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エストニアは、その目を少し細めて、ベラルーシを見つめた。
その目には、まるで予測不可能な未来を握りしめているかのような、少し挑戦的な輝きがあった。
「あなた、初キスってある?」
その問いに、ベラルーシは少し首を傾げながら答える。
「ううん? ないわよ。」
ベラルーシは無意識に答えながらも、その言葉を口にした瞬間、自分の心臓が少しドキドキし始めたことに気づく。
エストニアはその返答を受けて、微笑みを浮かべた。
「じゃあ、ここで私がその初めて、奪うわね?」
その言葉には、確信と情熱が込められていて、ベラルーシは一瞬、息を呑んだ。
「え?」
ベラルーシは驚き、目を大きく開ける。その顔に、エストニアの瞳がさらに近づいてきた。
「だ、だめよ、エストニア!///」
ベラルーシはすぐに後ろに一歩引こうとしたが、エストニアはその手を柔らかく、でもしっかりとつかんだ。
「もう逃げられないわよ、ベラルーシ。」
エストニアの声が、ベラルーシの耳元でささやかれる。
その瞬間、ベラルーシの心臓が一気に跳ね上がった。
エストニアはそのまま、ベラルーシの顔を両手でそっと包み込み、ほんの数秒の間、お互いの呼吸が交差する。
そして、エストニアの唇が、ベラルーシの唇に触れた。
最初の瞬間は、あまりにも軽く、まるでそっと触れるだけのようだった。しかし、その次にエストニアは少しだけ力を込めて、優しく、でも確実にキスを深めた。
ベラルーシはその温かさに、最初は驚き、次第にその感触に飲み込まれていく。
エストニアの唇が少しだけ離れ、ベラルーシの顔を見つめた。その目は、情熱と愛情があふれていて、ベラルーシはその瞳に引き寄せられるように感じた。
「どう、初めては…?」
エストニアは、少し挑戦的に微笑んで言った。
ベラルーシは、顔が真っ赤になりながら、少しだけ動揺して言った。
「ちょ、ちょっと待って……エストニア、急すぎよ!!///」
その言葉にも関わらず、エストニアは再び唇を近づけてきた。
「もう、待ってる暇はないわ。私たち、少しだけ…変わらない?」
その言葉が、ベラルーシの心の中で鳴り響く。
そして、エストニアの手が優しく、でも確実にベラルーシの背中を引き寄せた。
その瞬間、ベラルーシはもう、何もかもが怖くなくなっていた。
ただ、エストニアの温もりに包まれ、心の中の壁がどんどん崩れていくのを感じていた。
その時、遠くから二人を見守っていたロシアとフィンランドの影が一瞬見えた。
ロシアが小さくため息をつき、フィンランドがにっこりと笑いながら言う。
「フィンランド:あれは、いいよね…。あの二人の関係、なんか尊い。」
ロシアは少し顔を赤くして、その視線をそらす。
「ロシア:お、お前、何言ってんだよ…///」
フィンランド(ニヤニヤしながら)
「だって、ロシアだって、同じ気持ちだろ? 逃げられないもんな。」