90日目
あー、後10日で終わりかぁ…𐤔
なんか、早いね……
つい最近始めたような気がしたんだけどね~
…ニーゴは、このままどうなるんだろ。
まふゆとも、どうしたら…、
瑞希
今日の分の日記を書き終えると、日記を静かにそっと閉じる。
まだたまに少し痛む頭を抑えながら、扉を開ける。
暇だから病院で散歩でもするか~…なんて呑気に思いながら歩いていると、目の前に見覚えのある顔を見つける。
『まふ、ゆ……?』
「……瑞希。」
『ぁ…えっと…………、』
話し掛けたはいいものの、なんて話せば良いのか分からない…。
ボクが悩んで口ごもっていると、まふゆが口を開いた。
「…今から私、飛び降りようと思って」
『……ええっ!?』
驚愕の事実に驚きを隠せない。
『ま、待ってよ…!少し、話を…… 』
「……ううん、ごめん。もう、決めたの」
まふゆはボクをするりと交わすと屋上がある方へ歩いていってしまった。
ボクは全速力でまふゆを追いかける。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
屋上へ付くと、まふゆは振り向いて話す。
「瑞希、貴方と約束をしたよね」
『へ…?約、束……?』
「うん…死ぬなら、一緒に死のうって」
『……、!?』
ボクは焦る。
このままだと、流れ的にボクも……
扉付近まで後ずさる。
__が、まふゆはボクの手首を掴む。
「ねぇ、約束…だよね?」
「瑞希じゃなくても、良いけど……」
「瑞希しか、居ないし… 」
まふゆは手首を掴む力を段々強めていく。
『痛っ゛……やめて、離して…!』
「……ごめんね、瑞希」
まふゆはボクの首を掴むと、フェンス付近までズルズルと引きずる。
『あ゛が゛ッ…』
「おかあさんも、こうしてた。」
「だから、これがいいんでしょ?」
ダメだ、もうまふゆは…
ボクは、……
『や゛め゛…て゛……』
「瑞希、一緒に死ねば怖くないよ」
「…だって、瑞希もあんなに消えたがってたじゃない」
『それ゛、は゛…… 』
何も言えなくなる。
だって、事実だから。
「…逃げても良いって、教えてくれたのは瑞希じゃない……」
まふゆは涙を目にいっぱい溜める。
「だから、一緒に逃げようよ…」
まふゆは手を離し、ボクは床にドサッと落とされる。
『はあ゛ッ、はぁ゛……』
ボクが息を整えてる内にまふゆは靴を脱ぎ、いつの間にかボクの靴も脱がせていた。
「……ありがとう、ごめん」
『まっ、て…まだ、やり直せるって……!』
「ううん…もう無理だよ」
まふゆの目は深紫で美しかった時とは一変し、
今では真っ黒な瞳になっている。
まふゆはボクの手を引っ張り、フェンスを乗り越えようとした__
__その時。
ドーーーーーン!!!!と大きな音が鳴る。
まふゆもボクもビックリして肩を震わせる。
「……何、」
『………ん、?あっちから何か飛んできた……って待って!!ボク達に当たる ー』
そこまで言いかけた時、ドーーン!と強い衝撃に押され、地面に叩きつけられる。
目をゆっくり開け、横を見るとまふゆも同じ状況のようだった。
ただでさえ痛かった頭はもっと痛くなった。
『なに…、』
そして目の前を見ると、金色のマントをなびかせながら、司先輩は立っていた。
『司…先輩……、?』
まふゆもやっと起き上がり、目の前を見て目を大きく開く。
「え…何で……」
「はっはっはー!!!!!
スターたる者この位なんて事ない!!」
「暁山、朝比奈さん、助けに来たぞ!!」
司先輩は、明るく輝いていて……
本当のスターに見えた
コメント
10件
あと10日…こんなに大きな問題があるのに瑞希はどうしようと思っているのだろうか…
司ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
司くんwお礼にあれだ!!