったんだ。このおうちにいたのは。お父さんは、止めようとしてくれてたんだな。お兄ちゃんは、夜だから寝てるんだろうな。
「……ごめんね、頑張って生きるのよ」
お母さん、おかあさん!嫌だ、置いていかないで。ごめんなさい、良い子にするから。おねがい……!
うわ!……あれ?あ、夢か。ここは、おうち、僕の部屋。
……お兄ちゃん、起きてるかな。
コンコンコン……
「ん?はーい?」
お兄ちゃん……あの……えっと。
「おいで、一緒に寝るか」
あのね、あの……えっと、お兄ちゃんが小さいときの夢見たの。そしたら、そんなことないって分かってるのに、お兄ちゃんがいなくなるかもって、怖くなっちゃって。
「そっか。もう大丈夫だ、いなくならねぇよ」
うん、分かってる。お兄ちゃんは、僕のこと大好きだから、僕を置いていくなんて、絶対にしないって。僕もお兄ちゃんが大好きだから、置いていくわけないから。ずっと一緒だから。
「……元貴、スマホの使い方覚えるの早いな」
え?早いの?お兄ちゃんが教えるのが、すっごく分かりやすいから、覚えれたんだけど……
「もう、涼兄ぃより使えると思うぞ」
え!ほんと!?
僕すごい!涼架さんより、スマホ使うの上手なんだ!やったぁ!
「メールもLINEも送れるようになったし、写真も撮れるし。調べものも出来るようになったもんな」
うん!僕、いろんな事出来るようになったよ!スマホとかタブレットって、とても便利だね。分からない言葉とか、調べられるし、すぐに答え教えてくれる。買ってくれてありがとう、お兄ちゃん!
「どういたしまして。よし、寝るか、隣来いよ」
おじゃましま~す!お兄ちゃん、温かい。一緒に寝れるようになってよかった。お兄ちゃんとまた一緒に暮らせるようになってよかった。大好き、大好きだよ、お兄ちゃん!おやすみ、また明日。
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コメント
2件
新しい章が始まるのかな… 続き楽しみにしています!!